アルレシオ公国編 第5章 狂宴者達

アザゼルVS聖十騎士団の騎士三人。
このターン、遂にアザゼルがその本領を発揮し、アザゼルタイムが発動する。

GM:倒れたアゼザル。それを見下ろす、三人の聖十騎士達。
「ったく、口だけかよ。期待して損したぜ」とネヴィルが呟き……。

アゼザル:「全くですねぇ」
その声は背後から聞こえてくる。

GM:『―――!!』
その声に反応するように三人は、ばっと後ろを振り向く。

アゼザル:――が、誰も居るはずも無く。

GM(ネヴィル):「…どういう事だ?」 そうネヴィルが疑問の声をあげ。

アゼザル:「いやいや…今の時代名のある騎士など“地剣”ジョシュア・ガーランドや
テラスト王国の騎士団長サルード・グラングーレ、
エデン誇る統括騎士スペンサー卿ぐらいだと思っていたんですがねぇ」
然も愉快そうに両手を打ち鳴らし――
「『三将騎(トライデント)』の任務でもここまでの者とはそう戦えませんよ」
貌に笑顔さえ浮かべ――「いやぁ…世の中は広いですねぇ」

GM(ネヴィル):「…お、お前……ど、どういう事だ…?
な、なんで…!なんだよ、それは…?!」

アゼザル:「どうかしましたか?まるで“化け物”でも見たような顔ですよ」
ただ悠然と騎士達の眼前に存在する。

GM(ネヴィル):「…ああ、化け物じゃねぇか。お前…!“不死身”だとでも、言うのかぁぁぁ!!!」
ネヴィルは手の平より無数の神弾を君目掛けて放つ!

アゼザル:「ただの種も仕掛けもあるペテンですよ。
くはははははははははははははははは!!!!」 全身を打ち貫かれてなお哄笑を上げる。

GM(ネヴィル):「くッ!化け物がッ!!」
ネヴィル、レスト、クリストファーは再び戦闘の構えを取る。

アゼザル:セットアップに〈エクセリオンフォーム〉使用。行動値は58。
ソニック《ルーインフォース》発動。これでこのターンはスキルの消費半分。

GM(クリストファー):「興味深いですね。まあ、詮索はやめましょう。
貴方の体が“そのように”出来ているのでは正直、こちらも作戦を変更する必要がありそうですね」
こちらの行動値はネヴィル:46 クリストファー:37 レスト:46
ネヴィルの《サイクロン》発動!そちらに2点(笑)

アゼザル:「クカカカカ…私の血はね、呪われているんですよ」
さて、いい加減小物がウザイな。

GM:小物www

アルジェント:さようなら小物。

GM:おいおいおい(笑)

アゼザル:マイナーで<神々の衣>使用

ディゼル:きたぁ(笑)

GM:全力はじまた(笑)

アゼザル:「いい加減貴方のお手玉には飽きましたか。
手早く神に祈りを済まして、鮮やかに死ね」

GM(ネヴィル):「は!ほ、ほざいてんじゃねぇよっ!!」ガクガクブルブル。

アゼザル:ダイスは…10、10、5、8、10、1、振り足して9、7、6の命中103。

GM:あたりまくり(笑) 3桁をどう避けろと(笑)

ディゼル:小物涙目(笑)

アゼザル:小物に使ってやる俺の慈悲。ダメ判定に<神威の咆哮>

GM:はい?!!(笑)

<神威の咆哮>
数あるスキルの中でも群を抜き、攻撃系スキル最強と言わしめるエンフェリアのスキル。
最終攻撃力に+50を与える上に、防御ジャッジ、およびダメージを軽減するスキルや
能力などを一切無効化するというまさに一シナリオ一回使用の最終切り札。

GM:まさか、ここで使うとは!(笑)

アゼザル:だって俺のラスト戦闘だし!(笑)

GM:まあ、確かにラスト戦闘と言っても過言ではない(笑)あとは主要PCがやってくれるから。

アゼザル:確実性を求めるとね。あとは〈断罪の刃〉も乗せる。
10、10、9、6、7、4で4を10に変換で合計182発

GM:うお?!!死んだ!!(笑)

アルジェント:おかしいダメージが来た。

アゼザル:神弾により穴を穿たれた全身。流れ出る血は意思を持ったようにざわめき剣の形を成す。
百に届くであろう血の剣がネヴィルを完全に縫いとめる。

GM:君の放った無数の邪血の攻撃。ネヴィルはそれに一切反応することも許されず。
「ひ、ひやあぁぁ?!や、やめろ!やめろおおおおおおぉぉ!!!」と叫ぶ(一同笑)

アゼザル:そして静かに剣を掲げ…。

「Dies ira, dies illa solvet saclum in favilla:
teste David cum Sibylla Quantus tremor est futurus,
quando judex est venturus,cuncta stricte discussurus」

アゼザル:「Dies irae ―怒りの日―」
ただ慈悲を持って剣を振り下ろす。

アルジェント:ディエス・イレとは洒落た攻撃だ。

GM:『どずっっっ!!!!』
その一撃は振り下ろされ、まさに文字通りネヴィルの命を奪った。
だが――その寸前で、ネヴィルは懐に存在した空間水を使い、間一髪この場より掻き消えた。

アゼザル:「おやおや、残念ですねぇ。残りは…2人ですか」

GM(クリストファー):「…今の一撃、まさにネヴィルを一撃で葬るほどの威力でしたね。
弱りましたね、どうやら少々役者が違うようだ」
そう言って、クリストファーは肩を上げ、大仰なリアクションを取る。

アゼザル:「くふ、貴方達が予想以上に強いのでね、
少々興奮したようで手加減が効きませんでしたよ…。
まだグラン・ギニョールは閉幕していませんよ“人形遣い”」

GM(クリストファー):「はは、楽しそうな劇ですけど、僕は遠慮させてもらいましょうかね」

アゼザル:「くふ、そう遠慮なさらずに血化粧で美しく演出して差し上げますよ」

GM:ではそんな君とクリストファーとのやり取りに割って入るように
レストは先程と全く変わらず冷静な雰囲気まま距離をつめ、双剣を放つ。
「まずはオレを倒してからにしろ、魔人」 命中62!更に!

<天鳴く煌きの刃> タイミング:メジャー(組み合わせ可能) 対象:単体 射程:武器 消費精神:3
貴方が行なう命中判定に対して、対象は回避値に-1D10のペナルティを受ける。

GM:レストの左の一閃!

アゼザル:76で回避!演出は右腕を捨てて刀を受ける。

GM(レスト):「…やはり正攻法では斬れない、か」

アゼザル:「いやいや貴方は素晴らしいですよ」

アルジェント:相変わらず自分の体をものともしない奴だ…。

GM(レスト):「そいつはどーも」
では今度は右の刃に<居合い>を乗せ、絶対命中させる!
攻撃77点!更に!<地響き輝きの刃>を使用!

アゼザル:HPなんて後12しか無いわ(笑)

GM:ここで殺さないと後で面倒と踏んだよ(笑)

アゼザル:<英霊降臨>を宣言する。

ディゼル:おお!

GM:きやがった(笑)

<英霊降臨>
戦闘不能になった瞬間、即座に行動を起こし、その際にダイスボーナスをもらえる。
まさに倒れる前の乾坤一擲のスキル。

アゼザル:次々とレストの攻撃がアゼザルの攻撃を捕らえ、切り裂き、穿ち、粉砕していく。
右腕が切り落とされ、心臓が穿たれ、頭部の上半分が吹き飛んだ―――が。

GM:君が放つ禍々しき妖気にレストは顔を一瞬しかめ、即座に後方へ下がる。

アゼザル:凄まじい速度で宙を舞う、地を彩る赤が―――かつて存った場所へと戻り始める。
魔人の頭部が内側から再生されて行く。
脳髄、血管、骨、肉―――人体標本のような顔がにたにた、と笑う。
アゼザルの顔が再生されるまでに、そう時間はかからなかった。

「ク、クク――――ハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!」

“魔人”が――再誕の産声を挙げる。

GM(レスト):「ったく、どうなってんだが。ホラーは他でやって欲しいもんだな」

アゼザル:「惜しいッ!! 実に残念ですねぇッ!! 貴方は大変いい線まで行ったと賞賛しますよッ!!」

GM(レスト):「へぇ、それはどーも。で、何かくれるわけ?」

アゼザル:「さぁさぁさぁさぁさぁさぁ!私を切り裂き焼き焦がし穿ち貫き薙ぎ払い粉砕しすり潰し
二度と再生しない程に破壊しつくしてみなさい!!」
ケタケタ、とタガの外れたようにせせら笑いながら――ただ優しく微笑み、剣を突き出す。

GM(レスト):「そんなに長い間…あんたと戦うのは遠慮しておく、よ」
レストは迫り来る君に対し即座に反応するべく構える。

アゼザル:攻撃行きます――命中111!

GM:無理だって(笑)

アゼザル:〈断罪の刃〉+〈ウィークポイント〉使用
えーと、ダイス目が回る回る(笑)……150発か。

アルジェント:出目だけでどんだけ出してんだ…。

GM:君の放った一閃に瞬時に反応するレスト。
彼は大きく後ろへ下がった。しかし――『ぶしゃああああああああ!!』

アゼザル:ただただ狙うは心の臓。

GM:彼の肩口から血が吹き出す。

アゼザル:「…ほう」

GM(レスト):「避けるのがもう少し遅かったら…やばかったな」
言って彼はさも面倒くさそうに頭をかきながら
「正直、寝起きでここまで戦うのは勘弁して欲しかったぜ…」

アゼザル:「くふふ、寝起きに激しい運動は禁物ですよ」

GM(レスト):「…ったく、仕方ねぇか」
そう言うとレストは双剣を十字に構える。そこから淡い光が漏れ出す。

アルジェント:あれが来るか。

アゼザル:「くふ♪」

GM(レスト):「使いたくはなかったんだけど…“称号”――使わせてもらうぜ」

アゼザル:「どうぞどうぞ♪」

GM:レストがそれを放とうとした瞬間。
「まあ、待ってください。レスト。貴方がここで“称号”を使う必要はありません」
と奥にいたクリストファーがそれを止める。
「貴方はジグードさんのところまで戻ってください。ここは僕が引き受けますから」

アゼザル:「くふふ、貴方が相手をしてくださるのですか?」
首を縦に360度回転させながら狂喜を秘めた目で見つめる。

GM(レスト):「…ま、退けって言われたら退くよ。基本的に面倒なの嫌いなんでね」
クリストファーのその言葉にレストは懐より出した空間水を使って消える。
「はは、怖いなぁ」と残ったクリストファーは君に対し、そう返す。

アゼザル:「私の準備はもう宜しいですよ」
《リジェネレイション》を使用して戦闘不能状態を回復。

GM(クリストファー):「やる気になって申し訳ないですけど、僕は逃げることしか考えてませんよ」

アルジェント:久々に心の底から戦いたくないと思うキャラだ。

GM(クリストファー):「まあ、とりあえずは貴方の隙を頂いて僕も逃げさせてもらいますから。
僕は臆病者ですから。貴方と対峙してるだけで正直、怖くて敵いませんよ」
と、どこかわざとらしい態度を見せる人形遣い。

アゼザル:「さぁ、踊りましょう。鮮血と悲鳴に塗れたグラン・ギニョールを!」
両手を高々と上げて哄笑をあげ続ける。

GM:クリストファーは<死糸>を使って君へ攻撃。14点の実ダメです。

アゼザル:では〈骸の盾〉を宣言。実ダメージを15点軽減。
糸に絡みつかれ切り裂かれるのも構わずに近づいていく。

アルジェント:サタンアビリティ(魔族専用スキル)まで使うのか。

GM(クリストファー):「弱ったなぁ…やっぱりレストに残ってもらうべきだったかな?」
少し困った風に言うクリストファー。

アゼザル:「どうしました?これでお仕舞ですか?そうなんですか?
それはいけない、非常にいけない、宜しくない。
折角私が少しばかり本気を出そうと思っているのに貴方がそれでは私が困る!」

◆  ◆  ◆

すでに一帯が水に囲まれた石造りの閉鎖空間にて
ディゼルとフェティは互いに互角とも言える攻防を繰り返しあっていた。

ディゼルが攻撃を放てばフェティはそれを防ぎ
フェティが攻撃を放てばディゼルはそれを受け流す。
互いに返し、鬩ぎ合い、弾き合い。
すでに戦い始まっており、僅か数分で両者はこれ以上ない攻防を繰り広げていた。

GM(フェティ):「…やりますね。正直、ここまでついてこれるとは思っていませんでした。
貴方を少し侮っていました」 ディゼルの経歴。ついこの間まで戦いとは無縁であった事を考え
フェティは君の戦いに対するセンスに対し多大な評価を与えている。

ディゼル:「そりゃどうも…」 単調な攻撃の繰り返しであったが、あまり余裕はない。
戦いに慣れてないディゼルは、やはり切り込むことが一番自分にとって
もっとも明瞭かつ最適な手段だとわかっていたが、それだと
決定的な一打にはならないことを理解していた。

GM(フェティ):「――では貴方のその力に敬意を評し、私も次の手の内を見せるとしましょう。
私の称号“水を司る者(アナーヒター)”その第二の泉の力をっ!」
その瞬間、フェティを中心にこの地下牢に広がっていた水。
その色が変色していく透明な青い色から――輝く白き水に!

ディゼル:(来る…ッ!!)

GM:そしてその水に触れていたディゼルは体調に異変を感じる。
それは―――痺れ。五感を痺らせる五感殺しの毒。

ディゼル:また毒か…。

《水を司る者・痺泉》 タイミング:セットアップ 対象:射程内の任意 射程:使用者を中心に半径50m
“水を司る者(アナーヒター)”が持つ称号能力。四つの泉の一つ。
このターン、フェティ以外のキャラクターはあらゆる判定に-1D10のダイスペナルティを受ける。
またこの《痺泉》をしようしたターンは他の《水を司る者》は使用できない。

GM:この娘、毒娘だから(笑)では!行動ジャッジ!

ディゼル:行動ジャッジも減らされるのかな?

GM:全ての判定に-1D10なので、そうですね(笑)

ディゼル:行動28で。

GM:こちらは行動33。ではフェティの先制。
「先程の水では通りませんでしたが…これならどうですか!」
彼女は持った剣を振るう!それは風を起こし、足元にある水が疾風の刃となり君へ襲い掛かる!

<蒼き疾風> タイミング:メジャー 対象:単体 射程:20m 消費精神:7 自動取得レベル:4
命中値[天力値+7] 攻撃値[天力値+13]

GM:命中91だってさ(笑)なにこの無駄なクリティカル(笑)

ディゼル:無理だ。こっちの出目2と1だぞ?

GM:では攻撃いくねー(笑) 天力56点!抵抗で防御してください。

ディゼル:抵抗38で18点か(笑)
その疾風の刃はディゼルの体を刻みつけるが
なんとか堪えることはできたが、血は体中から溢れ、今にも倒れそうだ。HP4だし。

GM:やばいね(笑)ではディゼル反撃どうぞー。

アルジェント:まあ、さっきの毒泉じゃなくてよかったよ。詰まれるところだった。

ディゼル:う〜ん、−されてるからスキル使うかどうかも悩む(笑)
とりあえず振ってみよう。……うん、命中が振ってみたら32で泣いた(笑)

GM:回避32でギリ回避しました(笑)
「どうしたんですか?斬撃が鈍くなってきましたよ。ディゼル。
と言ってもこの痺泉の中では仕方ありませんか。それだけ動けるだけでも十分すごいと思いますよ」
とフェティは紙一重で君の剣を避け、そう評価を与える。

ディゼル:(やっぱり、戦いなれてない俺がただ“斬る”という動作で
攻撃をあてることはできない…“俺なりの別の方法で”…あてるしか、ない…!)
朦朧とした意識のなかでそう思った。

そして、再び戦いは続く――。

◆  ◆  ◆

GM:ではアゼルVSクリストファーのシーン。クリストファーの行動は47。

アゼザル:セットアップに〈エクセリオンフォーム〉使用。行動値は76です。

GM:そちらからどうぞ(笑)

アゼザル:では行きます。マイナーで両の手を大きく広げ謳う。

アルジェント:そんなマイナーアクション聞いたことねぇ!

アゼザル:「Sanctus, Sanctus, Sanctus Dominus, Deus Sabaoth
Pleni sunt cali et terra gloria tua Hosanna, in excelsis」
天から舞い降りるは天使の羽、それが幾重にも折り重なっていく。
そして羽が黒く染まる。メジャーでこちらを使用。

<滅びの渦(アヴィア・ナザード)> タイミング:メジャー 対象:範囲 射程:30m 消費精神:18
貴方は即座に生命力を4D10分(ジャッジとして扱いません)消費する。これによりこの魔術が発動をする。
即座に貴方が指定する対象へ 絶対命中 攻撃:魔力値+60 

アルジェント:恐ろしい魔術来た!

アゼザル:代償で削れたHPは合計26だ。多いよ!(笑)

アルジェント:出目の良さが裏目に出たね。

アゼザル:いいもんいいもん!ダメージに<グランドクロス>乗せます。
ダイス目は全部で11個、合計は……絶対命中で189発。

GM:あ、終わった(笑)。クリストファーのHPぴったりだった(笑)

アゼザル:黒き羽が全てを包み腐敗させる。人も物も魂さえも。
そしてその魂は――楽園へと到る。

GM(クリストファー):「―――ごふっ」

アルジェント:称号能力出さずに死ぬのか?死んじゃうのか?

アゼザル:「In Paradisum deducant te Angeli;
in tuo adventu suscipiant te martyres
et perducant te in civitatem sanctam Jerusalem.
Chorus Angelorum te suscipiat, et cum Lazaro quondam paupere,
aternam habeas requiem.」

GM(クリストファー):「ふふ、さすがですね……」
崩れ落ちる自らの体を見ながらクリストファーはそう賞賛の声を。

アゼザル:「おや、楽園の声は耳に合いませんでしたか?」

GM(クリストファー):「なるべくなら壊したくなかったのですけどね…。
“この人形”は自信作だったので……まあ、仕方ありませんか…」
言ってクリストファーもまた君へ微笑みを返す。

アゼザル:「あぁ…道理で」納得いったという表情。

GM(クリストファー):「それでは、御機嫌よう。魔人殿。
愉しいグラン・ギニョールでしたよ」

「次は是非、“直”に――――」

アゼザル:「くふふ、また何時か」

GM:そう言い終えると同時にクリストファー=ベルナードの“人形”は
腐敗し、壊れていった。後には黒き灰が残るのみ。

アゼザル:「なかなか面白かったですよ」
ペロリと口の端についた自分の血を舐め取り“魔人”は嘲笑する。


そして、魔人の第一狂宴は終わった――。

◆  ◆  ◆

ディゼル:(つД⊂)<他の人が終わってるのにこっちは相手へのダメージ0だよ

GM:まず最初にフェティはこちらを使用。

《水を司る者・毒泉》 タイミング:セットアップ 対象:射程内の任意 射程:使用者を中心に半径50m
“水を司る者(アナーヒター)”が持つ称号能力。四つの泉の一つ。
このターン、フェティ以外のキャラクターが何らかの行動を起こした際に
そのキャラクターは行動後に即座に2D10分(ジャッジとして扱いません)の実ダメージを受ける。
またこの《毒泉》をしようしたターンは他の《水を司る者》は使用できない。

アルジェント:おっと詰みにかかった。

ディゼル:さっそく死亡フラグを(笑)

GM:行動ジャッジ、フェティは33!

ディゼル:31です…(笑)

GM:<水の渦>を使い、そちらへ攻撃(笑)命中32!

サクス:いけ!分身しろ!ディゼル!

ディゼル:一回まわって46で回避できた。

GM:おお!(笑)
「避けた?!…いえ、ここに来てスピードが上がってきている…!」

ディゼル:(ただ斬るだけじゃ経験もなにもない俺が相手に
あてることができないのならっ!)
そう思いつつも、ただフェティに斬りかかるディゼル。命中が41です。

GM:それならあたりです!

ディゼル:(ここでフェティがディゼルの攻撃を
避ける描写を入れてくれると助かります!)

GM:君が放った刃――それは僅かにフェティの頬を掠める。
そう、この瞬間、刹那においてフェティは君の動き、癖、斬撃の軌道を見抜いた。
僅か数撃足らずの打ち合いで彼女は君の放つ攻撃の軌道を予測していた。

ディゼル:(マジでその演出ありがとう。まだまだですねとか言ってくれるともっと助かったりする)

GM(フェティ):「いくらスピードが速くなっても、貴方の軌道は素人です。
戦術も未熟であり、それ故に読みやすい。それでは何度やっても私には届きません」

ディゼル:確かに自分は戦闘にかけては素人だろう。
「ああ、確かにその通りだ」 だが、だからこそ――
「だったら、俺は俺なりの戦い方であんたを斬るっ!」
<ハイクリエイション><崩壊の刃>を使用。
フェティの頬を掠めた剣が、床で水飛沫をあげる!
ディゼルの手はその水を利用し、瞬時”刃”を形成。

GM(フェティ):「―――!これは…!」
避けたはずの一閃。だがディゼルはそれを利用し、フェティが放った水場を利用して
逆にそれを武器にした。その戦術の裏をかいた戦法にフェティは思わず驚愕をあらわにする。
「まさか…私の水を使って…武器を?!」

アルジェント:げに恐ろしきはパン屋の指先。

ディゼル:フェティに向け、貫く――!
まずはハイクリエイションで武器の作成!19と17で…323Rまでか。
ならバスターソードを精製!即座にそれを使用して<崩壊の刃>で破壊!ダメ値が66かな。

GM:おお!一気に削ったな(笑)

ディゼル:がんばってみた。

GM:君の放った一撃はフェティの予想の外からの攻撃だった
それに反応が遅れ、彼女は肩を斬られ、そこより血を流す。
「――っ、やりますね。油断をしていました」
だが次の瞬間、彼女は勝利を確信した表情を浮かべる。
「ですが…貴方はもう終わりです」

ディゼル:だよねー。

GM:それは宣告。足元にある毒、それは君の身体を蝕む。
「恨まないでください…とは言いません。恨んで下さって構いません。
…さようなら、騎士・ディゼル」10点の実ダメ!

ディゼル:「ぐっ…」
突如のめまい、倒れかけるディゼルに、声をかける人がいる――

GM:君はゆっくりと倒れていく。それはスローモーションのような動き。
だが、その中で、君の名を呼ぶ声が聞こえた。

「ディゼル―――!!立て!私を護るって約束したなら…“それをちゃんと果たせ―――ッ!!!”」

それはアリスの、ディゼルの魂へと語りかける叫び。

ディゼル:その声で―――意識が目覚める。
《リジェネレーション>》!(の演出でした☆)

GM(フェティ):「―――まさかっ?!」
フェティは驚愕に瞳を開く。

ディゼル:「…そうだね、約束…したもんね」
そう、アリスに微笑む。睨むは目前の敵”アナーヒター”
「悪い…あんたには負けられないんだ…!!」

GM(アリス):「ディゼル…がんばれよ…そして私をちゃんと助けろよ!」
とアリスは君の背中越しにそう声援をかける。
そんな君たちの絆を見て、フェティはどこか憂いげな表情を浮かべ口を開く。
「大事にしているんですね、彼女の事を…。
貴方にとってはとても大事な存在…という事ですか」

ディゼル:「なにが言いたいんだ…」

GM(フェティ):「…いえ、ただ私にも貴方のように大事に想える人がいた。
だから少しだけ貴方の気持ちが分かりました、それだけです」
言ってフェティは再び剣を構える。
「――では、戦いを再開しましょう」

ディゼル:「あぁ…そうだな…」

GM:ではターンを最初に!
フェティはセットアップで《水を司る者・毒泉》を再び!行動は45。

ディゼル:行動値35。

GM:ではフェティの行動!<蒼き疾風>を使い、水を切り裂き疾風を生み攻撃!

ここでフェティの攻撃はディゼルに命中するもディゼルもまた
これまでフェティの攻撃を受け続け、そのパターンを読み攻撃を最小限に留める。
そして――

ディゼル:全身に受けた水を払うように剣を振り、フェティを正面から見据え
「…あんたと闘えてよかったかもしれないな」 おもむろにそう言うディゼル。

GM(フェティ):「そう、ですか。相手からそう言われるなら騎士としては名誉な事です」

ディゼル:「俺にとって倒さなきゃいけない人の中にも、守りたい人がいるというのがわかった。
戦う人には何かしらの理由がある…か。でも、俺にだって戦う理由ができた。
アリスを…彼女を守るって約束したから…!」

「だから俺はここであんたを倒す」

GM(フェティ):「…そうですね。そういった信念を持った敵も存在します。
この世界には人の数だけ正義と信念があるのですから。
ならばこそ、貴方は…貴方の信念で私を倒してみることです!」

ディゼル:「あぁ…あんたと闘えてよかった。     
それと同時に、あんたが水を司う人でよかった」命中42!

GM(フェティ):「…どうやら私の称号は貴方の能力に対しては相性が良かったみたいですね」
あたりです!

ディゼル:――水面に赤い色が混じる。
最後の《ハイクリエイション》と《破滅の刃》
ディゼルが流した血は、アナーヒターの能力による水によって
離れた場所にいる彼女のもとにまで達していた。

―――足元の蒼い水が、紅く―――

「―――紅く穿て」

紅き筋を幾多もつくり、天へと突きだす。

サクス:かっこええな(笑)

ディゼル:攻撃値出しますね!(笑)撃値が79!

GM:君が放った紅き滴の刃。それはフェティの足元
彼女が支配する泉のアナーヒターの能力を上回り彼女へ傷を与える。
「――ぐっ!!」

紅き刃。
それに体を貫かれ彼女の身体は宙を舞った。そして――

ばしゃああんっと水の中に倒れる音と共に。彼女を中心に広がっていた水が自然と消えいく。

GM:君は第九騎士・“水を司る者(アナーヒター)”の称号を持つ少女フェティを――倒した。

ディゼル:\(=ω=)ノやったぁ

GM(アリス):「ディゼル、良かった……あ、そ、そんな事よりも!早く私をここから出せ〜!」
アリスは戦いが終わったことに安堵し、君にそう命令口調をかけてくる。

ディゼル:ギャクモード突入ktkr
「う、うん…てて…」
戦いが終わったことに対する安堵により
今まで感じなかった身体の痛みに翻弄されつつもアリスのほうへ。

GM(フェティ):「……ま、て…ディゼル…」
不意にそんな声が君の少し後ろから聞こえた。:
見るとフェティがボロボロの体で起き上がり、アリスと君のところに近づいてくる。
「……どいて、いてください」
そう言うとフェティは持っていた鍵でアリスの牢の扉を開いてくれた。
アリスはすぐさま牢から出て、君の隣にしがみつく(笑)

サクス:なにー!(笑)

GM(フェティ):「…勝負は私の負けです。だからアリスさんは貴方へお返しします。騎士の名に賭けて」

ディゼル:「…ありがとう、フェティさん」そう、彼女の行為を素直に受け止めた。

GM(フェティ):「…礼を言われることはありません。
私はただ私が尊敬する人のような立派な騎士になりたくて、それにあわせた事をしただけで―――」
そう言いかけた瞬間「?! 伏せてくださいっ!!」

ディゼル:?!

GM:彼女は君達の眼前に立ち水の盾を生み出す。
だが、その水の盾を突き破り“影”が彼女の腹部を貫く。
「――ごぶっ…」 彼女は君とアリスの目の前でゆっくり倒れる。

「愚か者が。敵に情けをかけるとは。聖十騎士団の恥よ」

GM:そんな冷徹な声がその場に響いた。
見ると正面扉、そこより光が漏れ、何者かが足音を立てて君の眼前に現れる。

サクス:うわ、本命が(笑)

ディゼル:ちょおお。

GM(???):「ようこそ。お待ちしていたよ、ディゼル君」

ディゼル:「お前―――」 考えなくてもわかる。こいつが―――

GM(???):「まずは自己紹介をしておこう。儂がこの公国の支配者にして聖十騎士団・第七騎士
“暴君(ザッハーク)”の称号を持つ者――」

「ジグード=ネルデファ、だ」


“暴君”の異名を持つ騎士。
だが、その名乗りに対しディゼルは何か奇妙な“違和感”を覚えずにはいられなかった。


 
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