<アルレシオ公国>編
◆ディゼルシーン 〜対面〜 GM:フェティを倒しアリスを取り返した君ではあったが、それも束の間。 君の前にはこの公国の支配者・ジグードが現れていた。 その男の威圧感は今まで君が対峙して来たどんな騎士達よりも遥かに圧迫されるものがあった。 「…報告は受けていたが、まさか本当にこのような小僧だったとはな」 ディゼル:その姿に圧倒されながらもアリスを庇うように対峙するディゼル。 GM(ジグード):「ネヴィルを退け、フェティを倒したのは認めておこう。だがそれもここまで」 そう一言を言い、ジグードはゆっくり一歩を踏み出す。 それだけで全身から嫌な汗が流れるのを君は止められない。 「貴様の持つ指輪。儂が戴こう」 ディゼル:…緊張が走る。 GM:そうジグードが宣言すると同時に彼の指先から黒い影のような球体が放たれる。 それは風を切り君へ向かう!だが、その直前でその影の球体を切り裂く人物がいた。 それは先ほどまで君と戦い、ジグードの一撃を受け倒れたフェティ。 彼女はわき腹から血が流れるのを片手で止めながら、君の前に立ち君を護るような姿勢を取っている。 「…何のつもりだ、フェティ」と意外そうな、だが不快な感情を込めジグードは問う。 ディゼル:「フェティさん…!」 ジグードと同じタイミングでそのフェティの行為に驚くディゼル。 GM(フェティ):「…ジグード殿。彼は私との戦闘で負傷しています。 万全ではない彼を相手にそのような奇襲まがいの攻撃は騎士としての行為に反します……」 そう言い君を庇っているフェティをジグードは鼻で笑う。 「フンッ、貴様はいらぬ騎士道精神を誇りにしているようだな。 なるほど…“あの女”同様、貴様も所詮は下らない第九騎士だったという事か」 ディゼル:(あの女…?) GM:その言葉を聞いた途端、フェティの表情が変わり、ジグードに詰め寄ろうするが それよりも早く、ジグードが動いた。 「そこをどかぬと言うのならば、貴様もその小僧と共に地の底深くに飲まれろ」 その宣言と同時にジグードの足元にあった影が巨大な姿を形取ったかと思うと 君達へと向かうが、その直前でフェティは隣にあった壁をその剣で粉砕し、君の手を握る。 「――こちらへ!」 ディゼル:「――あ、ああ!」 その手に引かれながらアリスと共にその壁から逃げる――! GM:では、その壁の向こうへ移動するが、即座に理解する。 そこには通路はなく、重力がうせた感覚。君達は王宮の遥か上空から眼下へと落ちていった。 ディゼル:ええぇぇ(笑) GM:しかし意識が消える寸前、君にフェティの声が聞こえた。 「大丈夫です。下は“水”貴方達は私が殺させません」 その声と同時に、君達は眼下の川へと落ちて行った。 ディゼル達が消えたのを確認したジグードは空いた壁より下の川を見て呟く。 「あのディゼルという小僧…。もし本当に指輪の力を引き出しているというのならば… 儂の野望の助けとなるかもしれないな」 その一言を言い、ジグードもまたその場より姿を消す。 ◆ディゼルシーン終了 ディゼル:(笑) GM:なぜ笑い?(笑) ディゼル:いや、ディゼル飛ばされてばっかだなぁと(笑) アルジェント:なんだ、ジグードお前殺す気まんまんだったろうというツッコミかと思った。 GM:アルジェントのその突っ込みは的確すぎ(笑) じゃあ、次はアルジェントとサクスいきますね。 <アルレシオ公国>編 ◆アルジェント・サクスシーン 〜捕らわれたる者達〜 アルジェント:捕らわれるらしい…。 サクス:とっつかまるらしい…。 ディゼル:副題(笑) GM:悟らないで(笑) 騎士団長・ジョシュアを倒した君達。 だがその身体はすでにボロボロ満身創意の状態だった。 そして、それとほぼ同時に君達を取り囲む騎士団達の姿。 アルジェント:「はぁ…はぁ…」 GM:それだけならば、君達もまだ突破口を見つけられたのだが… そんな君達の上空から黒い影が降りかかる。 君達がその影に気づいたときには時すでに遅く、君達はその影に飲まれ全身をボロボロにされる。 “ごおおおおおおおおおおおおんっ!!!” アルジェント:「―――がっ?!」 サクス:「―――ッ」 GM:そして、それと入れ違いに聞こえる一人の男の声。 「フンッ、ジョシュアの奴も存外使えるではないか」 その男の登場と共にこの場にいた兵士達は即座に直立不動の姿勢を取る。 紛れもない、この男がこそが現在のこの公国の支配者だと理解する。 サクス:「あ゛……?」 GM(ジグード):「貴様たちか、我々アヴェスター教会に逆らっている愚か者共は?」 その男の風格、威厳は今まで対峙して来た奴らとは一線を隔していた。 サクス:「どうやらそういう事になるらしいな」 GM(ジグード):「…む、貴様は……」 ジグードはサクスを見て表情を変えるが、しかしそれもすぐに元に戻り改めて君達を見る。 「フンッ、何を考えてそのような愚行をしたかは知らんが…ここまでだ。 お前たちの命はこの儂、ジグードが握る。安心しろ、折角、昔の知り合いもいることだ。 今ここでお前たちは殺さん」 アルジェント:「随分と優しいことだな」 GM:そのジグードの言葉に従うように兵士達が君達を捕らえ羽交い絞めにする。 サクス:「ああ、丁寧にしてくれ。でないとお前達がいらぬ怪我をすることになる」 GM(ジグード):「減らず口を。明日、公開処刑だ。貴様たちの首を罪人として盛大に刎ねてやろう」 アルジェント:「見物するときは離れておけよ。でないと飛んだ首がそのまま喉笛を噛み切るぞ」 GM(ジグード):「く、はははは!減らず口の絶えない男だな。だがそれも明日で終わりよ!」 サクス:「最後の晩餐くらいは用意してくれるのだろう?」 GM(ジグード):「兵士共!そいつらは牢へ放り込んで置け! そして国中に叛乱勢力共の蜂起失敗とその主犯の処刑も知らせておけよ」 ジグードはそう言い、君達に背を向け王宮内へと戻っていく。 そして、また君達も兵士達に束縛されそのまま牢へと放り込まれ意識は途絶えた――…。 <アルレシオ公国>編 ◆アゼルシーン 〜幕引き〜 GM:王宮内の大広間、そこで聖十騎士団三人を退けた君ではあったが 王宮内の動きが騒がしくなってきた。 見ると兵士達が王宮内へ戻ってきており、正門での騒動も収まりを見せていた。 作戦の概要としては、王宮内での兵士達の配備が戻ってきたのならば 速やかに退却するようにとクロードより伝言も受けていた。 アゼル:「…どうやら失敗のようですねぇ」 (…流石に今日は疲れましたし退散するとしましょうか) 「せめてディゼルくらいは回収しておきたいですが…どこに飛ばされた事やら…」 ぼやきつつも行動は迅速に「…では失礼」 空間水を使用しこの場から掻き消える。 GM:では君のその宣言と共に姿は消える。 そしてそれに一刻遅れ、広間に兵士達が入ってくるが 彼らはその広間での凄まじい戦闘の傷跡を見て、恐怖するのみであった。 <アルレシオ公国>編 ◆ミドルシーン3 〜フェティ〜 GM:君が目を覚ましたのは誰かに頬をつねられる感触からだった。 「起きろー!起きんかー!ディゼルー!!」ついで声。 耳元でそんな大声が聞こえる。 ディゼル:「う…ぃた…いたたたた…!!な、なんだなんだっ!?」 それに耳元でものすごい大声を出されたので否が応なしに叩き起こされる。 GM(アリス):「やっと起きたか、ディゼル」 見るとアリスが君を起こしているのが見える。 サクス:早くもかかあ天下! GM:ぱっと周りを見渡すと、王宮から少し離れた場所、川から起き上がったところのようだ。 ちなみに全身は川に浸かっていたために濡れている。 ディゼル:「う…ん、アリス?」 何でアリスに起こされてるのか頭が追い付かなかったけど少し考えたら分かる事だった。 あぁ、そういえばアリスを助けに来たんだったっけ。…服が透け透け!(笑) GM:そこかよ(笑) アルジェント:欲情チェリーめ。 GM(アリス):「とりあえずは私もお前も無事だ。……そっちにいる騎士もな」 とアリスはある方向を指す。 ディゼル:「え…?」 その言葉にアリスが言った“そっち”という方向に目を向ける。 GM:目を向けた場所にはフェティが倒れている。 気を失っているのだろう。フェティは意識は無く倒れたままだ。 「気を失っているみたいだし、今のうちに止めを刺しておくか?ディゼル」 とアリスはその手に物騒なモン(剣)を握って言っている(笑)。 ディゼル:「ちょ、ちょっと待ってよ…仮にも僕たちの命の恩人だよ?」 アリス(笑) GM(アリス):「…お前は甘いなぁ〜、あいつは私達の敵なんだぞ?」 ディゼル:「ん…、それは…そうだけど…」 アリスのその非情な言葉に咄嗟に反論できずうなだれる。 「でも…彼女は彼女なりの意思で僕たちを救ってくれたのも事実だ。 僕も…僕なりの意思で今の状態の彼女に止めを刺したくないんだ」 そう、アリスに言う。 GM:君のその言葉に対しアリスはうぅ〜とうなり声をあげる(笑) ディゼル:「そ、そりゃまた彼女が戦うというのなら僕もアリスを 守るために彼女と戦うよ…?」アリスの不満そうな顔をみて慌ててそう付け加える(笑) GM(アリス):「…そっか。うん、分かった。 お前がそう言うならお前の言う通りにするよ。 だ、だけど、ちゃんと私の事は護れよ」 ぷいっと納得したように。 ディゼル:「…了解(笑)」 GM:では、そうしていると倒れていたフェティが目を覚まし君達の方に視線を向ける。 「…ディゼル、無事だったんですね…」 ディゼル:「…ん、大丈夫だった?」 目が覚めたフェティにそう言う。 GM(フェティ):「…どうして、私に止めを刺さなかったんですか? 絶好の機会ではなかったんですか」 言ってフェティはそう開口一番に起き上がり君に問いを投げる。 まだ傷が塞がっていないのか先程攻撃を受けた脇腹を押さえている。 ディゼル:「ん…ん〜、どうしてって言われると困っちゃうんだけど…。 強いて言うなら、フェティさんが言ってたでしょ?」 一度そこで言葉を区切る。 「『彼は私との戦闘で負傷しています。万全ではない彼を相手に そのような奇襲まがいの攻撃は騎士としての行為に反しましてる』って。 だから僕も倒れている君を襲わなかった、そんなとこ…かな?」 GM(フェティ):「…ふふ、ありがとうございます、騎士ディゼル。 貴方はもう立派な騎士なんですね」 君のその言葉に対しフェティは歳相応の少女の笑みを浮かべて返す。 「…私には尊敬できる騎士がいました。その人に憧れて、その人のようになりたいと思った私は その人に近づくために貴方が今言ったように騎士道精神に恥じない行いをしていきたいのです」 ディゼル:ほほ〜(笑) アルジェント:ジグードが『あの女』って言ってた人の事だろうね。 GM(フェティ):「ディゼル…」 不意にフェティは真剣な瞳で君を見る。 「貴方は…大切な人を亡くした事はありますか?」 ディゼル:「…あるよ」 長い沈黙の後に軽く、そう一言だけを返す。 GM(フェティ):「…その人を…生き返らせたいと、思ったことはありませんか?」 それは突拍子もない台詞だった。だが、フェティの表情は真剣そのものだった。 ディゼル:「…確かに大切な人が自分の隣でもう一度話してくれるなら もう一度笑いかけてくれるなら。それは確かにとってもうれしいことだと思う。 でも、それなら僕の記憶の中の思い出を汲めばいいことだと思う。 フェティさんは、それだけじゃ自分を満たすことがないのかな…」 GM(フェティ):「…ディゼルさんは強いんですね。過去を過去として思い出として出来るんですね」 フェティはどこか羨望のまなざしを込めて君を見ていた。 ディゼル:「ん…そんなつもりで言ったわけじゃないけどね」 フェティに誤解されて苦笑いする。 GM(フェティ):「つまらない話をしてすみませんでした。貴方達は拠点に戻ってください。 私も王宮へ戻らないといけませんから」 ディゼル:「あぁ、フェティさんも、気をつけて」 先ほどのジグードの態度が気にかかり、そうフェティに言った。 GM(フェティ):「…お気遣いありがとうございます。 でもその気遣いは貴方のお姫様にしないとだめですよ。騎士・ディゼル」 そう最後に微笑みフェティは水に包まれ、その姿を消す。 で、君の隣ではむす〜っとしたアリスが君をにらんでる(笑) ディゼル:「あうあ?!」 慌ててアリスをなだめる(笑) GM(アリス):「…ぷんっ」 ディゼル:「待たせてごめんってば…そんなに拗ねないで…」とかあーだこーだ(笑) GM:そっぽ向いたアリスはとっとと教会の方へ戻ろうとする。 その帰り際に君のほうを振り向いて 「さっさと来い!ディゼル!」 と怒声混じりの声を叫ぶ。 ディゼル:「うぅぅ…そんな怒らなくたって…」 そう思いつつアリスに付添い教会へ戻ります(笑) アルジェント:このシーンの間、頭の中がリックでいっぱいでした。 サクス:同じく(笑) GM:だと思ったぜ(笑) アルジェント:彼は村人Aとして死ぬことを選んだんだ、そっとしておいてやれよと。 GM(リック):「選んでねぇよ!!」 ◆ミドルシーン4 〜最後の作戦〜 GM:教会に戻ってきたディゼルとアリス、すでに時間は夜となっていた。 君達が教会の下の拠点に戻るとそこにはアゼルとクロードのみがいた。 「ディゼルさん!良かった、無事だったんですね」 アゼル:「無事でしたか、ディゼル」 ディゼル:「はい、ただいま戻ってきました。アリスも…無事です」 まだ怒ってんのかなぁ(笑) GM(アリス):「…ぷんっ」 サクス:かわいい(笑) GM(クロード):「貴方達が無事なのは良かったのですが…状況はあまり芳しくありません」 アゼル:「えぇ、結果的に作戦は失敗ですからね」 GM(クロード):「アルジェント・サクスさん。二人は王宮に捕まり明日の正午に処刑が決定されました」 サクス:考えてみればアゼルが蹂躙して、他は返り討ちか(笑) アルジェント:おう、スイート牢屋でゆっくりやってるぜ。 GM:激余裕だな(笑) ディゼル:牢屋長「スイート牢屋は部屋代とほかに別料金でスイート代が加算されておりまして 他の牢屋より値段が少々高くなっております」 サクス:うるせぇ(笑)ジグードにつけとけ(笑) GM:わけの分からんサイドストーリーは展開しなくていいから(笑) ディゼル:「え…?」 改めて部屋を見渡しているべき2人がいないことに気づく。 GM(クロード):「騎士達も…今回の作戦でほとんどが捕らわれてしまいました。 現状、残ったのは私達四人のみです」 アゼル:「尻尾でも巻いて逃げ出しましょうか?」 GM(クロード):「…いえ」 そこでクロードは決心したように君達に告げる。 「明日、ジグードを討ちます」 アゼル:「…ふむ。策はあるのですか?」 ディゼル:「正面から挑んでもこの人数で突っ込むのは無謀ですね」 さっきの4人って何気にアリスも含まれてるのね(笑) GM(クロード):「明日の正午にアルジェント・サクスさんの処刑が始まります。 この時、処刑に騎士団達のほとんどが集っているでしょう。 処刑が行なわれる同時刻にディゼルさんとアゼルさんは教会にある隠し通路から 再び王宮内に侵入してジグードの部屋へ向かってください。 この隠し通路は今回のために用意していたもので今日、使ったものとは別なのでご安心ください」 ディゼル:「二人はどうするんです?」 アゼル:「お2人を囮にする、と?」 GM(クロード):「その通りです。連中も我々が救出に来ると思い兵はそこに伏せてあるはずです。 だからこそ裏をかけます。彼らに関しては……見捨てます」 サクス:ヽ(゚∀゚)ノ ワー アルジェント:イェーイ!こーろさーれるー! アゼル:「…ふむ。こちらの都合で巻き込んで置いて捕まったので見捨てる、ですか。 策としてはこの上なく正しいですがね」 GM:冷酷な判断を下すクロードではあったが、彼は続けて君達へ言う。 「…見捨てるとは言いましたが。それはあくまで“我々が救出”しないというだけです。 彼らなら…大丈夫です」 クロードのその言葉は自信に満ち溢れたものだった。 アゼル:「…まぁ貴方がそう言うのであれば大丈夫でしょう。 神も彼らを見捨てるような愚行は犯さないでしょうしね」 GM(クロード):「ええ、明日はどうかお願いいたします、アゼルさん。 それと、ディゼルさんもお願いいたします」 そうクロードは君達に最後の作戦を託した。 ディゼル:「…わかりました。」 二人のことが気にかかりつつも、なにやら策がありそうなクロードの言葉を 信じてそう答えよう。 アゼル:(…とは言え2人で果たしてジグードを仕留めれるかどうか…) GM(アリス):「…おい、ディゼル。明日は私も行くからな。嫌とは言わせないぞ」 とアリスはディゼルの服裾を引っ張ってそう言う。 ディゼル:「アリス…なんで、そんなことを言うんだ? また危険な目に遭うかもしれないんだよ…?」 なるべく穏やかにいったつもりだが、その言葉にはアリスの今の気持ちを 強く否定するものがあった。 GM(アリス):「どうしてだ?お前は私を護るって言ったんだろう。 なら、傍にいないと護るものも護れないじゃないか」 ディゼル:「うっ…それはそうだけど…」 ネヴィルとの一件を思い出す。 GM(アリス):「それに危険な目にあっても私にはお前がいる。お前のことを信じているから」 それは信頼。アリスが君を本当に信頼しているからこその台詞だった。 ディゼル:「…………」 ちょ、アリスの言葉に感動を隠しきれない(笑) GM(アリス):「という事で私も一緒だ。“反論は許さんぞ”」 めーれー(笑) ディゼル:(笑) そんなアリスの言葉を受け、ディゼルはこの娘と再び王宮へと向かうことを決心する。 目的はジグード。 今度こそ、あの暴君の騎士を討つ、その覚悟を決めて。 ◆GMシーン 〜望みのため握る剣〜 王宮内の最深部にてジグードの前で話す聖十騎士団達。 「アルジェントという小僧とサクスの処刑だが、それは貴様に任せていいのだな?ネヴィル」 ジグードの言葉にネヴィルは笑みを浮かべ活き活きとした表情で頷く。 「ああ、あいつらには貸しもあったしな。幕引きはオレがしっかりとやってやるよ」 アゼル:小物元気だな(笑) アルジェント:活き活きとしてますねぇ。 その言葉を聞き、クリストファーは笑みを漏らす。 「本当に大丈夫なんですかね…“貴方”で」 「うるせぞ!クリストファー!てめぇこそ、ハナっから逃げるつもりで 人形で戦場に来ておいてよく言うぜ!」 「言ったじゃないですか。僕は戦うのが苦手だって」 そんなやり取りを行う二人の騎士と対し終始やる気のない態度を出していたレストは ジグードに報告を行う。 「ジグード。悪いがオレは明日には総本山に戻る。 “あの御方”からのお達しで“聖魂”の警備を任されているんでな」 レストのその言葉にジグードは静かに頷く。 「ああ、いいだろう。ここでのお前の役割も十分だ。後は我々だけで事足りる」 「…じゃ、オレはそういう事で」 そう手の平をひらひらさせながらレストは扉より退出をする。 それに続くようにネヴィル、クリストファー両名もこの場より退出する。 最後に残った騎士フェティを前にジグードは静かに話を切り出す。 「フェティ。本来ならば今回のお前の行為は処罰されて当然だったが、それは取りやめて置いた。 代わりにお前に新たな任務を下す。ディゼル=オウディラス、あの指輪の持ち主を――殺せ」 「………」 ジグードのその命令に対し僅かな逡巡を見せるフェティではあったが 次のジグードの言葉でそれは消えた。 「もしも奴を殺せば、お前の18年間の“望み”を叶えてやると。あの御方からの言伝も受けている」 「――!!」 その言葉を聞き、フェティは驚愕に瞳を開くがすぐさま騎士然とした表情をジグードに向ける。 「…本当ですか、ジグード殿」 「ああ、約束は果たす。ディゼルの命、それでお前の願いは叶う」 ジグードのその言葉を聞き終えた、フェティは静かに剣を握る。 彼女のその顔には一切の躊躇いは無かった。 「ディゼル……―――」 最後に彼の名を呟き、フェティもまたその場より消える。 後には歪んだ笑みを浮かべるジグードが残るのみであった。 <アルレシオ公国>編 ◆ミドルシーン5 〜逆転の処刑場〜 GM:正午――日が照らす処刑場で君達二人は磔台に括り付けにされていた。 君達の前には多くの騎士団達が揃い。 そして、君達に処刑の刃を下ろすのは聖十騎士団・第五騎士のネヴィルだった。 「よぉ、お前らとの因縁もこれでいよいよお別れだな」 そうニヤリとした笑みを浮かべながらネヴィルが近づいてくる。 彼は確信していた。勝利を。君達の処刑を。 アルジェント:「よりによってお前か。心残りを増やすなよ」 GM(ネヴィル):「はは、そりゃあ悪かったなぁ。しかし残念だぜ、糸使い。 お前はオレのこの手で殺したかったんだがなぁ」 サクス:「ははっ、お前じゃ刃が立たないんじゃないのか?」 GM(ネヴィル):「フンッ、随分と粋がっているな?おい? お仲間が助けに来なくて自棄になってんのか」 アルジェント:「そんなものを期待するのは追い詰められている証拠だ」 GM(ネヴィル):「ハッ!大口もそこまでだ!」 ネヴィルは君達の遂に眼前まで来てその刃を立てる。 「終わりだぜ。墓石に刻んでやるよ!お前らを殺したのはこのオレ! 第五騎士・ネヴィル様だとなぁっ!!」 そう宣言し、ネヴィルは掲げた刃を君達の首目掛けて振り下ろす――!! アルジェント:お、そろそろいいのかな?演出は好きにやっちゃってOK? GM:どうぞ!それはもう好き勝手に構いませんよ(笑) アルジェント:おっしゃあ!じゃあちょっとやりたい演出があるので。 サクス:じゃあおとなしくしてる(笑) アルジェント:ではネヴィルが振り下ろした剣が、ある一点で動かなくなる。 見ればその剣には間違いなくアルジェントの糸が絡まっていた。 彼の糸が入っているグローブは捕まったときに奪われているにも関わらず。 GM(ネヴィル):「あ、アレ!?く、な、なんでだ!け、剣が振り下ろせねぇっ!!」 て、テメェ!何をした!何故、グローブも無いのにッ?!」 アルジェント:ひゅん!と糸が舞い、アルジェントとサクスの拘束が外れる。 「ああ、それか。何、単純なことだ。俺の糸はな、服にも縫い込んであるんだ。だからこうやって…」 処刑場の端から何かが、こちらに飛んでくる。それはアルジェントのグローブとサクスの刀。 アルジェントはそれをキャッチし、ほいっとサクスに刀を投げて渡すよ。 「お前と無駄話をしている間にゆっくりと糸を伸ばして武器を調達することも容易い」 サクス:「おやおや、これはありがたい。一日でも手入れを欠かすと不安でな。 アルジェント、恩に着る」そう言うとその場にどっかり座り込んで刀の手入れを始めます(笑) GM(ネヴィル):「て、テメェ!そんな馬鹿な!アレだけの傷で!そんな事をできるはずが…!!」 アルジェント:「傷?そんなものがどこにあるというんだ?」 服をまくって見せると、そこに傷は無い。あ、既に使ってあるということでOKかな? GM:いいよ(笑) アルジェント:じゃあアルジェントもサクスもファルトスの奇跡使用っと。 GM(ネヴィル):「――っ!馬鹿なッ!ファルトスの奇跡…! そんなものを隠し持っていやがったのかッ!」 アルジェント:「まあ、そういうことだ」 サクス:奥歯にこう、差し歯としてだな。 GM(ネヴィル):「くッ!何してるお前ら!さっさとかかれ!!」 そうネヴィルは背後の騎士団達に声をかける。 それと同時に君達へ一斉に騎士団達が襲い掛かる! アルジェント:「さて、サクス。もう一暴れといこうか」 サクス:「ああ、一晩寝てスッキリしたところだ。 たっぷり食事も摂らせて貰ったし、次は運動をしないとな」 襲い来る騎士団達、それに対し二人は不敵な笑みで迎え撃った。 |