第29章 それは終末を告げる儚き死

◆クライマックスシーン 〜『死の王(タナトス・エンペラー)』〜
激闘の果て、『真紅の剣』アドル=ローベンを倒し、遂に死の王の居城。
荘厳なる白き死城の前に立つイオス、フィリア、セレナス達。

巨大な扉の前に立ち、その瞬間まるでイオス達を迎え入れるようにそれはゆっくりと開かれていく。

“ごごごごごっ……”

重々しい音と共に――扉の先から、かつてないほどの『死気』が溢れ出す。
間違いなく――この奥に最後の敵『死の王』が存在する。
それを本能で感じ取りながら、一向はゆっくりと城の中へと足を踏み入れた。

GM:不思議と城の中は君達以外の存在が何人も存在しなかった。
襲い来る魔族も敵の姿も無く、君達はただただ、目の前の白き回廊を駆け抜けて行く。
やがて眼前に現れる荘厳なる扉。その扉を開けた瞬間――その先に広がったのは白き王座の間。
そして、その荘厳なる空間の中心、王座に腰を掛け君達を見下ろす真紅の髪の王の姿。
イオスの父―――レオード=フォン=ヴァルムオンドの姿があった。

イオス:「レオード…」

GM(レオード):「………」
レオードは君達がこの場に現れても眉一つ動かさずにゆっくりとその口を開く。
「よくここまで来れたな、イオス」

イオス:「イクフォードはどうした」

GM(レオード):「…お前が知る必要はない」
レオードはいつもの冷徹な雰囲気のままそう答える。
「イオス。今お前が何であるか、分かるか?」

イオス:「………」

GM:彼は君を見据えたままその答えを紡ぐ。
「お前は―――『最高の贄』として私の前へと来た。ここまでお前が経験した全てのもの、力
それらがそのまま私の物となる。お前は最後の最後で私の役に立ったのだよ」
一拍置き、レオードは宣言する。
「本当に今までご苦労だったな」

イオス:口元にふっと笑みをうかべる。
「最初はこんなつもりではなかった…。あらゆる絆を断ち切り、お前を倒すのに必要でないものは
全て捨て、そして貴様を殺した後、俺も死ぬつもりだった。
それが、どこで何を間違えたのか、俺は今の俺としてここにいる。
だが、不思議なものだ。俺が今の俺としてここにいることで、かつては途方も無く圧倒的で
見上げ恐れるしかなかった貴様が、同じ高さに見える」

GM(レオード):「…随分とさえずるようになったな。イオス」

イオス:「そして、貴様を殺せば捨て去ってもいいと思っていたこの身は
いつの間にか大切なものを背負いすぎた。大切なものを背負い、譲れないものを背負ったこの身は
イオス=ヴァルムオンドは、貴様の口には高級すぎる」

GM(レオード):「……フフッ」
君のその言葉を聞き、初めてその口元に笑みを浮かべるレオード。
「なるほど。それが貴様が見い出した答えか…。餌如きが随分と小賢しい存在へとなったものだな」
その言葉と同時に“どん――――っ!!”
かつて君達が一度感じた、死の王の大いなるプレシャーがその身へとかかる。
見ると、レオードはゆっくりと腰掛けていた王座より立ち上がっていた。
イオス:もう、膝はつかない。

GM(レオード):「いいだろう、イオス。その貴様の存在が、この『完全なる存在』たる私に―――
『死の王』を上回る存在かどうか―――」

「証明してみよ―――ッ!!!」

その宣告と同時に今、終末の死戦が幕を開けた――。


◆クライマックスバトル 〜それは終末を告げる儚き死〜
GM:死の王との戦闘です!全員、行動値またはセットアップの宣言をどうぞ!
まずは死の王がセットアップで特殊能力を発動します。
先程の宣告と同時に死の王の右目が暗き…深遠の闇へと変貌します。これには君達全員、見覚えがある。

イオス:やっぱ来たか。

フィリア:…アレか。

GM:そう、幻夢眼・ペレリウスの能力――『ファントムアイズ』
レオードの瞳より放たれる暗き闇に魅入れら、君達は自身の中にある希望の力を封じ込められる!

0:このターン、全てのPCはフォーチューンアビリティの使用が不可能。

イオス:ぶっ、覚醒できない。

セレナス:ぐおっ、すごく痛い!

GM:レオードの行動値は45です。

イオス:29。

セレナス:9・2で40!

フィリア:こっちは34。

GM(レオード):「一つ言っておこう。」
虚ろな右瞳を君達へ向けたまま悠然とレオードは言う
「私は今まで貴様達が倒してきた存在とは―――桁が違うぞ」
では、レオードからいきます。彼はその場から動かずに君達のほうへ”すっ…”と指を指し、そして――
「悪いが一瞬で終らせてもらおう…」 その一言と同時に。

<エクスティンクション> タイミング:メジャー 対象:任意 射程:視界 消費精神:15 取得レベル:5
貴方が指定した対象達に対し、絶対命中の8D10の実ダメージを与える。
一シナリオ一回使用。

イオス:ぶっ!

フィリア:心眼使っとくんだった!

GM:対象は君達全員!彼は油断も慢心もなく全力で君達を屠ろうとする。

フィリア:セレナスはHP幾つだっけ?

セレナス:33〜。

GM:全員へ37の実ダメージです!君達を中心に超高密度の爆発が巻き起こる!

セレナス:ぎょあー!

フィリア:死んだー!私ですら残り12!

イオス:こっちも残り13だ。

GM:…え、ちょ、セレナス君。マジでこれ喰らうの?(笑)

イオス:ゼロだな。

セレナス:フォーチュンアビリティ使えないので避ける手立てがない(笑)

イオス:あんたの斧は飾りか!

GM:全くだ(笑)

セレナス:WA☆SU☆RE☆TE☆TA。では絶斧を使います!

GM:OK!では超高密度を起こそうとしたエネルギーは全て君の持つ絶斧へと吸収され無へと変換された!
「…ほう、以前と比べ貴様のその神器の輝き、増しているようだな」
彼は自らの強力な技を消されたにもかかわらず顔色一つ変えずにそう言う。

セレナス:「神様はね、貴方みたいな人を倒すために、これを僕に託したんだ…。
イオス君を助けるため、これ以上人々を悲しませないために僕は戦う!」

GM:では、セレナス君からそちらの行動順にどうぞ!

セレナス:マイナーで<完全波紋調和>を使います!そして<波紋(ハヌマ−ン) 第三楽章ブリュンヒルト>!
「私の神聖な叡智の宝を世界に与えましょう。財産でも黄金でもなく、神々の栄華でもなく、
城や屋敷でもなく、権力者の栄耀でもなく、曖昧な契約のまやかしでもなく、
虚飾にまみれた道徳が強いる苛烈な掟でもなく、喜びの時も、悲しみの時も、至福をもたらすもの、
ただ愛のみを私は残していきましょう!」
うおお!命中ダブルクリティカル!!10・2・10・3・3で、命中は海鳴86です!

イオス:おお!

GM:おおー!めちゃあたりました!(笑) ダメージどうぞ!

セレナス:7・3・9で75点ですー!

GM:君の放ったブリュンヒルトによる一閃。だが、その一閃を受けても彼はまったく微動だにしない。
「……終わりか?」 顔色一つ変えずに彼は君を見てそう呟く。

セレナス:「むっ……!」

GM:だが、よく見ると彼の頬に僅かな一筋の傷が入っているのが見える。
全く効いていない、と言うわけではない。

フィリア:私か。接近したいが、カバーリング出来なくなるな。
MP節約したいが……まぁここは真空斬だろう。メジャーで真空斬を使用、命中は47。

GM:君が放った真空の一閃。それはレオードを捉えた―――と思った瞬間、すでにそこに彼の姿は無かった。
見るとレオードは僅かな残像を残して君の一閃をかわしていた。

フィリア:「――!!」 やはり47程度では。

GM(レオード):「よくその程度で『真紅の剣』を倒せたものだな。小娘」
では最後にイオス君。

イオス:よし、ここは当てなきゃまずいな。マイナーで接近、メジャーで<紅>。
10・6・5・3・5で命中51。

GM(レオード):「――ほぉ、前よりは太刀筋がまともになったな。イオス」
命中です!攻撃どうぞ!

イオス:ダメージは7・3で57。

GM:君の放った一閃はレオードの腕に浅い傷をつける。
この程度ではまだ致命傷には程遠いが、分かることが一つある。
それは以前は捉えることすら出来なかったレオードを今の君は捉えている、という事実。
「――どうした、この程度で終わりではないだろう?イオス」

イオス:「当たることだけわかれば十分だ。次は炎を乗せる」

GM:では2ターン目です!まずはセットアップで死の王のファントムアイズ発動します〜!

イオス:さて、何が来る。

GM:最悪なの来たよ〜(笑)

6:このターン、全てのPC達は戦闘能力値の攻撃値と防御値は半分(切り捨て)の値となる。

イオス:ぶっ!

フィリア:ちょとぉぉぉ。

セレナス:ぶほ(笑)

GM:あ、セレナスだけ関係ないか(笑) セレナスは海鳴だしね。
とりあえず、そちらのセットアップと行動値どうぞです!レオードの行動値は49です!

セレナス:まずはフォーチューンアビリティで《アクセス》を使います!

フィリア:MPが勿体無いが、やるしかない。《心眼剣》、そしてフォーチュンアビリティ《覚醒》!

イオス:ここで《覚醒》使わないと落とされそうな気がする…。というわけで《覚醒》使用!

GM(レオード):「健気だな。その程度の力で私から逃れようとは」
フォーチューンアビリティを発動させた君達を見下しながらレオードは言う。

セレナス:行動値は5・3・5で42です!

フィリア:10・3・4で55!

イオス:7・3・1の54。ソニックドライブ発動!

GM:ではフィリアさんから。

フィリア:うーん、…覚醒してるけど、ここはチャージだ。

GM:了解です。では、次はイオス君かな。

イオス:攻撃が半分になってるし、ここは天術の方がダメージ高いな。
まさかもう1回使うことがあるとは思わなかったが、やってやろう。
というわけで《白炎光》を使用。10・1・3で命中64。「焼き祓え!」

GM:命中高いなー(笑) 当たりました!

イオス:ダメージは9・5で68。

GM:君の放った白炎は僅かにレオードの身体を焼くが、即座にその炎をレオードは打ち払う。
「そろそろ目障りだな。イオス」
その宣告と同時にレオードの姿が残像を帯びる。

イオス:来た。

GM:瞬間、レオードの姿が三人となりイオスを取り囲むように四方に存在していた。

セレナス:KOEEEEEEE!!

イオス:うお!

GM:そして、彼は三位一体となり舞を思わせるような美しい舞踏を持って君へと襲い掛かる!

<死の舞踏(デッド・オブ・ダンス)> タイミング:メジャー 対象:単体 射程:- 消費精神:-
この特技による攻撃が命中した際、対象は防御判定に-2D10のペナルティを受ける。
更に対象の次のメジャーターン時、全てのジャッジに-1D10のペナルティを受ける。

イオス:ぶっ!

GM:命中は49です!

イオス:大丈夫、覚醒がある。
…うおっ!出目悪っ!2・3だよ。でも覚醒のおかげで52で回避。
足運びが一瞬遅れるが、背中の翼で推進力を得てギリギリで避ける。

GM:やるね!さすがは覚醒(笑)。では、レオードの行動は終わりセレナス君!

セレナス:やる事はひとつ!
マイナーでアルカナポーション使います(笑)……って1・1で2点回復!(笑)

GM:ひでぇ(笑)

セレナス:面白かったからOK(笑)でも攻撃ではキッチリカッチリいくZE!
<波紋(ハヌマ−ン) 第四楽章ローラン>!
「我らが大帝シャルルの君は、 まる7年をイスパンヤに在しまして海の辺にいたるまでこの高地を統べ給えり。
御稜威の前には城ことごとく攻め落とされ、砦も都市も撃ち毀たれて残るはただ山間なるサラゴッスのみ。
ここを領じるは王マルシルとて、神を崇めずマホメットを拝み祈るやからなれば、滅亡は免れがたし! 」
絶対命中で、ダメージは4・3・6・8で87点です!フォーチーュン!

GM:すげえええぇぇ!(笑)
では、セレナスの放ったローランはその紅蓮の剣を振り下ろし、遂にレオードの体に傷をつける!
「―――ッ!」 初めてその体から血を滴らせる死の王。

フィリア:「お前にも血が流れていたのか」

GM(レオード):「ほぉ…」
だが彼はあくまでその冷徹な表情を崩すことなく君達を見据える。
「多少は楽しめたよ。だがそれも、もう終わりだ。貴様達へ――“死”を与えてやろう」

セレナス:真面目に怖えぇぇぇ!!(笑)

そして続く3ターン目にてファントムアイズの効果により出たものは別名フィリア殺し。即ち――

1:このターン、天術・海鳴・地脈を除く全ての特技は発動不可能(正し、種族特技は除く)。

フィリア:心眼つかえねぇ!

イオス:よし、儂関係無い。

行動値の結果、レオードは行動値53。そして、ソニックドライブ《アクセラレーション》が発動し
イオスは再び《覚醒》を使用し、行動値は51。セレナスもまた同値の51。フィリアは33となった。

GM:さて、では死の王が持つ禁忌の技をそろそろ解禁しましょうか…。
「イオス。貴様へ真なる死の恐怖を与えてやろう。その恐怖を抱きながら私が完全へと回帰するがいい」
<居合い>を発動して絶対命中!そして――!

<死の楔> タイミング:メジャー 対象:単体 射程:- 消費精神:-
この攻撃が命中した対象は即座に1D10の実ダメージを受ける。
このダメージは生命力の最大値そのものを直接減らす。この効果は永遠である。

イオス:ちょっ!

フィリア:永続?!

セレナス:ぶおっ!まさに死の王か!!

GM:HP永久に減るよー♪

フィリア:鬼か!

イオス:回避もできないし、きつっ…。

GM:4のダメージです。最大値そのものを減らしね♪

セレナス:寿命を減らすようなもんだなぁ…(笑)

イオス:最大値ごと46か…。

GM(レオード):「そして、まだ終わりではないぞ―――ディザスター・アビリティ発動」

イオス:げっ!

《再臨再現》 タイミング:行動終了後 対象:自身 射程:−
行動が終了した瞬間に発動可能。先ほど行った攻撃をそのままもう一度放つことが出来る。

イオス:鬼だ!

フィリア:まってぇぇぇ!

GM:更に永続減らし♪ 今回は……9減少ですぅ(笑)

フィリア:多い多い!

GM:『どずんっっっ!!!!』

イオス:ぎゃーす!

セレナス:ぎゃーす!

フィリア:接近しておくんだった…。

GM:君の胸に突き刺さった死の王の腕は君の生命そのものを奪った。

イオス:「ぐっ…!」

GM:レオードはゆっくりと君の胸からその血塗れの腕を取り出す。
「どうだ?“死”の味は」
レオードは顔色一つ変えず冷徹な表情のまま君を見る。

イオス:「今までは三味線弾いてたってことか、やってくれる…」 最大値ごと37。やばいやばいやばい。

GM:では、イオスとセレナス君!

イオス:まずはこっちが攻撃するから最終楽章頼んだ。

セレナス:了解ー!(笑)

イオス:<暁>使用。普通ならその場に倒れてもおかしくない『死』の一撃
それを受けてもなお膝をつかず、刀を振るう。命中は9・9・8・2で71!

GM:おお!勿論、当たりです!

イオス:さらに<紅蓮>を使用。9・8・4・2でさらにフォーチューンの91点!

GM:君が放った白炎纏う一閃は確実にレオードを捉え、その身に確かな傷を与える!
表情こそ全く変わらないが、死の王に確実にダメージを与えている。
その核心は君の持つその刀から直接伝わってくる。ではセレナス君!

セレナス:「僕の、精一杯の正義と、精一杯の詩。死の王、その心に刻め!!
<波紋(ハヌマ−ン) 最終楽章ジークフリードの剣>!!!」

イオス:来た来た来たぁ!

セレナス:「ギャラルホルンが世界に鳴り響く、太陽と月が命を飲み込む。
終末戦争の炎は世界を焼き尽くし、九つの世界は沈む。
オーディンは既に倒された。長い長い戦いは続く、大地は切り裂かれてゆく。この世は神々の黄昏。
ホッドミールの森だけがこの世に焼け残り、ユグドラシルは優しく包み込む。
オーディンは既に倒された、長い長い戦いは続く。大地は切り裂かれてゆく…この世は、神々の黄昏ッ!!」

GM:かっこいい!(笑)

イオス:すげぇ!

GM:セレナスが『それ』を紡いだ瞬間に、次元の扉を開き強大な剣が死の王の上空へと現れる!
強大なる神聖剣はそのままレオード目掛け振り落とされる!威力どうぞー!

セレナス:絶対命中、ダメージは………二つクリティカルー!!!
4・6・9・3・10・10・1・5!124点いっけえぇぇぇー!!!

GM:すげえぇぇ!セレナス君が超覚醒してる――!(笑)
では、それを見たレオードは初めて僅かにその表情を変え、己が眼前に魔の障壁を生み出す。
「―――《強欲の障壁》」

セレナス:「ッ?!!」

イオス:げっ!確かペレ子が使っていた強欲なディザスター…。

GM:10点軽減しましたから、そちらにも10点の実ダメージです〜!

フィリア:強欲だな…。

GM:しかし、セレナスの放った最終楽章はレオードの生み出した障壁を貫きその胸を貫く!
「―――ッ!!」
初めて片膝をついたレオードはその口から血を流す。間違いなく死の王へ確実なダメージを与えた。
「…驚いたな。神器の持ち主よ、貴様にこれほどの力があるとは…」
だが、次の瞬間には口元の血を拭い、冷徹な死の雰囲気を纏わせていた。
死の王は、まだこの程度では――斃れない。

フィリア:…待機した場合、死の王より行動は先、ですよね?

GM:そうですね。

フィリア:なら行動を放棄する。セレナスの盾に徹するよ。

GM:放棄ですか、了解です。ではレオードの再行動。
彼は先ほどの最終楽章を放ったセレナスとその傍にいるフィリアへと目を向ける。

セレナス:「ま、負けないよッ!!」

GM(レオード):「先ほどはよくやった。今、褒美をやろう――<滅びの光(アヴィア・レテ)>!!」
陽属性最強の範囲攻撃を君達の目掛け放つ!!そして更に!!

<グランドルーン> タイミング:メジャー(組み合わせ可能) 対象:自身 射程:- 消費精神:10
貴方がこれから行なう天術判定に+3D10をする。一シナリオ一回使用。

セレナス:ぐおおおおぉぉ!

GM:一シナリオ一回使用の天術ブースト奥義も使用し、確実な止めをレオードは放つ。
命中87です(笑) セレナス君、フィリアさん、どうぞー。

セレナス:振る意味がないレベル(笑) 2・3・1で29、当たりです〜(笑) でもフォーチュンゲット!

フィリア:5・6の30、当たりだ。さて、どーしよう…セレナスをカバーリング、するか?

GM:威力は天術の84です!

セレナス:ぶほ(笑)

フィリア:残らないな、HP。セレナスを<カバーリング>。

セレナス:いや、フィリア死ぬでしょ?!(笑)

フィリア:いや、ここでカバーリングすれば、セレナスのリジェネレイション(戦闘不能から全回復復活)が浮く。
オーヴァーロードももう使った。因縁は解消した。イオスもセレナスも、目の前にいる死の王が因縁だ。
奴へのとどめはイオスが刺すことが望ましい。だから、私はここで戦闘不能(気絶)しておく。

GM:分かりました。では、その方向でいいですね?

フィリア:二人共、後は任せた。<カバーリング>だ。

この時、仲間であるセレナスを護る為自らを犠牲としたフィリア。
かっこいいシーンではあるが、実はこの時、フィリアの<カバーリング>はセットアップでのレオードの
ファントムアイズの効果により無効だったのである。
しかしその事をGMはすっかり忘れていたので、このまま続行していました。

GM:死の王が放った神々の滅びの光!それはセレナスとフィリアのいる空間を全て覆いを焼き払った!
死を覚悟した――セレナス。だが、君に痛みは無かった。
眼前では君を庇い、ボロボロとなったフィリアの姿が…。

フィリア:「あとは、まかせた――」

GM:そう、一目で理解できた。彼女はもうこれ以上――戦えないと。:
フィリアが残した最後の言葉。それを言い終わると同時に彼女の身体は地に斃れ伏した―――。

セレナス:「リザ姉さんッ!!!僕を、庇って……!!」

GM(レオード):「まずは一匹か」 その様子を感情の欠片も篭らない声でレオードは言った。

フィリア:二人とも、すまない。もっと抵抗を上げてれば、もっと生き残るほうにキャラを組んでいれば
一緒に戦えたかもしれなかった。

GM(レオード):「安心しろ。貴様らもすぐに同じ――『死』の世界へと誘ってやろう」

イオス:背後でフィリアが倒れる音が聞こえる。彼女はもう戦えないとわかる。
だが、振り返らない。振り返ることを彼女は望んでいない。

死の王との死闘により遂に倒れる仲間の一人フィリア。
だが彼女が繋いだ希望を続ける為にもセレナスもイオスもここで諦めるわけにはいかなかった。
そうして二人は残る最後の力を眼前に存在する魔王にぶつけるべく、戦いは更に熾烈を極める――!!


 
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