第12章 激突四柱

◆ミドルシーン7 〜激突四柱(テトラード)〜
都市ウルトにてイオス達の前に現れたのはフォブリア大陸の魔族達を統括する四人の頂点者。
『四柱(テトラード)』。そして今まさに両者による苛烈を極める戦いの幕が上がろうとしていた。

イオス:まさかいきなりテトラード戦とは…。

リザベラ:予想外だ。眼帯を取るよ。

GM:君達と対峙する四柱。最初に動いたのは君達の隣りにいたロトゥスだった。
彼は手に持った剣をペレリウス目掛け一閃を放つ。
それに対しペレリウスは即座に上空に浮き、攻撃を回避する。
「いきなりか、君もひどいね〜。この汚れたウォーレムが」
ロトゥスはペレリウスを追うように屋根の上に飛び乗り、眼下にいる君達へ声を掛ける。
「ペレリウスはオレが引き受ける。他の『四柱(テトラード)』はお前達に任せるぞ。
貴様の相手はオレがしてやる!穢れた魔族がッ!!」 そう叫び再び、ペレリウスへ剣を降るロトゥス。
「ははは!まあ軽く遊んであげるよ。じゃあ後は頼んだよ、三人共」

リザベラ:ペレは不参戦……数では互角!

GM:そう言ってペレリウスとロトゥスは街の外れと向かいながら剣戟を交わしながら消えていく。
と、そんなところにセレナス君が登場!

リザベラ:「セレナ、よく来た」

セレナス:KY!(笑)

GM(アドル):「……まさかこんな再会をするとは、な」 アドルはリザベラを見てぽつりと。
「…リザベラだったか」

リザベラ:先日は世話になった。悪いがお前の上にいる奴に用がある」

GM(アドル):「…何の用があるのかは、あえて聞かないでおこう」

リザベラ:「言うつもりもない」

GM(アドル):「悪いが、敵として出会った限りは手を抜く事は出来ない」 そう剣を構えるアドル。

イオス:「こちらはこちらで因縁の対決といこうか、イクフォード」

GM(イクフォード):「因縁ね…。ま、そう言えなくもないか」

リザベラ:援護キャラはいなさそうか……一騎打ちせずに普通に戦うか。

GM:イクフォードは対峙するイオスの両腕を見ながら「どうだよ、刻印はあれから疼くか?」と聞いてくる。

イオス:「むしろ全く反応が無いのが怖いくらいだ」

GM(イクフォード):「ははは、まあ油断しない方がいいぜ。
それはそうとセクエンツィアちゃん。彼女、お前のせいで処刑寸前だったぜ?」

イオス:「後で死ぬほど謝ろう」

GM(イクフォード):「謝ろう、ね」 ニヤリと笑みを浮かべて。
「彼女は『賞品』だ。もし、お前がオレ達に勝てたら、彼女を返してやってもいいぜ?」
と笑顔を浮かべて彼は君へそう宣言する。

イオス:「それはやる気が出てくるな。そうそう、お前にも謝らねばならんことがあった」

GM(イクフォード):「ん?なんだよ?」

イオス:「お前が後生大事につけているそのリストバンドの持ち主、セレナスはこいつだ」
とセレナスを指す。

リザベラ:そういえばそんな話も。

GM(イクフォード):「………へ?」 ポッカーンとして表情をした後、すぐさま
「えええええぇぇ!!!男じゃねえええかよおおぉぉぉ!!!」 と叫び声を(笑)

イオス:「嘘はお前の専売特許ではない」

GM(イクフォード):「おま!お前ッ!!親友を騙すなんてなんつーことするんだよッ!!」

イオス:「お前にだけは言われたくないな」

GM(イクフォード):「…へへ、だな。」 軽く笑みを浮かべて。「んじゃまぁ。やらせてもらうぜ?」
そして一方でセレナスの方へは先ほどのあの無口娘が。
「…………」 少女は無言のまま、双剣を構えて君を見つめる。

セレナス:「……あのフルートは、持っててくれてるかな?」 斧を構えつつ尋ねます。

GM(テナ):「………」 何も答えないが、少女のベルトにはあのフルートの姿があった。

セレナス:「大事にしてくれているなら、僕は嬉しい。音楽が好きな人を嫌いになんてなれないけれど、
でも、僕は負けないよ…!」

GM:では、セレナスのその言葉を聞き終えると同時に三人の四柱は各々の武器を構え、地を駆ける!
戦闘開始だ!

第一ターン、それぞれの行動値の結果。アドルはクリティカルし61、テナはダークスキル<縮地>により
59、イクフォード35、セレナス34、イオス33、リザベラ31となった。
先制を制したのは四柱の三人であり、アドルとテナはソニックドライブが発動。
アドルは《パーフェクトアイズ》によりこのターンの攻撃が絶対命中となり
テナは《アクセラレーション》によりこのターンの最後に再び行動を行なえる事となる。

GM:では、まずはアドルがリザベラの前へ向かう。
「…なるべくならば、こういう再会はしたくはなかったが…。
オレに対して手加減の必要は無い、全力で来い。オレも相応の力をお前にぶつけよう」

リザベラ:「是非も無い」

GM:ではそう言うや否や目では捉えられない程のスピードの剣を一閃!ソニックにより絶対命中!

リザベラ:受けるッ!

GM:攻撃には<オーヴァーアタック>を使用してダイスブースト!攻撃は51点!

リザベラ:出目が9・8の17か。防御は46、ダメージは5ッ!「ぬるいッ!」

GM:おお!出目が高い(笑)
「…やるな。久しぶりにいい敵と巡り合えた」
戦場において似つかわしくない微笑みを浮かべアドルは賞賛の言葉をリザベラへ送る。
では次はテナ〜。<シャドウハント>と<ファング>を使用して目の前のセレナスへ攻撃〜!

セレナス:「悪いけど、負けないよ!!」

GM:命中36!そちらはは回避に-1D10ですぅ!「………」無言のまま、君に双剣を振り下ろす。

セレナス:凄く暗殺者っぽいなぁ(笑)

リザベラ:さすがダーク。

セレナス:かわせるハズがない!回避26!

この後、リザベラがセレナスをカバーリングするものの少し手傷を負い
更に<ファング>効果(このターンの最後に2D10の実ダメージ)も受ける事となる。

リザベラ:残りHP26、地味にキビしい。悪い、イオスカバーしたらヤバいわ。

セレナス:「あ、ありがとうリザベラお姉さん……でも、この子は僕が倒します!」

GM:「………」 テナは仕留めそこなった君を軽く見て、一歩下がる。で、イクフォードか。
「じゃあ、始めだし。軽くいくぜ〜、イオス」

イオス:「来い!」

GM(イクフォード):「<太陽炎(ロアグノス)>!」
そう言った瞬間、イクフォードの手から光の炎が放たれる!命中37です!

イオス:こいつも陽天術持ちか。

GM(イクフォード):「オレってば実はすごいんだぜ〜♪」

イオス:回避は…あ、回った。って、38かい。ギリ回避。

GM(イクフォード):「ほお、やるじゃねぇか」 と感心した声を出す。
ちなみに炎は明後日の方向へ(笑)

リザベラ:街がどかーん。

イオス:「俺も同じ技を使えるからな。ある程度の勝手はわかるさ」

GM(イクフォード):「ま、さすがと言っておくぜ」
ではここからはPCのターンですね。セレナス君からどうぞ(笑)

リザベラ:ハヌマーンでアドルにも攻撃した方がいいんじゃない?

セレナス:恨み的にもね(笑)

GM :とりあえず、アドルとテナは一範囲。でその先にイクフォードが一範囲という感じですぅ(笑)

セレナス:むぬぬっ!待機とかって出来ませんか〜?(笑)

GM:え、ありですけど(笑)

セレナス:ターン最後に活動(笑)

白い旅人:待機とはまた(笑) 了解〜!ではイオス君!

セレナス:どももですぅー!(笑)

この後、イオスの行動となるがカバーリングスキルを持つリザベラの生命力を回復する手段に出る。《小
さき太陽》にてリザベラの生命力を全回復。
その後、リザベラが<周破斬>による範囲攻撃でアドルとテナを攻撃するもかすり傷程度しか負わせる
ことは出来なかった。
大陸に存在する全ての魔族達の頂点に立つ四人の実力者に恥じぬ戦闘能力を見せ付ける。

GM(アデル):「…それでは、オレ達は倒せないぞ」と一言。

リザベラ:「お互いに、な」

GM:ではセレナスはテナのアクセラレーションの後でいいのかな?(笑)

セレナス:はいです(笑)

※当時では待機後、アクセラレーションの後に行動する事が出来たが
現在のエスペランサールールではアクセラレーションの後の待機による行動は行なえない。

GM:テナの再行動、いきます。テナは持っていた武器を納め、手を胸に当ててそっと唇をひらく。
「……<月(ルナ) Crescent Moon>」

セレナス:―――!!

GM:目標はセレナス!命中クリティカルしまくって51です(笑)

セレナス:「このっ!僕と同じ業の持ち主なんてっ?!」

リザベラ:抵抗は低い。天術と海鳴はカバーしたくないんでヨロ……。

イオス:こいつ、ターンの最後にまとめてダメージ与えてくるタイプか。

GM:まさに“ターンエンド戦術”(笑)

この後、セレナスが回避判定でクリティカルを出すという健闘を見せるも結局命中。
ターンエンド時にセレナスもまた抵抗判定不可能な海鳴攻撃をこのターン受けることとなる。

GM:ではセレナス君。どうぞ〜。

イオス:やばい、長期戦になると確実に圧し負ける。
おそらくテナは次のラウンドのトップで行動してくる。

リザベラ:テナに攻撃集中するか? 天術も海鳴もヤバい。
アドルはリザベラが盾になればかなり防げるけど

GM(イクフォード):「どうよ。これがオレ達『四柱(テトラード)』の実力よ♪」 と自慢気に(笑)

リザベラ:キミ……攻撃外したやん

GM(イクフォード):「う、う、うるせえ!細かい事を突っ込むんじゃねぇ!!」

セレナス:「くうぅ!やるねっ!」 テナを軽く睨みつけます(笑)
じゃあ仕方ない、<波紋(ハヌマ−ン) 第一楽章レプレホーン>!

GM(テナ):「…………」 テナは無言のまま詩を紡ぐ君に対し、防御の構えを取る。

この後、ハヌマーンによる範囲攻撃がアドルとテナに命中する。
そして攻撃判定の前に再びあの衝撃が我々を襲う。

セレナス:「確かにやつを手に入れた じっと見てやりゃ、じっと見返し 「家来、でございます!」
「ふふん!」 と言いざまに、かぎ煙草をば取り出して たくさんつまんで、愉快な笑顔
不思議なちびのレプラホーン 箱を差し出す奇妙な礼儀 プウー!と顔に塵を吹きかけ 私がくし
ゃみをしているすきに やつはどこかへ雲がくれ!」

GM:ちょ(笑) 歌詞が第二節になってる(笑)

イオス:この歌詞毎回楽しみ。

セレナス:狼魔さんありがとう(笑)

リザベラ:歌詞が変わるのか…頑張ったな…。

そしてセレナスの放ったハヌマーンによる衝撃がアドルとテナを襲う、が。

GM:その君の放った衝撃にアドルは軽く吹き飛ぶが、テナはその場に踏みとどまる。
「……やるな、少年」 言って再び剣を構えるアドル。

リザベラ:テナ、抵抗も高いのか?!

セレナス:「もうおっさんには誰も殺させない…!」

GM(アドル):「そう言えば、少年。お前はあの時、胸を……」
君のその言葉にあの時の事を思い出し、口にするアドルだが
「…いや。なぜ、生き残ったかはあえて聞くまい」 と静かこぼす。

セレナス:「神様も信じていれば、たまには救いの手もくれるみたいだね」

そしてターン最後にリザベラとセレナス二人に<ファング>と<月(ルナ) Crescent Moon>による遅行
ダメージが送られる。そうして続く第二ターン。

GM:こちらの行動値。アドルは33、テナは47、イクフォードは51!
そして、イクフォードのソニックドライブ発動!「ほれ、テナちゃん。君に祝福を〜♪」
《風の導き》によりテナの行動値をアップさせる。これによりテナは47→56に変化。
テナのソニックドライブ《アクセラレーション》も発動!

リザベラ:そういう戦術か…。

セレナス:コンボ上手いなあ(笑)

GM(イクフォード):「これがオレ達のコンビネーションよ♪」

リザベラ:……。イクフォード、地味。

GM(イクフォード):「な、な、なんですと―――?!!」

セレナス:派手な言動と相反してて面白い(笑)

イオス:「悠長に戦っている暇は無いようだな」
というわけで《覚醒》使用。黒龍波食った飛影みたいに白い炎がイオスの周りを取り巻き、白炎の翼が出
るぞ。えっと、覚醒による3D10ブーストって、ここで振って加算だったよね?

GM:うん、そうだよ!

イオス:10・10・4の24点加算。あとフォーチューンポイントゲット。

GM:すごい覚醒した!

イオス:行動値は6・3の51だ。ソニックドライブ発動。ルーンフォースでこのターン、あらゆる特技の消費
精神力半分。

この後、セレナスの行動値が36、リザベラの行動値が34となった。

GM:では、まずテナの行動から行きます!
彼女は再び歌の態勢を取り「……<月(ルナ) Full Moon>」
そう呟いた瞬間、真昼だというのに満月が上空に現れ、その光がセレナスに降り注ぐ!

テナによる海鳴術を防御するセレナス。ダメージこそ完全に抑えたものの<月(ルナ) Full Moon>によ
る付属効果、このターンのジャッジ全てに-1D10というペナルティを受ける。

GM:では、イオス君。どうぞ〜!

イオス:<聚華>+<周破斬>でアドルとテナに攻撃。命中は56。

GM:両方、あたりですよ〜(笑)

イオス:ダメージには<紅蓮>も乗せる。9・8・7・1で90点。

GM:(゚Д゚)ハア―――?!!!

セレナス:ボフ(笑)

リザベラ:覚醒強いなー。

イオス:「焼き祓え!」 1点でもダメージ通ったら次の命中判定に-1D10ね。

GM:アドルは<オーヴァーシールド>を使用して防御!
君の放った輝く炎の太刀をアドルはその剣で受けるが完全には受けきれず、身体を激しく焼かれダメー
ジを追う。「…くっ!」 そして一方、テナは君の放った一閃に反応が遅れ「―――!」“ごぉぉぉん!!”
声も無いまま君の一閃の下、大きく吹き飛び……倒れる!

セレナス:エエエエエエ―――!!!

イオス:落ちた…?

GM(アドル):「――テナッ!!」 と初めてアドルが動揺を見せる
テナはこれにより戦闘不能です。ぴったりでした(笑)

イオス:ではそのアドルにはさらに白い炎が纏わりつくぞ。命中-1D10の演出。

リザベラ:よし、これで天術海鳴使うのはイクフォードだけか。

GM(イクフォード):「落ち着けよ、アドル。テナちゃんは気絶してるだけだ。あとで傷を癒せばいいだろ
う」とそんなイクフォードの言葉に落ち着きを取り戻したアドルは「…ああ、そうだな…」と呟き剣を構える。

イオス:「優しいのだな、お前は」

GM(アドル):「…オレにとっては、テナは最後の……仲間、だからな」 ぽつりと呟く。
とそんなアドルを他所に「さて、オレのターンか」とイクフォード。

イオス:またこいつメタなことを…。

セレナス:こら、メッタな事を言うんじゃありませんっ(笑)

GM(イクフォード):「<光の渦(レテ・ナザード)>!お前ら全員、光の渦に巻き込んでやるよ!」
命中43です〜(笑)

イオス:メッタメタにしてやんよ。ってことだな。

イクフォードが放った光の渦に対し、覚醒の入ったイオスは回避に成功。
リザベラとセレナスは攻撃を受け、この攻撃によりリザベラはHPが一気に8まで減少。
セレナスは持ち前の抵抗の高さで凌ぎきる。

セレナス:貧乏暮らしで抵抗力はあります(笑)

リザベラ:「クッ……!」 ぼろぼろになりました。

イオス:「温いな。今の俺には通用しない」 イオスの周りの白い炎が光の渦を相殺する。

GM(イクフォード):「さすがに同じ属性なだけはあるな」

セレナス:ヤツもメイド好きか!

GM(イクフォード):「そっちの属性じゃねえよっ!…まあメイドもいいけどな〜♪」

イオス:ますますセクエンツィアを取り戻したくなったぞ。

GM:では、セレナス君。

セレナス:はーい。斧を地面に突き刺すと唱えます、<ローレライ伝説>アドルへ。

リザベラ:回復に走った!

イオス:来た、ローレライ伝説!

白い旅人:おお!そっちがきたか〜!
ではその瞬間、セレナスの背後に白い翼の天使の女性が現れ、天使から放たれた光の刃がアドルへ向
かっていく!という感じで(笑)

セレナス:「なじかは知らねど心わびて、昔の伝説はそぞろ身にしむ。 寥しく暮れゆくラインの流 入日
に山々あかく映ゆる」

リザベラ:カッコいい歌詞だ!

GM:カッコいい!(笑)

イオス:かっこいいなオイ。

セレナス:ありがとうですー!(笑) 命中が58!
<ローレライ伝説>による回復効果は3・4で7点回復しました(笑)

GM:了解です。こちらのアドルは回避不可能でした。

セレナス:攻撃の方は9で、67点!(笑)

GM:おお〜!強いな〜!では天使の放った光の刃はアドルの肩を貫き、血を出させる!
そして、天使はセレナスに光の癒しを与えた後に消え去る。
アドルは流れた血を拭き取り、再び剣を構えるが確実なダメージを受けた様子だ。
「…驚いたな。まさか、これほど成長するとは…」 とアドルはセレナスの成長を褒める。

リザベラ:私か、ここはどうしようね。…待機、アドルの攻撃待ち。

イオス:当たったら落ちるかもね。

リザベラ:落ちるかもしれん。そしてオーヴァーロードもできない。

GM:では、ここでアドルの表情、纏う空気が変質していくのが分かる。
「正直、お前達を見くびっていたようだ。お前達ほどの戦士に手を抜くのは…失礼だったな」

リザベラ:…もうちょっと手ェ抜いてもいいよ?

イオス:たぶんこいつは地脈を使うんじゃないかなぁとおじさんは思う。

GM:そう言ってアドルは持っていた剣を肩にある鞘に納める。かちん――と。

リザベラ:……はぃ?

GM :その様子を見て、後ろにいたイクフォードが「…おい、アドル。“あれ”を使う気か?」と。
「…ああ。彼ら相手になら全力で戦う事が最大の礼儀だろう」
そして、先程までとは比べ物にならない殺気を放ちアドルはリザベラを見る。
「行くぞ、リザベラ。……生きろよ」

リザベラ:「来るがいいッ!」 とわ言ったけど。気絶するかもね。

イオス:するかもね。

刹那。リザベラはその目を疑った。それまで抑えていたアドルの恐るべき殺気ではなく
彼の身に起こったその“変化”に。
そう、アドルの宣告と同時に彼の髪の色が変化していく。
闇のように漆黒だった彼の髪が、真紅に、紅い血の如き真紅の髪へと染まっていく!

リザベラ:「……貴様ッ?!」

セレナス:穏やかな心を持ちながら激しい怒りによって目覚めた伝説の戦士…!

スーパーサ○ヤ人ですか(笑)

GM:そして彼の右腕から“ぶしゃああああぁぁ!!”と肉を裂く音と共に真紅の剣が創生される!
そう、その剣は忘れもしない。リザベラがあの日、目に焼き付けたあの剣そのもの。

リザベラ:「…そうか、貴様だったのか」 ここで気絶したくねぇ!

イオス:もしかしてこいつもサクセサー・オブ・サタン持ちだったり…?

GM:「――死の一閃!」
命中33!<瞬速斬>を乗せてそちらの回避に-5のぺナルティ!
リザベラ:1・10……クリティカル……この時点で、30-5の25か……。

イオス:1Dペナくらっといてまだ33とか出すか…。やってくれる…。

GM:まあ、彼は基本の命中値は高いですからね(笑)

リザベラ:6……チ、よけれない。ペナがなければ…ダメージこいッ!

GM:では、その真紅の一撃を受けた瞬間。リザベラ、君は倒れる――。
そこには痛みも無く、ただ自分が倒されたという感覚のみがあった。

フィリア:にゃ!?

GM :これ、当たったら即死。と言うか即戦闘不能(笑)

リザベラ:ひでぇ!

セレナス:ぎゃー!なるほど!!

リザベラ:ごめーんみんな。

セレナス:前フリ的にも仕方ない(笑)

イオス:まずいな、次アドルの番にまわしたら勝てんかもしれん。

GM:ではとりあえず、君はそのままどさりと地面に倒れる。

リザベラ:「とぉ、さま……」 意識失っとく。

GM(アドル):「……とぉ、さま…?」 その呟きにアドルは反応する。

リザベラ:背中の布が捲れるよー。傷跡が露出しますよ。

GM(アドル):「―――!!」 リザベラの背にあるその傷跡を見た瞬間、アドルの表情が変わる。
「……ま、さか…お前は……あ、の時の……?」

リザベラ:まさか髪の色が変わるとは……アドルが仇か。

GM:アドルは信じられないという表情で倒れたリザベラを見ている。
そんなアドルの表情を見たイクフォードが
「…なるほど、アドル。そいつはあれか?お前達が研究所にいた時の―――」

リザベラ:研究所とな?

GM(アドル):「言うなッ!!イクフォードッ!!」 今までに無い怒声を上げ、アドルはイクフォードの言葉を遮 る。「……その事は、言うな」 とアドルはイクフォードを睨みつける。
「…へいへい」 とアドルの警告にイクフォードは素直に従う。
そして右手に異形の剣を生み出していたアドルが不意にその剣を自らの腕に収め、
髪の色も元の漆黒の色へと戻る。「……戦いは、これまでだ」
そして、そのままの足で倒れたテナを抱きかかえてアドルは君達へ言う。
「その娘…リザベラが目を覚ましたら、伝えてくれ。貴様の父を殺したのは―――オレだと」

イオス:「お前が戦いを終わらせるのは勝手だが、俺はあの馬鹿にセクエンツィアを返してもらわねばな らん。そうだろ?イクフォード」

GM(イクフォード):「…ん〜まあ、アドルが退くって言うなら俺も退くしかないがな。
とりあえず結果を言えば戦闘はお前達の勝ちでいいぜ。だから、セクエンツィアちゃんは返しておくな♪」 そう言って、イクフォードは空間から一人の少女を出す。そう、セクエンツィアを。

リザベラ:お。

GM(イクフォード):「ほら、行っていいぜ。セクエンツィアちゃん♪」
そうイクフォードがセクエンツィアの背を押し、彼女はイオス君の前まで来る。
「…あ、あの、イ、イオス様…。私…」

イオス:「すまない、セクエンツィア。随分と苦しい思いをさせた」

GM(セクエンツィア):「……そんな事ないですよ」 そう言って君の胸に抱きついて来る。
「イオス様が無事で…よかったです…!」

イオス:「こんなに罪を背負った俺に、君は「生きろ」と言ってくれるのか…?」

GM(セクエンツィア):「…イオス様、私は何が合っても貴方には生きていて欲しいです。だって―――私 の大切な人ですから!」 と彼女はいつもの笑顔を君に向ける。
そうして、セクエンツィアを解放したイクフォードの隣りにテナを抱えたアドルが立ち、イクフォードの天力 が三人を包み四柱(テトラード)達の姿が徐々に消えていく。。

セレナス:ロトゥスはどうでもいいけどペレリウスが気になる…!

GM(イクフォード):「じゃあな。まあ、また近いうちに会おうぜ〜♪」

イオス:まあ、イクフォードには軽く手を振っておいてやろう。

GM:アドルは消える最後の瞬間まで倒れたリザベラを見ていた。そしてその姿が消える瞬間
「――――」 最後にぽつりと何かを呟くが、それがなんだったのか聞き取る事ができないまま姿を消し た。と、そんな君達の前に負傷したロトゥスが戻ってくる。

セレナス:(ちっ…生きてたよ…)

リザベラ:生きてたか。しぶとい。

GM(ロトゥス):「無事か?」 彼は戻ってくるなら君達にそう一言を。
ってこらこら(笑) 死んでて欲しかったのかい(笑)

セレナス:姉さんは僕の嫁。

GM(ロトゥス):「ペレリウスの奴は、見失った。したたかな奴だ。手の内を見られなかった…。
お前達の方は…苦戦したようだな」

リザベラ:一人倒れてるよ。

イオス:イオスは無傷だけどな。

セレナス:「おっさんこそ、生き意地は汚いんだね」(ぇー

GM(ロトゥス):「屑ッ!余計な事を言うなッ!!」 ぼかっと頭を殴る(笑)
そしてイオスの隣りにいるセクエンツィアに気づいたロトゥスは
「…ところでそのメイドは何だ?」 と聞いてくる。

イオス:「俺の、かけがえのない人だ」

GM(ロトゥス):「…ふんっ、なるほど」

セレナス:「言っとくけど姉さんはやらないよ!」 姉さんがいないので反抗心むき出しです(笑)

イオス:ではセクエンツィアにふっと微笑み。
「俺は弱いぞ。この腕で数えきれないほどの命を奪ったというのに…たった一度、あの夜に君をこの腕に 抱えて飛んだことがあるだけで、俺はこの腕を切り落とすことができなかった」

GM(セクエンツィア):「たったそれだけの事でも…私にとっては大事な腕です」 そっと腕に手を置く。 「例え、どんな呪いに侵されていても―――」
「おい。話し混んでいる所、悪いが急いで町を出るぞ」
ロトゥスは倒れたリザベラを背に乗せながら言う。

イオス:そういえば思いっきり街中で戦闘してたな。

GM(ロトゥス):「これだけ暴れれば、さすがに街の人々もお前が大逆人・イオスと気づく。騎士団が来る 前にこの町を出るぞ」

イオス:ではセクエンツィアをお姫様抱っこしてやろう。ひょいっと。

GM(セクエンツィア):「ひゃ!い、イオス様…!」 ちょっと顔赤らめて、驚いた声を出す(笑)

セレナス:(*´Д`)ハァーン!

イオス:「この腕で誰かを護れることを教えてくれたのは君だ、セクエンツィア。その君をこの腕で護らずし て誰を護るというんだ」

GM(セクエンツィア):「…ありがとうございます、イオス様」 そう微笑みを浮かべ君を見る。
「…急ぐぞ、イオス。屑!」と向こうの方でロトゥスが急かしている。

イオス:「さあ、早く街を出るぞ」
そう言って翼を広げ走り出そう。あの日のように、少し跳ぶように。

セレナス:「セレナスって呼べー!!」
二人を邪魔しないようまっしぐらにロトゥスを追いかけます(笑)

リザベラ:ロトゥスの背中にいます。

そうして、激戦を繰り広げた三人はこの町を後にした。この後に起こる悲劇を予想だにせずに…。


 
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