第0章 キャラクター作成

エスペランサー。
それは私が趣味で創った自作のTRPGシステムでした。
これはあくまで身内の中でのみする本当に趣味のTRPGでしたが
ある時、PCの一人のフェンリル君と話していた時でした。

「師匠(白い旅人)。GMのシナリオがまたしてみたいですね」

こんな風に期待を込められた言葉をもらったからにはそれに応えたくなるのがGMのサガ。
そこで私は折角の機会なので身内用にあったエスペランサーでシナリオをしてもいいですかと
フェンリル君に許可を取ったところ。

「是非してください!」

その一言を受け、めでたく私の自作TRPG・エスペランサーはオンラインTRPGで
お披露目する事となりました。

◆   ◆   ◆

白い旅人:と言うわけで、エスペランサー・リプレイ「死の継承者」のための
キャラクター作成をお願いしたく集めさせていただきました〜。どうぞよろしくです〜!
ちなみに今回はPC1:フェンリル君・PC2:と〜かさん・PC3:瀬田さんと決定しています(笑)。

フェンリル:今回の儂の描いたキャラ・イオス君は今までの中でダントツでかっこいいです。
師匠の絵のおかげも勿論です。

瀬田:確かに二枚目…!

白い旅人:主役ですからね(笑)
で、早速ですけど今回のシナリオのシナリオハンドアウトとか用意してみたんですよ(笑)

フェンリル:おお!

瀬田 :おおお(笑)

白い旅人:と言う事でまずはPC1から貼っていきますのでご確認よろしくです〜!

PC1用シナリオハンドアウト「完全への挑戦」
君の父は完全だった。
能力、カリスマ、人望、その全てが完璧な領域であった。
だが、君は一度としてこの父に人間として扱われた事がなかった。
まるでその辺にある石のように自分の存在は無きに等しかった。
誕生日を祝われた事も。
難関である世界最高峰の一つ「銀の学院」に入った時にもかけられた言葉は何一つなかった。

「その程度の事が、一体何なんだ」

いつもそう背中越しに侮蔑されていた感触を受けた。そんな父が君の人生を支配していた。
この男を超える―――。
それが君の願いであり生きている証、存在の証明。
だが人として生きる以上、人と関わる事は絶対。
君にはセクエンツィアという心の支えとなる女性とイクフォードという親友の使用人がいた。
この二人がいる以上、自分は父を超えられないのでは?
焦燥の日々を過ごしていたある時、父が君へ衝撃の一言を放つ。
そして君は自分の背負った一つの運命を知る事になる。

◇コネクション
レオ―ド=フォン=ヴァルムオンド(競争心)
セクエンツィア(慕情)
イクフォード=ゼオルデス(腐れ縁)

フェンリル:セクエンツィアは儂がお願いしましたが、何かイクフォードというキャラが増えましたね。

白い旅人:使用人の親友です(笑)

実はこのシナリオが始まる事前にフェンリル君には主役をやってもらうということで
その主役の背景や設定をお話ししたところ
「それなら儂(主役)を支えるキャラとしてメイドのヒロインが欲しい」
との要望を受け、フェンリルさんの考えたヒロインをそのままシナリオへと取り込んだのです。

白い旅人:とりあえず、フェンリルさんのキャラはこんな感じですね〜。

瀬田:なるほどなるほど!(笑)

白い旅人:で、次はと〜かさんのキャラのハンドアウト張りますね〜w

PC2用シナリオハンドアウト「真紅の復讐」
目の前が、真っ赤に染まった。
顔に走る赤い衝撃。背中を突き破る激痛。
そして、君を抱きしめていた最愛の父の身体が二つに引き裂かれた感触。
薄れゆく真っ赤な景色の中、君は見た。
真紅の髪と腕と融合した血より紅い剣を持つ少年のシルエットを。
やがて数年の時が立ち。
君はこの世界に君臨するエデン帝国皇帝参謀である
シュヴァルスト直轄の騎士としての人生を手にしていた。
死にかけ、人生を終えようとした自分を拾いここまでの力を与えてくれた第二の父。
彼のために君は様々な任務、それこそ血に塗れた汚れ仕事までこなした。
そして君の存在はエデンだけでなく世界の闇に広がった。
だが、そんな地位・能力を持っていても未だに幼少の頃のあの記憶を、
あの憎き剣士の事を忘れた事は一度も無かった。
そんなある時。シュヴァルストより直々に一つの重大任務を言い渡される。
それは君の記憶を支配したあの忌まわしき存在との再会への扉だった―――。

◇コネクション
真紅の剣士(仇敵)
アドル=ローベン(懐旧)
シュヴァルスト(忠誠)

と〜か:了解。

白い旅人:とりあえずお二人のキャラのハンドアウトはこんな感じですね。
で、もちろんのように瀬田さんのハンドアウトも用意してきましたよ〜!(笑)

瀬田:Σ

PC3用シナリオハンドアウト「神の力の継承者」
君の家は貴族とは名ばかりの貧乏貴族だった。
君が幼い頃に父は蒸発し、そのまま家は潰れ程なく母も病に倒れ君は一人になった。
そんな君を拾ったのは古い歴史を持つテラスト王国で優秀な騎士の家系と言われる
グラングーレ(名称変更可能)家の当主だった。
変わり者と言われたグラングーレ家の当主は後継者となる男子が存在しなく、
養子となる子を探していた時に偶然、君を見かけたという。
そして迎え入れられた家で出会ったのはそのグラングーレ家の娘であり
君の義理の姉となるレーネという女性。
優しく、君を見守る彼女の存在に君はいつも救われていた。
拾ってくれた恩と自分に優しくしてくれた姉へ報いる為に「銀の学院」を卒業し騎士となる事を誓う。
だが、この時の君はまだ知らずにいた。
君が辿る道が苦難と絶望とそして、やがて大いなる希望へと至る道に繋がっていることを…。

◇コネクション
レーネ(慕情)
テナ(愛情)
褐色の戦士(恐怖)

白い旅人:まあ、こんな感じですー。と言う事で皆さん、キャラクター作成を始めましょう〜!

そうしてキャラクター作成が始まる。
フェンリル君はすでにどのようなキャラをするのか戦闘面でもイメージできていたようで
多少悩みをまじえつつもスムーズに行なう。
またと〜かさんもハンドアウトと見比べ、騎士のクラスを取り
前線で十分に戦えるキャラクター製作を行い、他の二人の壁となれるようにカバーリングを取得。
派手な攻撃は持ち合わせないが堅実的でパーティの盾となるキャラクターの製作を行なう。
そして一方、瀬田さんは――

と〜か:瀬田君はとりあえず補助系になってくれると嬉しいな。

フェンリル:ハンドアウトに騎士だと書いてあるが…。

白い旅人:別に天術使いとかに変えてもいいですけど(笑)
騎士=ロイヤルという強制とかは無いですよ。

と〜か:すっごい前向き。

瀬田:とりあえず、他の二人が戦士系だから僕は術士系かなー。
種族はドリアスにしようかな(笑)

フェンリル:術士なら海鳴とかもありだね。
サファランが攻撃力高くてオススメ。特化すればするほど強くなる。

瀬田:なる〜ん。

フェンリル:海鳴をメインで進めるのなら、カーヴァンクルとかの方がいいかもなぁ。
あ、ちなみに儂は魔法戦士というスタイルなので種族はナハトーノーブルを選びました。見た目的にも。

瀬田 :そうだなあ。……よし、カーヴァンクルで(笑)

白い旅人:おお!カーヴァンクルでいきますか!

そうして瀬田さんも種族、クラスの方向を決めキャラクターの作成にはいる。
海鳴をメインとして詩渡り(サファラン)一本取りの特化型クラスとなり
選んだスキル等も戦闘でも十分に活躍できるものだった。

瀬田:決定したよ(笑)

白い旅人:おお〜!

フェンリル:長い戦いだった…。

白い旅人:何にしてもこれで大体は完成ですね。
では後はキャラのイメージをそれぞれ考えてもらってそれが出来たら早速本編に入りましょう〜!

そうしてしばしの雑談を交わし、それぞれのキャラクターのイメージが完成した頃。
物語の扉を開く事となった。
お互いがどのようなキャラクターとなったのか、そしてそのキャラクターがどのような道を通り
どのように出会い、共に戦うのか。この時点ではまだお互いに知らない状態であった。
そんな未知への楽しみと共に、今ここにエスペランサーリプレイ「死の継承者」は幕開けをする――。


 
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