◆シーンプレイヤー・メドウ・アルス 〜約束の光〜
――エデン最上層部『空の庭園』。 そこに辿り着いた、メドウの目に飛び込んできたのは一面の青。 元々このエデンは浮遊都市として空に浮いた国だったが ここはその中でも最も空に近い場所だった。 メドウ:なんて綺麗な光景なんだ。目の前の情景に心を奪われる。 GM(ウェルファス):だが、そんな風に景色に心を奪われる時間を 目の前にいた男は許さなかった。 「――待っていたぞ。メドウ」 そう、今君の目の前にはウェルファス。そしてその隣にシアとスラー(アルス)の姿が。 メドウ:「シア…それに、ウェルファス…ッ!」 アルス:無視とはいい度胸だ。 メドウ:ごめん(笑) GM(ウェルファス):「メドウ。ここまで来た褒美だ、約束通り私の目的を話してやろう」 メドウ:黙って、かつて師匠であったその男の話に耳を傾ける。 GM(ウェルファス):「おそらく、スペンサーの手紙から私の目的の一部は知っているだろう?」 メドウ:頷いてみせる。 「お前のやろうとしている事は、許されるものではない!」 GM(ウェルファス):「メドウ。お前は本当にこのエデンに対して『正義』を感じているのか?」 不意にそんな疑問を君へ投げかける。 「思い出せ。お前だけではなくこのエデンに所属する者はそのほとんどが エデン上層部の命令で動く駒だ。半年前の魔族騒乱時、 あんな危険な場所に私やレイア、シルヴィアを迷い無く駒のようにエデンは送った。 それだけでなくお前も一年前にアマステラ奪還のため わずかな人数で魔族達のいる場所へと送り込まれた」 メドウ:その言葉をぶつけられ、すぐに反論する事は出来なかった――。 ウェルファスの言っている事は確かに真実。 50年も生きていない若造に、正義を振りかざすだけの確固たる根拠は… このエデンには、無いのではないか…? GM(ウェルファス):「このエデンの連中は少数を犠牲にする事で正義を謳う。 私はそのような不条理な平等や偽りの正義の姿に呆れたんだ。 そう、この世界の頂点に立ちべきエデンは腐り始めている。 だからこそ、今、この瞬間においてエデンを滅ぼす」 メドウ:「だからって…だからって、 そんな事の為に多くの人々の命を犠牲にするのは間違っている…」 GM(ウェルファス):「確かにこの瞬間において私の行為で多くの命は死ぬだろう。 だが、長い目で考えろ。メドウ。エデンは間違いなく腐っていく。 そうすれば腐った統治者達のせいで、もっと多くの人々の命が未来において 失われ、あるいは犠牲になる。そうなる前に手を打つ。 これこそがこの世界の『正義』に一番近いはずではないのか?」 メドウ:「少数の犠牲の上に立った正義…」 うつむき、ウェルファスの言葉を考えてみる。 GM(ウェルファス):「私と共に来い。メドウ」 彼は君へ手を差し伸べる。 メドウ:「もし、それが真実だとしても…嫌、真実なのだろう。 だけど僕は…多くの人を救う為なら、喜んで犠牲になろう、ウェルファス」 「お前の仲間になる事は出来ない」 それは決別。不敵に笑い、メドウはウェルファスの手を跳ね除ける。 GM(ウェルファス):「……そうか」 冷徹に払いのけた君の手を見ながら彼は言葉を続ける。 「残念だよ。メドウ」 それはただ純粋に落胆の感情のみが乗っていた。 「では、お前はここで私がエデンを滅ぼすさまを見ているがいい」 メドウ:「エデンを滅ぼさせるものか!お前はここで――死ね!!」 叫び、ウェルファスに突撃する! バリアーに跳ね返されるかシアとのサシフラグをせっせと立てます(笑) GM:ではウェルファスへと向かって駆け出す君。 だがその瞬間、君は突然腹部に異常な熱さを感じた! それは肉を切り裂かれ、血が流れる感触。 メドウ:「?!…ッ」 GM:君は口から血を吐いた。 君を刺したのは―――トゥナ。 「………ぁ」 彼女はそう小さく呻き…君の懐にあった『クローズド・キー』を瞬時に奪う。 アルス:だよなぁ、トゥナも儂みたいなことになるよなぁ…。 GM:PCすら操られるくらいだからね(笑) メドウ:「……」トゥナの方を見る。 なんて、なんて哀しい生き物なんだ。自分の意思で動く事も許されないなんて…。 意識が朦朧としてくる。トゥナの動きを止める事が出来ず、片膝をついた GM(トゥナ):「…ご、めんなさい……」 そう言って彼女は君から離れ、ウェルファスのもとへと。 「これで三つの『クローズドキー』は私の手に揃った」 アルス:メドウ君の儂の時とトゥナの時の理解スピードの違いは何なんだろう…。 メドウ:一回見て覚悟したかしてないかの違いでしょう。 謝るシーンとか欲しかったんですが、申し訳ないっす(´・ω・`) GM:「メドウ。最後にお前に私がこのエデンを滅ぼすための切り札を見せてやろう」 そう、ウェルファスが言った瞬間。 ウェルファスの目の前にある次元が歪みだし、そこから一つの『大剣』が現れる。 それは神秘的な美しさを備えた蒼い刀身の大剣。 それが出現した瞬間、メドウが手に持っていたアマステラが まるで目の前の大剣に共鳴するかのように震え出す。 メドウ:それを感じ取り目の前の武器がアマステラ並…否。 それ以上の力を秘めた戦闘兵器だと言う事を理解する。 GM(ウェルファス):「メドウ。これはお前の持つ『命刀(アマステラ)』と 同じエルドラードの神器『蒼剣(ジルナード)』と呼ばれる武器だ。 まあ、と言っても私はこいつを扱えないし選ばれてもいない」 と言って肩をすくめる。 「だが、別に扱えなくてもいいのだよ」 刹那、ウェルファスは手に持った三つの鍵を空へ投げる。 その瞬間――。 『ぐわあああああああんッ!!』 空を覆うように一つの巨大なクリスタル状の卵が現れる。 だがその直径は50m以上はある巨大な代物。 GM(ウェルファス):「『不可侵の卵(シークレット・クラウド)』。 エデンが封印していた超古代の遺物だ。あの中にはエルドラードの神器の力を増大させ、 眼下へ『力』として放つシステムが搭載されている。 つまり、こいつ(ジルナード)を持って私があの中へ行けば…エデンは――終わりだ」 その事実をハッキリとウェルファスは宣言する。 メドウ:終わり。終わってしまう 何もかも…。 ここで動けなければ、今までの事は全て無駄になる! この身がどうなってもいい…唯、ウェルファスを止めるだけの力を! 最後の気力を振り絞り、やっとの事で――立つ。 GM:その君へ呼応するようにアマステラもかつて無い輝きを放つ! 「…ほぉ、本当にその『アマステラ』の後継者となったか。メドウ」 メドウ:「アマステラ…僕の信じている正義を守るために、力が必要なんだ…。 僕の事はどうなってもいい、命が尽きても構わない!力を!この手に力を!!」 叫び、アマステラを抜刀。 己の命を刃に変え吼えるメドウ。 その手に握られたアマステラの輝きは今までの比では無かった。だが―― GM(ウェルファス):「ほぉ…だがな、メドウ。現実を見ろ」 そう、君の目の前にはウェルファス、シア(1)、スラー(2)、そしてトゥナ(3)。四人の敵の姿。 「『四対一』で勝てると思っているのか?」 アルス:まったくだ。 メドウ:「正義には無謀だと判っていても立ち向かわなきゃいけない時があるんだ!」 真っ直ぐウェルファスを睨みつけ、言い放つ! GM(ウェルファス):「いいだろう、ならば師からの最後の手向けだ。 お前のその正義を抱かせたまま、殺してやろう。――行け。シア、スラー、トゥナ」 その言葉通りに三人のサクリードチルドレンがメドウへと向かってくる! そして絶望的な戦闘は切って落とされた! GM:行動値を宣言してください(笑) メドウ:ダイス目よ応えてくれ!!(笑) アルス:え?これマジで倒しにかかっていいの…?師匠がスラーを担当するんだよね? GM:スラーも行動値振ってください♪ 指示はこっちでしますのでフェンリルさんはダイス振っていってくださーい。 メドウ:行動値は38です! アルス:こちらの行動値は31。 GM:シアは34、トゥナは39です。では、トゥナの行動から。 「……メ、メドウ…さん…」 見ると彼女はその瞳に涙を浮かべている。 だが、その表情とは裏腹に彼女のその動きは――確実に君を殺すために動いていた。 目にも留まらぬ速さで君の眼前まで移動したトゥナは無数の蹴りを君目掛け放つ!避けてください! メドウ:…だめ!避けられない! GM:では攻撃行きますー!攻撃は42点です(笑) メドウ:12点通って残り25!痛すぎますっ(笑) GM:では、メドウさんですよ(笑) メドウ:サクリードチルドレンの3人。 『戦う』唯その一点だけに特化され、作り出された…。 命だと言うならば生命への冒涜にも程がある。 「シア…。お前がウェルファスについて謀反の一端を担ったと言う事を理解してから… もう長い時間が経った様な気さえするよ」シアの方を向いてそう呟く。 GM(シア):「………」 シアはただ黙り君のその言葉を受け取る。 メドウ:友として過ごしたあの日々は遠く記憶の彼方に霞んでしまっているようで…懐かしさすら覚える。 「人工生命か、哀しいものだね」 言いながら、ゆっくりと命刀(アマステラ)を構える 戦う事でしか己の意義を確認出来ないなんて…あまりに酷だ。 ならばこそ彼らに人間の感情を、人の温もりを教える為にも僕は戦わなければならない。 全力で、戦ってやるよ。迷って迷って、時には激昂してみせて、自分を奮い立たせ、 『そうしないとやられる』なんて言い訳して、僕は…君達と戦うのを 無意識に忌避していたのかも知れない。 GM:メドウさん!カッコいい!(笑) 「―――奥義」 舞うように一歩、とんっと前に躍り出る。 それはメドウが持つ最大最高の剣技を繰り出すための構え! メドウ:フォーチューンアビリティの《アビリティフォース》を使用して、<瞬花終到>! 同時に<天光斬>追加です! GM:えええええぇぇ!!こ、ここで使うの―――?!!!(笑) <瞬花終到> 地脈(アーティファクト)第五階位『花(フローラ)』にある最強の剣技。 命中判定に+50、攻撃判定に+50をする。一シナリオ一回使用の必殺技。 GM:た、確かに全員(三人)入るけど!(笑) メドウ:全員動けないうちに気絶させるつもりです(笑) トゥナにはもう蹴られちゃいましたけど!(笑) GM:なるほど!ある意味正しい判断かも! では命中どうぞ!意味無いと思いますけど!(笑) メドウ:命中98! GM:無理無理無理無理!(笑) シアもトゥナも回避不可能です! アルス:こっちも回ったけど無理。 メドウ:…うおっ、ダメージが大変な事に。 130点です!! GM:すげえええええぇぇ!!(笑) レイア:うお、死ぬ(笑) 「……メドウさん……ありがとう…」 メドウが放った美しき四季の花々が舞い散る奥義。 その無数の花に抱かれるようにトゥナはメドウの眼前で、倒れる。 メドウ:トゥナの方を見て、こくりと頷いてみせる。もうあんな奴の言いなりにならなくて良い。 あいつはこれから、僕が倒す! アルス:こっちも防御力は38で落ちた。 ここに雪羽がいれば≪護獣≫を使うところだが、そんなものはない。 GM:そしてシアも君の放ったその一閃に間違いなく急所を斬り裂かれる。 だが倒れるその瞬間に<遅行の盾>を使いシアは剣を地に突き立て、立ち残る。 事実上、一撃で三人撃破!すげぇ!(笑) メドウ:遅行の盾でシアとスラーが残っているからまだウェルファスのところへは行けないか…! GM(ウェルファス):「!メドウ…まさか、そこまでの力を持っていたとはな…」 さすがに驚愕の表情を浮かべるウェルファス。 メドウ:敵意を向けつつ、ウェルファスに「お前の思い通りにはさせない!」と言い放っておきます。 GM(ウェルファス):「フンッ、だがお前の刃が私に届くことはない。――シア」 ウェルファスは血塗れのシアを見据えて冷徹に命令を下す。 「出来損ないのお前だ。せめて死ぬ前にあのメドウに傷を与え、私の役に立て」 それは主人からの拒む事が許されない絶対なる命令。 だが、シアの口から出たのは―― 「断る」 その一言を言い、シアは剣を収めてメドウを見る。 GM(ウェルファス):「…なんだと?」 シアの予想外の反応にウェルファスは不愉快そうに呟く。 そんなウェルファスに対しシアはその身がボロボロでありながら強い意志を持って宣言する。 「俺はこんな形で、メドウとの決着を望んでいない。故に俺はこの戦いに加担はしない」 そう言ってシアはメドウの方を振り返る。 「メドウ。俺はお前との勝負にこのような卑怯なやり方は望んでない」 メドウ:「シア…!」 シアのその言葉に、命令には絶対服従だと思っていたサクリードチルドレンが 反抗した事へのとまどいと共に嬉しさがこみ上げてくる。 GM(シア):「だから……―――」 そう続きを紡ごうとして…彼はその場に倒れる。 メドウ:「…シア?……シアッ!!」 目の前で崩れ落ちる友を前に、動揺する。 …動揺、しているのか?自分がやった、やってしまった、行動に対して…。 今まで己が正義だと力を振りかざしていた。自分のやってきた行いは、本当に正しかったのか? 否、そんな事は今はどうでもいい。今ある事実は、このままだと大切な人が… シアが、死んでしまうという事だけだ。 GM(ウェルファス):「…チッ、使えない出来損ないめ」 倒れたシアに対してウェルファスはそう冷徹な言葉を掛ける。 メドウ:「シア!死ぬんじゃない!シア!!シア…!! 死んじゃ駄目だ…シア…シアぁッ!!」 掛け替えの無い者を目の前でまた失う事になるのか、僕は…?! 何も考えられない。唯、喚きながらシアの元に走る。 初めて周りの事を顧みず動揺を見せ、シアへと駆けようとするメドウ。 そして、その隙をウェルファスは逃さなかった。 GM(ウェルファス):「やれ、スラー!」 アルス:あいあいさー! 返事いいな、お前(笑) GM:ウェルファスの言葉に反応し、君は矢を射ようとした――が! そんな君の前に一人の少女が現れる。それは君の主――アリス。 「…やめろ。アルス」 彼女は胸の傷を押さえながら君へそう言う。 アルス:「アリスちゃん…」 GM:ちなみに君の中ではウェルファスの命令と目の前のアリスとですさまじい葛藤が起こっている。 少しでも意識を流せば君は矢を放ちアリスを殺すだろう。 「何をしているスラー。さっさとやれ」 背後から聞こえるのは創造主たるウェルファスの命令。 しかし、アルスの目の前で彼女の主たるアリスもまたアルスへと言葉を放つ。 「アルス。約束を…私は忘れていない」 アルス:「それでこそ、私のアリスちゃん…」 口元に笑みを浮かべる。『あなたも、この命令へ抵抗する意思を私に送って!』と雪羽に心話で伝える。 GM(雪羽):『チッ、しゃーねえな。ほら、受け取れよ。アルス!』 アルスとアリスの間に生まれた確かな絆。 それは目には見えないもの…だけど。 ――盟約は永遠に―― アルス:「残念でしたねウェルファス。私の意思が支配されることは予想していました…。 だから、私はアリスちゃんとの間に永遠不滅の約束を結んだ」 ――心はあなたに―― アルス:「そして…あなたの支配から私の心を逃がすため、 私は自らの愛をもって心をアリスちゃんに預けた…。さすがにアリスちゃんを射てしまった時は 失敗も覚悟しましたが、それでもアリスちゃんは私を信じた、愛を失わなかった…。 だから私は賭けに勝った…」 ――力はここに―― アルス:「だから、あなたの支配を断ち切る力はここに生まれる!!」 GM(ウェルファス):「何を訳の分からないこと。いいからさっさと射――」 『どすんっ』 ウェルファスのその言葉は、アルスの放った一陣の矢により途切れた。 GM(ウェルファス):「……何…だと?!」 アルス:「愛は永遠不滅絶対無敵。つまり、私の勝ちです」 GM:君の中にあったウェルファスの支配。それを完全に――断ち切った。 「……馬鹿なッ!!」 初めて焦りの表情を浮かべるウェルファス。 アルス:「覚えておきなさい、あなたの支配を断ち切った者の名を。 私は…アルス=ノヴァだ!!」 GM(ウェルファス):「―――ッ!」 そして、そこへ現れる君達の三人目の仲間。 レイア:「少し…遅れちまったか?」 GM(ウェルファス):「…レイア。リウめ、しくじったか…!」 メドウ:「主役は遅れてやってくる、ってね ナイスタイミングだよ」 レイアに向けてにこりと笑い、その後ウェルファスの方を向いて言い放つ。 「状況が逆転したな ウェルファス!」 レイア:「さぁ、お仕置きの時間だぜウェルファス!」 今、確かな『希望』を背負った三人はウェルファスを前に武器を構える。 だが追い詰められたはずのウェルファスはただ冷静にメドウ達を見ていた。 |