第8章 翼舞う

◆シーンプレイヤー・レイア 〜ふたつの翼〜
――エデン上層部・アリスの部屋から遥か下へと落ちたレイア。
そんなレイアを救出するべくメドウは瓦礫渦巻くそこへ降り立ったが…。

GM:ではメドウさん。知覚判定をお願いできませんか?(笑)

メドウ:2・2の……10です(笑)。一応、フォーチューンポイントは頂きます(笑)

GM:では、下へと降りたメドウですが瓦礫が多すぎてレイアの発見はできない。
しかも穴の深さはかなり下まで続いている。この中から人一人を見つけるのは困難に思えてくる。

メドウ:それでも探し続ける。レイアの名を呼びながら!

GM:と、そんな必死にレイアを探している君に上から降りて来たトゥナが近づいてくる。
「…メドウさん。この深さと瓦礫ではレイアさんの救出も発見も困難です…」

メドウ:「…それでも探さないと…レイアは大切な仲間なんだ!
今見つけないと死んでしまうかもしれない!
もう、自分の無力のせいで人が死ぬのを見るのは嫌なんだよ…!」

GM(トゥナ):「メドウさんッ!!」
初めて大きな声を出したトゥナは君の腕をつかんでくる。
「仲間だったら…レイアさんを信じるべきじゃ…ないんですか?
今、私たちがなさなければいけないこと、それはなんですか!」
トゥナのその言葉に反応するようにエデン各地では爆音と衝撃音がいまだ広がり続けている。

メドウ:「……」
そうだった。今ウェルファスの野望を止めなければ、
エデンの国の多くの人々が命の危険にさらされてしまう。
「レイアを信じる…」
瓦礫を掘り続け、手の皮膚はやぶけ血が滲んでいた。
レイアは、一度絶望の淵から這い上がってきた男じゃないか。
僕はそれを知っていた筈だ。仲間である僕が、レイアの生存を信じずに誰が信じると言うのだろう?
「判ったよトゥナ。ありがとう、目が覚めたよ」

GM(トゥナ):「いいえ、私の方こそ…メドウさん達の絆の深さも知らないのに
生意気な事を言ってすみませんでした」
謝りながらもトゥナは微笑んでいた。

メドウ:「ウェルファスは『空の庭園』にいると言っていたな…行こう、奴の野望を止めなければならない」
もう大丈夫だ、と示すようにトゥナの方を見て微笑みを返す。

GM(トゥナ):「ええ、急ぎましょう」
君の決意を確認したトゥナは安心したように君に頷く。
そして君とトゥナはこの場を駆け出し、急ぎ『空の庭園』へと向かった。

◆  ◆  ◆

GM:一方、穴の底深くにいるレイア。
君は上空を確認するが、かなりの深さまで落ちたことだけは分かる。
体中は焼き傷などで相当のダメージを受けているが、それでも意識はある。

レイア:痛みの残る体で起き上がり周囲を見回す。

GM:そこは人の気配も感じられない瓦礫のみがある空間。だが―――。
では、ここで知覚判定をお願いします(笑)

レイア:9と5で24です。

GM:なら、分かった。君の後方、瓦礫の後ろに誰かがいることに。

レイア:咄嗟に後ろを振り向くが、激痛で肩膝を付く。

GM:振り向いた先。そこから現れたのは――リウ。
「やはり、生きていたかレイア。安心したぞ」

レイア:「…リウ?…止めでも差しに来たのか」

GM(リウ):「さすがに賢いな」

レイア:今の自分の状態では彼女に勝つことなど不可能だ。

GM:そう言いながら、彼女は君へ近づく。そしてある程度の距離を取ったところで…。
「受け取れ」 そう言って不思議な水の入った瓶を君へと投げる。

レイア:「…これは?」
受け取った瓶を見つめる。

GM(リウ):「『癒しの水』と呼ばれるマジックアイテム。それを全身にかければ痛みもひき傷も治る。
お前の体が万全になったら…始めよう」

レイア:「……」
ただ黙って瓶の中身を体に降りかける。
毒では無いのかなどという疑念などはなから存在しない。

GM(リウ):「私の役目はここでお前との決着をつける事。」
その役目に私は今、全霊を持って果たす――」
言ってリウは静かに戦いの構えを取る。

レイア:「……来いよ」
それに応えるようにこちらも静かに構える。

GM(リウ):「ああ、では―――」

「行くぞッ!!」

そのリウの掛け声と共に両者は全く同時に地を蹴った。


◆バトルシーン 〜翼、舞う〜
GM:行動値の宣言をどうぞ!こちらは行動値39です。

レイア:行動値は10と5、クリティカル分が9で計50です。

GM:はやっ!!(笑)

レイア:ソニックドライブ、《アクセラレーション》発動!
ターンの最後に追加行動をします。

GM:OKです(笑) では、貴方からどうぞ。

レイア:行きます!相手が動くのを待った上で後の先を取る。
そして相手の踏み込みに合わせ一刀目!
命中のダイスは3Dで――合計42です!

GM:そ、それは無理!あたりました!

レイア:ダメージは33点です!

GM(リウ):「これは…以前よりも遥かに速く、鋭いッ!
だが私もそう易々とは食らいはしない、<プロテクション>!」
防御判定に+1D10をします!

レイア:「…流石だな」

GM:リウの放ったシールドは君の剣戟を完全にはじき返すッ!:
『ばちんッ!!』
「…今回はお互いに手加減は無しだ。さあ、二撃目を放て」

レイア:では続いて二刀目!命中は38です。

GM:クリティカルして回避40!二撃目は本当によく避ける(笑)
「――今度はこちらの番だな、<吹雪の牙(レセーテア・アゼス)>!」
その天術の宣言と同時に彼女を中心に吹雪が吹き荒れ、それらが無数の牙となり君へ襲い掛かる!
命中45!

レイア:こちらの回避も合計45で同値です!

GM:ギリ避けた!(笑)

レイア:自分はこの術を知っている。
ならば己の反射速度と眼を持ってすれば…。
「避けられないことはねぇな!」

GM(リウ):「驚いたな。お前は本当に素晴らしい戦士だ!」
感嘆の声をあげるリウ。
そして、ターン最後の君の追加行動です!

レイア:震えろ!滾れ!俺のデュエリスト魂!!(気合込め中)
マイナーで〈ポイズンエッジ〉!メジャーで一撃目行きます!
:命中が40!

GM:あたりです!

レイア:ダメージが恐ろしい出目だ…62発!(笑)

GM:すげぇ(笑)

メドウ:ただのポイズンエッジとは思えない(笑)

アルス:込めた気合すげぇ。

GM(リウ):「―――ッ!<プロテクション>!!」
……ってこっちも出目がすごい(笑)
君が放った渾身の一撃!しかしそれはリウの放つ輝く盾に防がれる!
必殺だった一撃は彼女の頬にわずかな傷を与えるだけの結果となった。

レイア:――防がれるのが前提の今の一刀。
今まで二刀目を何故避けられ続けたか。

GM:ダイスのせい(笑)

レイア:それはあえて避けさせていただけの事。
…さぁ言ってしまったからには当てるしかないぜ(笑)
二刀目行くぜ!……おお!!命中は59!!

GM:む、無理!あたった!!(笑)

レイア:吼えろダイス目!ダメージの合計は50発!

GM:リウはプロテクションを張って防御するが今回はその壁を切り裂き、
彼女に確かなダメージを与える!「…っ!やるな…ッ」

レイア:「お前こそな…」

GM:と、ここでターン終了時の毒ダメージをこちらで振りますね(笑)

レイア:はいな(笑)

そして二ターン目。レイアはこのターンで決着をつけるべくフォーチューンアビリティの《覚醒》を使用。
全ての戦闘能力値に3D10のブースト、+19をする。これにより、リウより先に先手を取る。

レイア:もう小細工抜きで行きます!
一刀目の命中は57!覚醒つえー!(笑)

GM:このゲーム、覚醒重要だから(笑)。ちなみに滅茶苦茶あたりです。

レイア:ダメージは61発!

GM:君が放った煌く必殺の一刀。
それはリウの放ったプロテクションを紙のように切り裂き、彼女の胸に致命的一撃を与えた!
「―――くッ!」
口から血を流し、初めて肩ひざをつくリウ。

レイア:動くは更に加速し目にも留まらぬ速度に!!命中は58です!

GM:あたりですよ〜(笑)

レイア:ダイス目9と9で計64発!

GM:君が放った二撃目に対し彼女は何かを悟るように静かに見据える
そうプロテクションも張る事なく彼女はその身に君の一撃を受ける。
それは確実に彼女を戦闘不能に追い込み本来なら、彼女はそこで倒れる――はずだったが。

GM(リウ):「さすがだな、レイア。お前相手に防御など考えに入れるべきではないな。
私もこのターンに全ての力を――攻撃へとつぎ込もう!!」
<遅行の盾>を使用ッ!ダメージはこのターンの最後にまわします!
そして、リウの最後のターン。

瞬間。レイアはこれまでに無い凍気を感じ取る。
見るとリウを中心に無数の氷の蝶が羽ばたいていた。
それだけではなくすでにこの空間の床や天上、壁、全てが氷で覆われていた。

レイア:「…この一撃を凌ぎきれれば俺の勝ち。それが無理なら…」

GM(リウ):「私の勝ちだ。この一撃に――全ての勝敗を決めようッ!レイアッ!!」

レイア:「応ッ!!」

GM(リウ):「舞えッ!無数の氷蝶よッ!!<千の氷蝶(フューネ・ティレーヌ)>!!」
そのリウの宣言と共に全方位から君に無数の氷蝶が襲い出す!絶対命中ですぅ!(笑)

レイア:ダメージ来い!

GM:<マジックサークル>で威力をあげて<ラッキースター>でダイスを一つクリティカルに!
天力の55点!抵抗でどうぞ!

レイア:元の値が11で覚醒で+19されて30。ダイス目は8・6で計44だ。

GM:さすがに生き残るよね〜(笑)

レイア:覚醒が無ければ危うかった…。

GM:では、全ての氷蝶を受けきったレイア。
それを見て、リウは満足そうに微笑む。

レイア:「…俺の…勝ち…だな」

GM(リウ):「…ああ…私の、負け…だ」
そう言って彼女はその場にどさりっ…と倒れる。

レイア:その前に抱きとめるさ。

GM(リウ):「……止めを、刺さないのか?」

レイア:「…お前みたいないい女を殺せるわけねーだろうがよ」

GM(リウ):「…ははっ」
君のその言葉にリウは笑い声を上げる。「本当に…変わった男だな…お前は…」

レイア:「ふふ…惚れたか?」

GM(リウ):「さあな…」 呟き、リウは言葉を続ける。
「…レイア。ウェルファス様はこのエデンの最上階層『空の庭園』と呼ばれる所にいる。
今なら、まだ間に合うだろう…」

レイア:「あぁ…俺にはやるべき事がまだ残っている、だけどな…」
自分の袖を破り「お前の手当てが先だ」それは何時かの再現。

GM(リウ):「…フッ、そんな必要は…無いと言うのに、律儀な奴だな…」
そう、それはかつて君とシルヴィアのあの時の思い出。

レイア:だが、目の前の彼女はシルヴィアでありシルヴィアでは無い。
それでも彼女を護りたいと思った。
「戦う理由が、勝たなきゃいけない理由が増えちまったぜ」

GM:そう決意した君へ不意にリウが声をかけた。
「……レイア」 瞳を瞑り静かに――

「――頑張れよ」

その一言を。

レイア:――思い出した。
彼女の最後の言葉を。最後まで彼女は俺を心配していた。
「――任せろ」

「(もう俺は大丈夫だよ、シルヴィア。)」

今、その決意を胸に戦士は向かう。
その心には確かな『翼』を感じて、仲間の元へと――。


 
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