◆エスペランサーの世界
第三境界(サグワール)に存在する世界エル=ユーナ

 エスペランサー、及びその系列に入るエスペランサーセイバーの舞台となる世界は
第三境界(サグワール)に存在する世界の一つ、エル=ユーナを舞台としております。
境界とは三つの存在空間が交わり生まれた空間であり、境界内の法則・理などは
境界に重なる二つの存在空間と、そこを統治する至高神の影響を受ける空間である。
しかし、境界空間そのものを統治する神は事実上は存在せず、境界に存在する無数の世界はその世界にて生まれた神
または至高神より遣わされた神がその世界を統治を行う。
存在空間が至高神一人によって統治されるのに対し、境界は一つの世界に対し一人の神、または複数の神によって統治される事が多い。
(統治する神が存在しない自由型の世界も存在する)
境界内の大きさだけでも宇宙規模の大きさを誇るため、現在各境界内にて存在している世界の数は正確には確認されておらず
今現在も新たな世界の誕生と崩壊が繰り返されている。

そして、エスペランサーの舞台でもあるエル=ユーナとは第三境界内に存在する一つ大樹の上に存在する世界である。
この境界にて根を張る大いなる大樹とその核をなす世界神の名をエルドラシルと呼び
この大いなる大樹と世界神によりエル=ユーナの世界は支えられている。

世界エル=ユーナの誕生

 エル=ユーナの誕生は至高神が存在した神話の時代にまで遡る。
神話の時代、至高の座に位置した神・金色の至高神アーティスが深淵広がる第三境界にて一つの種を撒いた。
やがてその種は芽を芽吹き、花を咲かせ、そこから一人の少女が生まれる。
少女の名はエルドラシル。種より生まれた者であり、世界そのものでもある少女。
少女の成長と共に大樹は成長をなし、やがて大樹の上に世界と呼べる地平を構成し、世界の理を生み出し
現在のエル=ユーナの世界を築き上げた。
いわば、この少女こそが世界そのものであり、その身は大樹の中核『揺り篭』と呼ばれる場所に存在している。

少女エルドラシルと世界のみしか存在し得なかったエル=ユーナにある時、純白の至高神ル=ヴァルが神の子でもある
“人”をこの世界へと移住させる。
この時、ル=ヴァルは自らの眷属の一人であり、己が血肉より生まれし神の一柱も同時にエル=ユーナへと派遣をする。
その神の名こそ『神王クレイムディア』であり、エルドラシルより生まれた世界を事実上、支配する神となった。
神王クレイムディアは神として申し分ない風格、知性、威厳を兼ね備えており、彼による統治によって
人々の繁栄と安寧は約束され、世界の進化はそれ以前とは比べるまでもない進化を見せる事となる。

神王・クレイムディアは己が支配する世界に降り立った際に、自らの血肉を分けるに相応しい三人の人間を選別し己が力、血肉を分け与える。
これが後に、この世界を支える三柱神『地王・エルドラード』『空王・エデン』『海王・ノア』の誕生である。
三人の神(フラグメント)達の管理により、世界の安定は磐石なものとなり、神王クレイムディアによる統治は全盛を迎える事となる。
それと同時にエル=ユーナに住む全ての人々、生命に取っても安らぎに満ちた、地上の楽園とも呼べる時が過ぎていった。
しかし、そんな安定の日々も調和に溺れた神々の過ちにより大きな災厄を産む事となる。

豊かなる世界で安寧の日々を送っていた神王・クレイムディアはある人間の女性と恋に落ち、一人の子供を産み落とす。
この子こそが後にこの世界で永遠に語り継がれる事となる災厄の神祖『魔王・アルトサウディウス』の誕生であった。
生まれながらに美しき外見、父である神王を越えた超絶的な能力を有し、更には生まれながらに欲望以外の感情と人格を持たなかった
アルトサウディウスは 父である神王・クレイムディアを殺害し、自ら魔の王を自称し
エル=ユーナを己がの欲望・殺戮本能が赴くままに蹂躙、破壊を行ない続ける。

この時、世界に残った三柱神の内、戦闘に特化した地王・エルドラードと空王・エデンが
魔王アルトサウディウスに戦いを挑み、その身をかけて熾烈を極まる死闘を行う。
それはまさに神々の戦いと呼べるほど凄絶で歴史上、原初にして比類なき戦いであったと記されている。
長い戦いの末に、地王エルドラードが自らの命を犠牲に魔王アルトサウディウスの身を破壊する事に成功する。
神祖の魔王の肉体は無数の欠片となりてエル=ユーナの世界へと降り注ぎ、その身を終焉を迎えたかに見えた。
しかしこの時、降り注いだ神祖の魔王の血肉、骨の欠片、彼が有した呪い、そしてそれらより生まれた瘴気が
新たなる災厄をこの世界へと刻むこととなる。

神祖の魔王が最後に世界へと降り注がせた血肉や瘴気、呪いその身にを受けた者達は
それまでその世界に存在したあらゆる種族とも異なる全く別種の生命として生まれ変わる事となる。
神祖が魔王の持つ歪んだ魂・理を受け継いだそれらはまさに魔王の眷属(フラグメント)であり
後に「魔族(バスタード)」と呼ばれる、世界の天敵たる種族へと変貌を遂げる。
(またこの時、瘴気に侵された獣達も魔獣とよばれる邪悪な生物へと変貌を遂げる。)

そして、中でも魔王がこの世界に残した大いなる災いは【魔王の呪い(サクセサー・オブ・サタン)】と呼ばれる
彼が有した絶大なる力の源にして、彼が持つ理の欠片である。
この神祖の魔王が有した呪いに侵された者は一人の例外もなく、その身と魂を神祖の魔王と同じレベルにまで汚染され
彼が有していた人知を超えた能力を受け継ぐ事となる。
通常、この呪いは常人にはとても絶えられず、その呪いを受けた瞬間にその身が滅び去る代物だが
歴史上、この呪いを受け入れた人物、生命は決して少なくはなく、そうした者達は全てその絶大なる呪いの前に変貌を遂げ
神祖の魔王と同じ“魔の王”の称号を持つ、魔族達の王としての再臨を果たす。
神祖の魔王の死後、わずかな年月で彼が有したそうした呪い、力、血肉を受け継ぐ者達が五人も世界に生れ落ちることとなる。
やがて、その五人に対し世界の災いを現す称号を含め「五大魔王」として現在も、彼らの存在と称号は伝えられている。

一方で魔王との死闘後、死力を使い果たした空王はその身を癒すため、自らの居城でもある天空都市・エデンへ渡り
表舞台からその姿を消し、唯一神々の戦いにおいて干渉をしなかった海王ノアもまた荒れ果てた世界を見捨てるが如く
自らの居城、海底都市・ノアに身を潜め、やがて表舞台より静かに消え去っていく。

そうして、世界は神々の戦いの後、更に荒れ果てる事となり、世界に生き残った人々は
新たに世界に生まれた脅威『魔族(バスタード)』による支配と蹂躙に対し、怯えと恐怖を抱く事となる。
しかし、神々が死に、世界に新たなる脅威が生まれたように、人々の中にも新たなる希望の光が生まれ始める。
それまで神に頼るだけの人々の中より自ら立ち上がり、剣を握る者達が生まれ始める。
同時に神々の眷属であったフラグメントや、その彼らより教えを請うた者達が、己が世界を護る為に自ら戦いを始めるようになる。
神無き世界の後、世界はそこに存在する者達により変革していく新たなる次世代へと変革していく。

絶望的だったその時代は三英雄と呼ばれる、人類最古にして原初の英雄達の手により護られ、道を示される。
やがて、彼らの生き様、伝承に魅せられるように後の多くの人々もまた、己が世界を護る為に多くの戦いの歴史を刻む事となる。
歴史の紐を解けば、そこには無数の戦いと勝利、絶望の記録が数多く残されている。
今、現在も世界に渦巻く脅威は魔族を含め、決して消えてはいない。
しかし、今のエル=ユーナには自ら希望を切り拓き、世界の為に人々の為に戦う者達もまた消えず、そこには必ず存在している。

多くの歴史の中で彼らの事をあるいは「英雄」、あるいは「勇者」と呼ぶ者達も多く存在する。
だがしかし、常に希望を照らす彼らの姿に対し、人々はいつか、こう呼ぶようになりました。

「希望を拓く者(エスペランサー)」と――――。


魂(スピリット)

 魂とは器に宿り不可侵の要素であり、生命そのものを表す核であるとも言われている。
この世界エル=ユーナには“魂の海”と呼ばれる場所が存在し、人は生まれる際、その海から零れおちた雫により魂を得て
死んだ瞬間も魂はその原初の場所、魂の海へと戻り再び新たな魂として再利用されていくとされている。
しかし、この魂の海から魂が零れ落ちる際、その魂によって宿した質量や輝き、価値が異なる事が存在する。
それはいわば同じ石ころサイズの雫であっても、ダイヤモンドの雫であったり、鉱石の雫であったりと、同じ魂であっても
その性質や価値は全く異なってくる。こうした生まれた瞬間に宿した魂の価値、俗に言う魂としての宝石(スピリット・ジュエル)によって
その者の個人としての価値や能力、それら全てが決定、運命づけられることとなり、それはこの世界における
ある種の当然な、そして残酷な事実である。

魂の宝石(スピリット・ジュエル)
 その人物が生まれた際、その者に宿る魂とは単一のものであるが、その魂の価値そのものが単一の価値や重さとは限らない。
ひとりの肉体に宿る魂にはそれぞれ異なった重さや輝き、価値が存在し、その者が宿した魂の重さや価値が凡人の数倍、数十倍の輝きを持つ事も あり、そうした通常以上の魂を宿して生まれた人物の力は他とは異なる成長を遂げる。
これが「魂の宝石」と呼ばれるもの(別名ではそのまま魂の価値と呼ばれる事もある)
こうした普通の魂とは異なる輝きと重さを持ったその者達の魂を大きく五つに分けて判別している。(正確はこの五つの間にさらに五つの段階があり 最大十段階で魂の宝石を区別しているが、残り五段階はそれほど大きな差ではないため通常はこの五段階に分けて判別・区別を行っている)
通常、普通の魂と輝きと重さを持つ魂を「タルク・スピリット」と最高ランクの重さと輝きを秘めた魂を「アルマース・スピリット」と呼ぶ。
それは例えるならまさに石ころとダイヤモンド並の差があり、一般のタルクスピリット程度の人間では、アルマース級の魂を宿した人間に傷をつける ことさえ困難である。こうした魂自体に価値や輝きが存在するために、生まれた瞬間から、その人物の潜在能力や素質全てに影響を及ぼす。
故に歴史上、世界を揺るがせた多くの英雄、魔人、超人と言った者達の多くがそうした強い魂の輝きと価値を持つ人物であったと言えよう。

タルク・スピリット(石の魂)
 一般の人間が宿す魂の価値であり輝き。タルクという言葉が示す通り、文字通りそこらに存在する普通の人々(悪く言えば石ころ)と変わらない
魂の価値であり、一般的人間の限界から超える事はまずない。魂の練度を経てもそれは変わらずあくまでも人が到達出来る限界地点までしか
行けない。この為、魂の練度を行ったカルサイト・スピリット以上を魂を持つ者と対峙すればその差はまさに天地の差となる。

カルサイト・スピリット(鉱石の魂)
 凡人の中でも頭一つ飛びぬけた才能を持つ者達が持つ魂の輝きであり、その宝石の名称。
生まれた時点では他と変わらぬ部分が多いが、一般に出来ぬことを成し遂げられる才能を持ち
魂の錬度を行う事により達人と呼ばれる領域にも達する。またこの領域より、肉体能力が人間のそれを上回ることが可能であり
同規模またはそれ以上の魂の宝石を持つ者でなければ、戦い合うどころか傷をつけることすら困難になる。※1
エスペランサーのプレイヤーキャラクターがこの魂の宝石を有しており、魔族が有する最低限の魂の宝石もこの規模からであり
彼らの脅威性や人間離れした能力や肉体機能の説明はここから説明できる。

トパズ・スピリット(黄玉の魂)
 俗に言う天賦の才を持つ者達の魂の宝石。この魂を持つ者達は生まれた瞬間から他とは異なる能力や才能を宿しており
魂の錬度を行わずとも、己が石ころではなく宝石としての価値を有している事に自覚することとなる。
良くも悪くも、この魂の宝石を持った人物は生まれたその瞬間から、後の人生が決定付けられると言っても過言ではない。
このトパズ級から魂の錬度を行うことにより、あらゆる世代において無双の強さを手にし、一騎当千としての力を身につけるであろう。
歴史上、英雄と呼ばれる者達の多くがこの魂の宝石を有し、この宝石を宿した者達は一人の例外もなく何らかの形で歴史に名を刻んでいる。
この魂の宝石に該当するキャラクターはエスペランサーリプレイの主人公ディゼル、イオス、メドウなど、ルフォードやクリス。
人類の頂点と言わしめる八王やアノルファ騎士団の数人。魔王の側近などである。

コランダム・スピリット(鋼玉の魂)
 世界の異端とも呼べるほどの質量、輝きを秘めたまさに宝石と呼ぶに相応しい魂の宝石のランク。
生まれた瞬間より魂の練度を行わずとも完成された肉体強度、能力を有しており、それはまさに魔王、神とも呼べるほどの領域でもある。
この魂の宝石に該当するキャラクターは五大魔王、剣聖などである。※2

アルマース・スピリット(金剛の魂)
 これまでのコランダム以下の四つの魂の宝石(価値)とは文字通り次元を別にするほどの価値、魂の宝石。
それはまさにダイヤモンドと同じ硬さと価値を有した存在であり、生まれた瞬間からすでに完成された肉体強度、精神耐性を有しており
その圧倒的魂の輝きと力によりコランダム以下の魂の宝石を持つ者であれば息苦しささえ覚え、カルサイト以下であれば
肉体と魂がその圧に耐えられず死に至る程である。
もはや形容すら出来ないほどの領域であり、コランダム級の魂の宝石を持つ者でも、このアルマース級の者には一切太刀打ちできず
天地ほどの差が開くという。このアルマース級の魂の宝石を有する人物は現在のところ不敗の覇王フォルクスただ一人である。※3
彼が持つ傷を一切受けぬ無敗の肉体強度などはここから来ている。

魂の錬度(スピリット・ポリシング)
 魂の錬度とはその人物が有する魂の宝石をその本来の価値にまで引き上げ、それに似合った能力、肉体機能を備える為の手段であり
それは文字通り原石を宝石として輝かせるための研磨、鍛錬である。
通常、この魂の錬度を行うには様々な方法があるとされるが、その第一条件として己の魂の価値を十分に理解し
そこから何を引き出すか明確に意識する事が重要とされる。
聖十騎士団第六忠義騎士ロベルトいわく、戦いにおいて魂の宝石より魂の錬度の方が重要と説く。
いくら宝石としての価値を持った人物であろうとも研磨されない宝石は石と何ら変わらない輝きと価値である。
この魂の錬度を行う事により、トパズ・スピリットの持ち主がコランダム・スピリットの持ち主に匹敵する事も可能となる。※4
事実、高い魂の宝石を有する者がこの錬度を行うことにより、その肉体強度は常軌を逸し、同規模の魂の宝石と錬度を行った人物でなければ
傷をつける事すら困難となり、極端な話、一般人による攻撃や武器などでは文字通り傷を負うことすらない存在になる。
また錬度によって備わる能力は錬力、硬気、瞬足の三つが主な部分としてあげられる。
錬力がいわゆる攻撃性能の高さ、硬気が肉体強度の高さ、防御性能を表し、瞬足がスピード、単純な速さを表す。
通常は錬度によってこれら三つの要素がバランスよく上昇し、必要に応じて各能力の一時的な上昇、それに伴う減少が行われる。
しかし稀に本人の魂の性質の影響により一つの部分のみが飛びぬけて成長する者も存在し、そうした者はいわゆる突出型の才能と言える。


三つの神秘(トリニティ・ミスタリ)

 かつてエル=ユーナに存在した三人の神、大地を司る“地王・エルドラード”、 空を司る“空王・エデン”、海を司る “海王・ノア”
彼らそれぞれが扱った三つの力が後世へと伝えられ、人の手により復元されたものが現在のエル=ユーナにおける三つの神秘の力であり
『三つの神秘(トリニティミスタリ)』と呼ばれるものである。

天術(アルカナ)
 空王・エデンが授けた力は「天術(アルカナ)」と呼ばれる特殊な術。
生まれつき、その人物に備わる「属性」と呼ばれる力を術として自在に扱うというものである。
この力は空を象徴とするものであり、そのため全ての属性は空に関連するものである。
上級属性を持った者はこの世界では稀であり、 最上級属性でもある「空」を持った者は現在では歴史上、空王でもあったエデンと
現在のこの世界の支配者でもあるエデンU世・グレストの二人のみである。

最上級属性「空」…全ての属性を扱える。大いなる神の属性。
上級属性「陽」…太陽を表す属性。全ての属性の中で最もオールマイティでバランスの取れた属性。
上級属性「風」…天空を吹き抜ける大いなる風。全ての攻撃が絶対命中であり、攻撃特化した属性。
下級属性「水」…癒しの象徴とされる属性。回復能力に特化しており、攻撃能力もある陽に次ぐバランスのよい力。
下級属性「雷」…破壊の一撃。下級属性でありながらその威力は全属性最強。ただし最も扱い難い属性でもある。
下級属性「雪」…静寂なる結晶の力。特殊な属性であり、他の属性の力を封じたり一風変わった力を持つ。


海鳴(シンフォ二ア)
 海王・ノア自らがこの世界に広げた最も世界に浸透している力。
ノアは一時この世界の支配者として世界に君臨し、その時に自らの象徴でもある音を媒介とする海鳴術(シンフォニア)を世界の人々へ伝えた。
この海鳴と呼ばれる力は、音や音楽を媒介として発動し、それから発祥する力は様々な効力を発揮する。
戦闘面においては衝撃波や超常的な力の発動を、また日常生活においては錬金術と呼ばれるある物質を別の物質へ変換する能力を
更には人体の治癒能力を活性化させ、傷を癒す事も可能とする。
様々な能力の発動を可能とするこの力は最も日常的に使われる能力として人々の間に広がっており
またこの海鳴より、単純に「音楽(ミュージカル)」という人々の娯楽となる文化の発展へも繋がったとされている。


地脈(アーティファクト)
 地王・エルドラードは唯一自らの力を人間や世界に伝えなかった神でもある。
それ故、この地脈(アーティファクト)と呼ばれる力をその当時を生きていた人間達や、エルドラードの末裔と呼ばれる
ウォーレム族達がエルドラードの扱っていた力を模倣していき、独自に生み出し、発展させていった特殊な力でもある。
これもまた「天術(アルカナ)」同様に一種の素質が必要とされている。(一説には血縁などに関するのではないのかという説もある)
この地脈(アーティファクト)は未だ不完全であり進化の途中でもある力である。
現在では下の数の地脈(アーティファクト)が確認・完成されている。

最上位「大地(エルドラード)」…世界の力そのものを自在にする神の力。
第一階位「死(タナトス)」…あらゆる存在に『死』を与える伝説の殺戮の地脈。
第一階位「眠り(ヒュプノプス)」…地脈唯一の『殺さず』の力。失われし地脈。
第二階位「生命(アムリアト)」…自らの生命を力に代える代償の地脈。
第三階位「星幽(アストラル)」…精神と魂を傷つける、幻想の地脈。
第三階位「砂(サビア)」…創生の力と呼ばれる地脈。
第四階位「紅蓮(サラマンダー)」…炎と力を司る地脈。
第四階位「翼(ガルーダ)」…自らの身体能力、スピードを極限に加速させる地脈。
第五階位「錬気(プラーナ)」…自らに流れる気を操作し、力を生み出す地脈。
第五階位「花(フローラ))」…自然の力、花や木々と調和する共鳴の地脈。
第五階位「蝶(フェアリア)」…地脈の中で最も美しいと言われる力。第一階位に匹敵する力を秘める。
−    「雲(クリーム)」…あらゆる階位に属さない独自の地脈。


脚注

※1 ただし、これには魂の錬度により肉体と魂の強化がなされた状態であることが第一条件である。

※2 剣聖ルティナス=フェイレースも、この魂の宝石を有するが、それは世界システムによって生まれる前から与えらたものであり、厳密には彼女自身の魂の宝石とは言えず、彼女が剣聖として完全に目覚めた際、初めてこの規模の魂の宝石へと至る。彼女自身の魂の宝石はトパズ級とされ ている。

※3 余談ではあるがエスペランサー「希望の軌跡」編に登場する太陽の神帝もこのアルマース級の魂の宝石を持つ。

※4 無論、この時、コランダム級の魂を持つ者が同程度の錬度を行っていた際は、その差は明確化な差として現れる。魂の錬度はあくまでも己に備わった魂の力を限界近くまで引き出す為の手段に過ぎず、逆にどんなに高い魂の宝石を持つ者がいても、それを引き出す為の手段である錬度を 行わなければ、本来の力を開放する事は敵わない(ただしアルマース級の魂は例外である)


戻る