第5章 奪われた大切な人

GM:よし、では次はお待たせ!PC3に戻ります〜!

イオス:はーい!(繰り返しはギャグの基本)

セレナス:(笑)

●PC3オープニング・シーン2 〜奪われた大切な人〜
GM:では君はグラングーレ家の館前まで帰ってきます!
四年前と変わらない館がそこにはあった!
「あら、セレナス様。お帰りなさいませ」 と庭にいたメイドさんが君を見て挨拶も。

セレナス:「ただいま」軽く微笑みます。

GM(メイド):「くすっ、随分、立派になったんですね。お嬢様もご主人様もお母君も喜びますよ」

セレナス:「期待に沿えるかどうか分からんけどね〜♪」
左手をひらひらさせながら館に向かいます。

GM:うん、館は相変わらずの豪勢さだね。で、まずはどこにいく〜?(笑)

セレナス:勿論☆姉さんの部屋へまっしぐら!

GM:では、愛しの姉の扉を勢いよく開く君!

セレナス:「姉さん、いるぅ〜〜〜〜?♪」

GM:――しかし、そこにあった光景は想像したものとは違った。
姉の姿は無く、見ると見知らぬ複数の黒いローブに身を包んだ褐色の戦士達がいた。
「……こいつがセレナス=リューネリオか」 不意にそのうちの一人が君の前へ出てそう言う。

イオス:ハンドアウトのときから思っていたが、褐色ってことはウォーレムだよなぁ…。

GM:それ以外はありえないねー。褐色はー(笑)。

セレナス:「……誰、おっさんたち?」

GM:「…貴様のような屑に名乗る名は無い」 そう言って男は剣を構える。

セレナス:「ふぅーん?まあ僕を屑呼ばわりするって事は僕の事を知っとるって話やね?
で、僕の事はどうでもいいんだけど、おっさん、ここの部屋の主の所在を知らないかな?」
棒立ちのまま答えます。

GM:「レーネならば我々が連れ去った。」はっきりと断言。

セレナス:「……ふぅ、ん?おっさんたち、いい度胸だよね。この屋敷にぞろぞろ入ってきてさ。
こうして見つかることとか考えなかったの?」

GM:「考えていたさ。むしろ、お前に見つかって幸運だったよ。
お前のような屑なら余裕で片付けられる」
そう言うや否や男は物凄いスピードで君へ向かっていく。

セレナス:とりあえず部屋を半円状になるようにして逃げながらおっさんAに話しかけます。
「………はっ?おっさんは僕みたいなか弱い子にも容赦ないんだねー♪
姉さんにもそうやって乱暴な態度で臨んだのっ?」

GM:「一つ訂正しておく―――」
がしっと男は君の後ろで手首を握っていた。
「オレはおっさんではない」

セレナス:「痛ッ!痛いっておっさん!!」

GM:「フンッ、いくら才能や素質があろうと、実戦経験における判断力の無い貴様はただの屑だ」

セレナス:「ぷふっ、それならおっさん。おっさんも一つ判断を誤ってるなぁ?」

GM:「…なんだと?」

セレナス:「おっさんが抑えておくべきは手首なんかじゃなくて、このよく回る口やよっ♪」
そう言うと、手首を掴まれたまま詠い始めます。

GM:「―――ッ!」

セレナス:「第一楽章、《レプレホーン》」

GM:君から放たれた海鳴が男を吹き飛ばす。
どごおおん!と後ろの壁へ激突。

セレナス:「口から先に生まれてきたってのはこのことやねっ♪」
そう言うと、肩にかけたピアノを取り出します。

GM:「…どうやら貴様をなめていたようだ」
男は埃を払いながら出てくる。
「だが、調子に乗るのも終わりだ」

セレナス:「へぇっ、頑丈な体と頭だねー!」

GM:「<紅蓮(サラマンダー)>ッ!!」 と叫ぶや否や、男から放たれた紅蓮の炎が君を包み
君の身体を焦がす!

イオス:俺と同じ地脈だとッ?!

セレナス:「あっ熱ううううッ!!!???」

GM:「地脈(アーティファクト)の味、その身でとくと味わえ」
こんがり美味しそうなセレナス君の出来上がりー♪
と言う訳で黒焦げでばたんきゅ〜です(笑)。

セレナス:「はへぇ〜………」ばったりと美味しそうに倒れます(笑)

GM:「オレにこの地脈を出させた事は誉めておく。
「…だが、やはり貴様はただの屑だ。その程度で何かを護れるとでも思ったのか、笑わせる!
今のお前は止めを刺すにも値しない。…姉を取り返したければ、もっと力を磨くことだな」

セレナス:その言葉に、美味しそうなままぴくっと反応します。

リザベラ:美味しそうて。

セレナス:「ふ、ふざけるな、僕はのことは、いい、から、姉さん、を置いてけって……!
…ああ、言い損ねた、ね……残念……」
一旦ふらふらと立ち上がった所でまた倒れます。

GM:「…ふん、行くぞ――」
そう男の合図と共にこの褐色の戦士達は姿を消す。

こうしてセレナスは謎の褐色の戦士に完膚なきまでに敗れる。
大切な姉を奪われたままという結果も含め。

セレナス:「ねーさん、僕、くやしいよ……全然、一人前なんかじゃなかったね…」
起き上がれない体のまま、呟いて気絶します。

悔しさに包まれたままセレナスは目を閉じる――。

◆    ◆    ◆

GM:それから数日――。
傷の癒えた君はおじ様の前にいた。
「…随分、酷い目にあったね」

セレナス:「…ごめんなさい、叔父さん…僕が未熟だった、せいで……ぐしっ……」

GM(おじ様):「気に病むな。気づかなかった私の責任でもある…。
――セレナス。強くなりたいか?」 と真剣な瞳でおじ様が。

セレナス:「…うん。あいつらが姉さんを返して、泣いて謝ってくるような、そんな力がほしい…」

GM(サルード):「いいだろう、ならばセレナス。
お前にこの私、テラスト王国騎士団長・サルード=グラングーレの全てを教え込もう」
そう言っておじ様は横にあった剣を手に取る。

セレナス:「………はい?」

リザベラ:ここテラスト王国だったんだ

GM(サルード):「この私、テラスト王国騎士団長・サルード=グラングーレの
全てを教え込もう。と言ったのだ」

セレナス:「え、あれ、僕、初耳なんやけど……あれっ?」
顔を引きつらせながら後退します。

GM(サルード):「私では役不足かな?」 と笑顔を浮かべるおじ様。

セレナス:「あー…いや、うん。お手柔らかにお願いします……」 なんとかそう返します。

GM:うん。おじ様は君のその返事にいつもの笑顔を浮かべる。

――それから一月

GM:地獄の試練を受けきった君は見事今日、騎士任命の拝命式を受けるまでに至った。

リザベラ:一月でそれくらいまでってことは相当地獄な特訓だったんだろうなぁ。

セレナス:心なしかBOROBOROに。

GM:テラスト王国首都セルドルはすでに式のためか非常ににぎやかな様子。
そんな街中を君とおじ様は歩いている状態だね。
「しかし、よくこの一月音を上げずに頑張ったな、セレナス」

セレナス:「根を上げる声も出んかったよ叔父さん……」

GM:「ははは、すまんすまん。君の有望さに必要以上に力が入ってしまったよ。
だが、誇りに思え。君には私から教わったものがある。もう前の君とは違うさ」

セレナス:「………!うん、叔父さん」

GM:「…しかし、さすがに今日は町の雰囲気も賑やかだな」
と町の人々の様子を見ながらおじ様は言う。
「まあ新しい騎士の拝命と第三王女の結婚式ともなれば当然か」

リザベラ:繋がった。まぁ、時期的にそんな感じか…。

イオス:うわぁ…。

セレナス:「賑やかなのは大歓迎だけどねー♪」
騎士らしくしなければいけないので顔だけにんまりさせます。

GM:ではそうやってにやけている君に一人の少年がどんっとぶつかる。

セレナス:どちらが小柄なんだろう(笑)

GM:見た目は君より若いかそれより年下っぽい。
かなり上等の服を着ている辺りどこかの貴族のお坊ちゃまかも(笑)
「…ごめんね」 男の子は君にそう謝る。

セレナス:「ほら坊や、気をつけないと危ないやん〜♪」
そう言いつつ財布はチェック(笑)

GM:「…くすっ」 男の子は君を見て笑みを浮かべる。
「君、死相が出てるね」

イオス:いきなり何を言うのか。

リザベラ:死ぬのか…。

セレナス:「ッ?!面白い子だなー!おぢさん驚いたよ!」

GM:「近いうちに死んじゃうかもね」
にこやかな、しかし背筋が凍るような笑みを浮かべ少年は言う。
「それじゃあね。“大切な人も護れない騎士さん”」
そう言って少年は人ごみに紛れ込んでいく。

リザベラ:コイツ……!

GM:気づくとセレナスは手が少し震えていたのに気づく。

セレナス:「…困ったなあ、叔父さん。
姉さんを探し出して取り返して、家を継ぐまでは僕死ねないんだけどなあ…」

GM:「…ん?何をいきなり言っているんだ。」 とおじ様が。
「お前が死ぬわけが無いだろう。その前に私が護るさ」

セレナス:「あはは、期待しときますわー」
特訓の時の鬼のような強さを思い出しながら返します。

イオス:ここは「…くっ、せ、せっかく…こんな…いい暮らしを手に入れたというのに…
…し、死んでたまるかぁ…!!」と言うところだろう瀬田くん。

セレナス:なんという遺伝(笑)

リザベラ:そういえばママンどうしたんだろうか。……死んだ?

セレナス:死んでないよね?(笑)

GM:黄泉の淵から蘇りました。今は家でごろごろしてます(笑)

フィリア:すげぇ、ハンドアウト覆した。運命を乗り越えたママン…。

GM:と言う訳で次はPC1に戻りますよ〜!

イオス:はーい。ママンは惨劇に打ち勝ったようなので、こっちも頑張らねば。


 
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