第4章 ふたりの出会い

GM:じゃあお待たせしました〜。PC2です〜!

セレナス:はーい!(マテ

フィリア:私だな。

GM:はい。フィリアです(笑)。

●PC2オープニング・シーン2 〜ふたりの出会い〜
GM:まずはシュヴァルストさんに拾われてしばらくのシーンからいきますー。
エデンの修練場の前でシュヴァルストが君へ一言言う。
「まずは捨ててもらおうか」

フィリア:「分かりました。あなたがそう言うのならば」

即答っすか(笑)

GM(シュヴァルスト):「……何の事か分かっているのか?」

フィリア:「あなたが捨てろと言った。何を捨てればいいのかは、これから言うのでしょう?」

GM(シュヴァルスト):「ああ、そうだな。まずお前には名前を捨ててもらう」

フィリア:「名前、を?」

GM(シュヴァルスト):「ああ、そうだ」

フィリア:「では、私は“誰”になるのですか?」

GM(シュヴァルスト):「フィリアという名の少女は『あの時』に死んだはずだ」

フィリア:「……、はい」

GM(シュヴァルスト):「ヴェストーネ。このエデンで優秀な騎士へ与えられる家名だ。
リザベラ=ヴェストーネ。今日から、お前はその名を告ぐがいい」

リザベラ:「分かりました。私は、リザベラ=ヴェストーネ……」

GM:そう言ってシュヴァルストは君へ一つの名刀を授ける。

リザベラ:サーベル相当の名刀…。

GM(シュヴァルスト):「その剣に恥じぬ力を身に付けろ。そして、お前の『願い』を果たせ」

リザベラ:「はい。この剣に恥じぬ力を持って、『仇』を討ちます」

GM(シュヴァルスト):「ああ――」

そうしてフィリア=クーへは名を捨て、新たなる名と剣を受け取った。
それから数年の歳月が流れた―――。
「シュヴァルストの剣」。
その異名と共に確固たる実力と地位を身に付けたリザベラは
エデンだけでなく、一部の闇世界にまで名を広げる存在となった。

そして現在。
――某・テロリストのアジトにて。

GM(テロリスト):「く、くっそー!こ、この化け物がぁぁぁ!!」
そう叫び粗暴な格好をした男がリザベラ目掛け斬りかかって来る。

リザベラ:そこにはもう私はいない。

GM(テロリスト):「へ…?あ、あれ…」

リザベラ:「化け物とは、正しく無い表現だ」
既に彼の後ろに私はいた。

GM(テロリスト):「―――なッ!!」 男は振り向こうとする。

リザベラ:彼の後ろから左手で彼の首を掴む。

GM(テロリスト):「うぐっ…!て、てめ…ッ!」

リザベラ:「私は化け物ではなく剣……人が扱う道具だ」
そのまま握りつぶす。ごきッと。

GM:「―――――っ」
声もなく男はそのまま息絶える。

リザベラ:ゴミを討ち捨て、呟く「この程度でテロ、な……。馬鹿にしているのか?」

GM:「…っ!このシヴァルストの道具が…!」と奥にまだ数人残っていたテロリストが出てくる。

リザベラ:《一閃》+《周破斬》
「剣を使うまでもない」 ガントレットを嵌めた左腕で

GM:一閃の剣戟に続き「ぐああああぁぁぁッ!!!」
絶叫をあげ、テロリスト共は全滅する――。

リザベラ:「おい」 奥に続く入り口に向かって呼びかけるよ。
「素直に出てこい。投降し法によって裁かれよ」

GM:「…ふん。最近のエデンのやり方は随分と過激だな」 とテロリストのリーダーだ。
「…投降する気は無い。せめて貴様に一太刀は浴びせるぞ。リザベラ=ヴェストーネ」

リザベラ:「正確ではないな。……やはりテロなどする輩は頭が悪い。一つだけ訂正させてもらうぞ」

GM(リーダー):「…何だ?」

リザベラ:「エデンのやり方ではない。私という道具の機能が過激なのだ。
私はエデンの道具ではなく、シュバルスト様の剣……ここまで言えば理解できるか?」

GM(リーダー):「ああ、よく分かったよ。貴様が意志を持たない人形だってな」

リザベラ:「分かればよろしい」

GM(リーダー):「―――死ねッ!!」 そう言って男は件を片手に駆け出す。

リザベラ:「……では、人形なりに遊ばせてもらおうか。5合だ……5合だけ反撃はせん」

GM(リーダー):「ふざけるなッ!」 そう叫び剣戟の連続を振るうリーダー。

リザベラ:「ひと、ふた、みぃ、よ……5合。お前は本当に人間か?」

GM(リーダー):「き、貴様ぁ…!!」

リザベラ:「一撃で倒そうと思うな。また、斬撃全てに全力を入れるな。
虚と実を織り交ぜ、確実に仕留めろ」

GM(リーダー):「うおおおおぉぉッ!!」
怒声とともに一刀両断の剣を振り下ろそうとする。

リザベラ:振りおろされる前に、彼の二の腕を掴んで止めるよ。

GM(リーダー):「――ぐッ!き、貴様…!!」

リザベラ:「人形の私が出来てお前に出来ない……可笑しいな」
口元を歪める

GM(リーダー):「…くっ、確かに…オレじゃあお前には勝てないな…」

リザベラ:「……怖くないのか?」

GM(リーダー):「怖いさ。…だが、オレからも忠告させてもらうぜ。貴様は強い。
その強さの油断が命取りだ」
『とすっ――』 その瞬間、君は首筋に軽い痛みを感じる。

リザベラ:「……これがどうかしたのか?」
既に右手に痛みの元を掴んでいる。

GM(リーダー):「…は。オレも終わりだが、貴様はもう終わりだよ」

リザベラ:「この程度の毒で私が殺せると? お目出度い頭だ」

GM(リーダー):「さてな。そいつはどうかな?」
『ぐらり――』と君の視界が軽く揺れ出す。

リザベラ:「……む、神経毒か?」

GM(リーダー):「遅効性だが、確実に死に至る。解毒薬はここには無い。貴様を道連れにオレは死ぬ。
先に待っているぜ……グフッ」 口の中にあった毒を飲み込み、息絶えるリーダー。

リザベラ:「これのことか?」
瓶を懐から取り出す。「……馬鹿が。お前らが用意した毒を調べていないと思ったのか」

GM:おいおい、どこまで準備いいんだよ(笑)。

イオス:意地でもいい気になるつもりだ…。

リザベラ:瓶の中身を飲み干す。
「……しかし、効くのが遅いのが問題か」
ぐらり――その場に倒れます。

GM:了解。では君はその場で倒れ、気を失うね。

リザベラ:うん。

◆    ◆    ◆

GM:そうして次に目を覚ました時、君はベットの中だった。
見るとどうやらどこかの宿の一室のようだね。

リザベラ:「………ここは、どこだ?」

GM:「気がついたか」
そんな声が君のすぐ隣から聞こえる。見るとそこには黒いコートに身を包んだ一人の剣士がいた。
アドル
リザベラ:「誰、だ?」

GM:「…名乗るほどの者じゃないさ。
お前が倒れているのを見かけて、宿に運んだだけだ。その様子だと、もう大丈夫のようだな」

リザベラ:「感謝する」 目を閉じようか。

GM:その言葉に男は少し驚いた表情をして返す。
「…感謝の言葉を言われたのは初めてだな。ありがとう」

リザベラ:「……なぜだ?お前に感謝されるようなことはしていないはずだったが……」

GM:「…ああ、確かにそうだったな。礼を礼で返すのはおかしいな」苦笑まじりに。
「さっきの事は忘れてくれ」

リザベラ:「私に命令できるのはシュバルスト様だけだ。
感謝されることは私も少ない。この事は忘れんさ」

GM:「…そうか。お前も変わった奴だ」

リザベラ:「お互いだろう?」
起き上がろうか。そろそろ動けるっぽいし

GM:「確かに、そうだな」
では男もそう言って立ち上がり
「やはり名乗らせてくれ。オレはアドル=ローベンだ」

リザベラ:「リザベラ=ヴェストーネ。覚えなくてもいいぞ? 私はお前の名を覚えたがな」

GM(アドル):「…リザベラか。生憎、オレは記憶力は良くてな。
もう、会う事も無いだろうが。お前の名は忘れないよ」

リザベラ:懐から金を出してアドルに差し出す
「宿代だ」

GM(アドル):「…律儀な奴だな」 苦笑しながら。
「それではな。あまり無茶はするなよ」

リザベラ:「ゴミどもを1人で処理する事をムチャと言うなら……無理な相談だ」

GM:君の言葉に笑みを返しアドルは部屋から立ち去っていく。

リザベラ:「……こういう経験も、たまにはいいものだ」
少しだけ、笑って立ち上がる。

「――帰らねばな」

そう言ってリザベラもまたエデンへと帰還する。
やがて二人に訪れる宿命の再会をこの時二人は知らずにいた。


 
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