<アルレシオ公国>編
◆エンディングシーン1 〜栄光を掲げる国〜 『わあああああああああああああああ!!!』 GM:それは民の、騎士の、このアルレシオ公国に生きる全ての者達の歓喜の声だった。 ディゼル達の手により公国の支配者・ジグードは倒され 病に倒れていた公爵もまたジグードの奥の部屋より発見される。 幸い命は無事だったが、病はまだ芳しくなく現在も病室で治療中。 そして今、ディゼル達はその公爵を前に話をしていた。 公爵の隣にはこの公国最高の騎士・ジョシュアもまた健在の姿でそこにいた。 「…まず、君達に礼を言わねばならぬな。若者達よ わが国の危機を救い感謝の言葉も無い。 それに“天剣”よ。その方にも多大な迷惑をかけたな…すまぬ」 アゼル:「私は義務を果たしただけです。」 GM(公爵):「その方のように真に忠誠ある志を持った騎士を持って私は幸せだよ。アゼル」 アルジェント:忠誠ねぇ…。 GM(ジョシュア):「…それで卿らはこれからどうするのだ」 公爵の隣に控えていた騎士団長がそう聞いてくる。 アルジェント:「もちろん、アヴェスター教会を殲滅する」 GM(ジョシュア):「…そうか、卿ら程の実力者、正直今のこの国に取っては必要な存在ではあるが 目的がある以上、致し方ないか」 アルジェント:「お前がいれば十分だろう」 GM(ジョシュア):「フッ、卿にそう言われると嬉しいよ。 アルジェントと…それにサクスと言ったか、アヴェスター教会は強敵だ。 だが卿らならきっと倒せるだろう」 とここでジョシュアは控えの騎士に用意させていた小袋を渡す。 「それと…これは我らからのせめてもの礼だ。これからの旅の資金と考えて受け取って欲しい」 そう言ってジョシュアは君達全員に『500R』を手渡す。 アルジェント:「対価、確かに受け取った」 サクス:「ほう、話の分かる男だな。お前との手合わせ、実に意義深かった。 次会う時も是非敵同士で会いたいものだな」 ディゼル:「ありがとうございます」 手持ちが意味もなく1000R超える(笑) GM(ジョシュア):「ははは、そうだな。卿とはもう一度刃をかわしたいものだ」 アゼル:「皆様の旅の無事を祈っていますよ」 GM(ジョシュア):「…アゼル。今回の件、お前の功績は大きい。 やはり私よりもお前のほうが聖皇騎士団団長の地位に――」 アゼル:「私はそんな柄ではありませんよ」 困ったように笑う 「私は団長ほどカリスマがある訳じゃありませんからね」 GM(ジョシュア):「…アゼル」 アゼル:「貴方ほど団長に相応しい人間は居ませんよ」 GM:君のその言葉を受け、しばし黙る団長だったが、やがけ納得したように頷く。 「全く、卿は欲が無いな」 アゼル:「面倒な立場を押し付けてるだけですよ」ニヤリと笑う。 GM:そして、君達のいるこの部屋の扉を開き誰かが現れる。 それは君達に協力をしてくれた、あの神父・クロードさん。 「皆さん、お疲れ様です」 サクス:なっ、生きてたのか(笑) GM(クロード):「ええ、この通り無事でしたよ」にっこりと(笑) 「それはそうと、これをどうぞ」と言ってクロードはディゼルに地図を渡す。 ディゼル:「これは…?」 そう言いつつ地図に眼を落そう。 GM:それはここから南に広がる砂漠からニーブルレイ山脈までの詳細が記された地図だ。 「アヴェスター教会の総本山へ皆さんは向かうのでしょう。 皆さんにはお世話になりましたので、せめてこの地図でお役立てしたいと思いまして」 ディゼル:「あ、ありがたくつかわせてもらいます…!」 そうしどろもどろお礼を(笑) GM(クロード):「…それでは、名残惜しいですが。また皆さんと出会える日を楽しみにしています」 「またいつでもこの国へ来てくれ。卿らは英雄だ。歓迎をするよ」とジョシュアも続く。 アルジェント:「またここに来たときは、パンの美味い店を紹介してくれ。 この国のパンは、美味いらしいからな」 GM(クロード):「ええ、その時は是非ご一緒に」 アゼル:「あぁ…そうでした。“人形遣い”には気をつけて下さい。 もしかすると聖十騎士団の中で一番厄介なのは彼かもしれませんから。」 アルジェント:「そいつも聖十騎士団か…。ならば潰すまでだ」 GM(クロード):「では、お気をつけて皆さん」 サクス:「ふはっ、まあ貸しを作っておいて損はない。そちらも、精々また乗っとられないようにな」 アゼル:「また会える日を楽しみにしていますよ」 GM:君達はアゼル・クロード・ジョシュア・公爵。四人との別れの言葉を済ませ王宮より旅立つ。 そう、これこそが彼らにとっての“本当の戦い”の始まりであった。 だが、それを彼らが知るのはもう少し――先の話。 GM(クロード):「よかったんですか。アゼルさん。本当は彼らと一緒に行きたかったのでは?」 彼らが消えた後で神父は親しげにアゼルにそう声をかける。 アゼル:「まぁ彼らと居れば退屈する事は無さそうですがね。 残念ながら彼等の物語には私の出番は無い“運命”のようです」 GM(クロード):「…そうでしたか」 しばしの沈黙のあと、不意にクロードが口を開く。 「アゼルさん。もしも私の身に何かあったら…私の教会を貴方に任せてもいいですか」 アゼル:「いきなりどうしたんですか?」 その言葉に眉をしかめる。 GM(クロード):「いえ私も…そう長くないかもしれないですから。 ちょっと厄介な病を持っていまして、友人も同じ病魔に侵されているのですが…。 どうも私の方が進行が早いようで」 そう言って少し困った風に笑う。 アゼル:「…そうですか。人の身とは儚いものですね」 GM(クロード):「こんな事、この国の栄光ある騎士様に頼むは御門違いでしたかね。はは…」 アゼル:「いえ…構いませんよ」 GM(クロード):「…アゼルさん」 少し驚いた風にクロード神父は君を見る。 アゼル:「それが友人の頼みであれば聞かない理由はないでしょう?」 GM(クロード):「――ありがとうございます。アゼルさん」 アゼル:「礼を言うくらいなら精々長生きして下さいよ」 GM(クロード):「…ええ、そうですね」 アゼル:「私は面倒事が嫌いなんですからね」と笑う。 GM:君の笑みを見て、クロードもまた笑う。 ――その数年後。 クロード=マンデスは不治の病に冒され、この世を去る。 サクス:はわぅ、一気に…。 そして、それと同時に一人の騎士が公国を降り クロードがいた教会を引き継ぎ神父となった。 彼の名は――アゼル。 かつて“天剣”と呼ばれた――“魔人” <アルレシオ公国>編 ◆エンディングシーン2 〜崩れゆく者〜 GM:君達はアルレシオ公国の城下を歩く。 歩く君達を英雄と祭り上げ親しげに声をかけてくれる民達。 ついこの間、この城下を通った時とはその雰囲気はまるで違っていた。 「ディゼル〜。約束の地に行く前に私はお腹が減ったぞ〜!飯を食わせろ〜!」 とディゼルの横ではアリスが騒いでいるが(笑) ディゼル:(笑)そうはしゃぐアリスを横目にすっかり変わった 街の雰囲気を楽しむように歩く。 GM:ではそうやって街の雰囲気を見ていたディゼル。 君は街の一角を見て、その表情を驚愕に変える。 そこは花屋。なんの変哲も無い花屋だ。 だが、その花屋を経営している少女――それはエルム。あの3年前に別れた君の幼馴染だった。 ディゼル:マジカ。 GM:間違いなく彼女だ。 アルジェント:修羅場の予感。 サクス:刺される! GM:ちなみにエルムは気づいた様子は無く、花屋を経営している。 ディゼル:やべぇ近寄れねぇ(笑) GM:スルーするならスルーするで終わるけど、一応言っておきますと これ以降、もうエルムは出てきません(笑) アルジェント:近寄って刺されちゃえよ。ブスッと。 ディゼル:ディゼルは刺されて新たな快感を…という展開を尻目にその花屋へと行きます(笑) 「ごめんアリス…!ちょっと待ってて!」 そう言いつつエルムのほうへ〜(笑) GM(アリス):「…え、こ、こらー!ディゼルー!」 了解(笑) では君はとことことエルムの方へ。 ディゼル:「エルム…!」 懐かしいその友人を目の前にしてそう呼びかける。 GM(エルム):「…え?」 君のその言葉に反応して、君のほうを振り返るエルム。 ディゼル:「あ、え〜と…ホラ覚えてないかな…?」 そう照れくさそうにエルムに聞く(笑) GM(エルム):「…えっと…?私のお知り合いなんですか…?」 彼女は君の事を認識してないのか「?」マークを浮かべて君の顔を見ている。 ディゼル:(ノω=)アチャー (///つω⊂///)人違いだったか サクス:そこー?!(笑) GM(エルム):「……?お名前を聞いてもいいですか?」 ディゼル:「ディゼルだよ…ディゼル・オウディラス…」 自分の勘違い(?)に赤面してしまいまともに相手の顔を見れずそう返す(笑) GM(エルム):「…ディ、ゼル…」 瞬間。君の名を聞き、エルムはその顔を変える。 「……ふ、ふざけないでください!」 エルムは君へそう怒りをこめるように叫ぶ。 ディゼル:煤i=ω=)オゥフ GM(エルム):「わ、悪ふざけにしてはひどすぎます! どうして…どうして初対面の貴方がそんな酷いことを言うんですか!!」 ディゼル:(((=ω=|||)))ひ、ひぃぃぃ サクス:名前が既にセクハラか(笑) GM(エルム):「…ディゼルは…ディゼルは…――」 「ディゼルは3年前に死んだんですっ!!」 GM:エルムは涙を堪え、君へそう叫ぶ。 ディゼル:脱衣魔として名がひろまりすぎたk ( ノ = ω =)ノ なんだって アルジェント:やべぇぞ、死んどかなきゃ。 GM(エルム):「もう……これ以上…私の大事な人の名前で、私を馬鹿にしないで…下さい…」 ディゼル:幼馴染であったはずのエルムのその言葉に呆然と立ち尽くす事しかできなかった…。 GM:エルム、彼女の言っている事は真実味を帯びていた。 少なくとも彼女は嘘を言っているような雰囲気では無かった。 アルジェント:この辺でアリスが「おーい、ディゼルー!」とか言って来るのかなぁ。 ディゼル:だな(笑)そのフォローまで呆然とするだけさ(笑) GM(アリス):「こら〜!ディゼル〜!私を置いてくな〜!」 ディゼル:アリス「こらー!」くっ、本家が先か(笑) ってか伸ばし棒以外考えてたのと全くセリフが一緒じゃないか(笑) GM:妙なシンクロをやるな(笑)とにかく、てくてくとアリスが近寄ってくるぞ(笑) それを見て、エルムはすぐに花を店にならべはじめる。 「…用件が済んだなら、早く行って下さい。“ディゼル”さん…」 彼女はそう君の名前を呼ぶがそれは君をディゼルとして認めていない発言だった。 それは言葉に乗る重みだけで君でも十分に理解できる。 ディゼル:ディゼルはエルムのほうをしばらく辛い目で見つめた後、 「ごめん、アリス。…いこっか」 そう言い、その場を離れた。 GM(アリス):「…?どうした、元気ないぞ、ディゼル」 少し心配そうにアリスが君の隣で君の顔を覗き込むように聞いてくる。 ディゼル:「ん…?そうかな?」 今できる限りの笑顔でアリスのその不安をなくそうとするも、やはり言葉に出てしまうのだろうか。 GM(アリス):「…全く!お前がそれじゃあ約束の地に行っても王の力は継承できんぞ!」 君を励まそうとしているのかアリスはやや強い口調と歩幅で君を引っ張っていく。 「ほら、いくぞ!お前はもう“私の物”なんだからな!」 ディゼル:不器用ながらにも励ましてくれるアリスを見て、少しだけ明るくなれたと思う。 …だけどエルムの言っていた 僕が3年前に死んだ…? 一体いつ…? ん、3年前か…。 そうじゃなくて、僕が知らない間に死んでた…? じゃあここにいるのは誰なのか。 そういった訳のわからないことが 一息つけるはずのこの町の雰囲気とは裏腹に ディゼルの心を微かに蝕んでいった。 <アルレシオ公国>編 ◆エピローグ 〜狂える狂気の獣〜 「…はぁ…はぁ……」 その男はボロボロの身体を引きずるように深い森の奥にいた。 受けた傷は致命傷ではあったが、男の持っている生命力もまた並みではなかった。 「奴らめ…この痛み……忘れんぞ…!儂の身体が癒えたその時は…まず、奴らを先に…!!」 その男…聖十騎士団第七騎士・ジグードは血を吐くようにそう言った。 「やあ、ジグードさん。やっぱり無事だったんですね」 そんなジグードの前に、一人の青年が暗闇より現れる。 「…お前は……」 「ジグードさん。まずは貴方にお礼を言わないといけませんね。 貴方の愚昧な野心のおかげで彼らの力は上がり、ディゼルは称号能力を手に入れ それに聖十騎士団の一人も“計画通り無事に抹殺”できましたよ」 涼やかにその青年は言う。 そのあまりに穏やかな雰囲気にジグードは知らぬうちに半歩後ろに下がっていた。 「ど…どういう事だ…、ま、まさか貴様も!儂と同じ野心を…?!」 「ははは、僕の目的は貴方の尊大な野心には到底及びませんよ」 軽く笑いを出し、青年は言う。 「僕の目的は貴方よりも、もっと単純な事ですよ。 彼らを――“あの三人”を再び、この地へ再臨させることです」 「……なん……だと……?」 今、こいつはなんと言った。 奴らを。あの三人を。あの化け物達を。 正気ではない。 「でも、そのためには…代償が必要なんですよ。そう簡単に彼らの魂と肉体が戻るわけがない。 そう、ジグードさん。アルジェント君が言ったように貴方はもう舞台から降りてもらいます。 あとの役者が…控えていますから」 「ま―――」 て。その言葉をジグードが紡ぐことは無かった。 『どずんっっ』 青年の放った一閃はジグードの首を落とした。 「………」 そして青年が手首をすこし動かした瞬間。 ジグードの躯の隣に“どさり…”と何かが落ちる。 それはあの王宮内で死亡した第五騎士・ネヴィルの躯。 やがて、その二つの躯を中心に地面に真紅の魔方陣が浮かび上がる。 サクス:ネクロマンシー(笑) それは禍々しさを放つ不気味な魔方陣。 そして、青年はその真紅の光に包まれながら静かに言葉を紡ぐ。 「騎士団二人の血肉を持ちて―――それに相応する彼の者の肉体を黄泉帰らせん。 魂よ、汝が失いし、かりそめの肉体に宿るがいい」 青年がそう静かに言い終えた瞬間。 真紅の輝きが場を満たした。 やがて――ゆっくりとその真紅の光が収まっていく。 そして、つい先ほどまで青年の目の前にあった真紅の魔方陣、そして二人の騎士団の肉体は無かった。 代わりにそこにいたのは――銀の髪を持つ少女。 「やあ、18年振りですね」 青年は目の前の少女へそう声をかける。 「どうですか。18年振りの肉体の感覚は?」 「…あぁ…すっごくいいよ……」 青年の言葉を受け、少女は恍惚に笑みを浮かべる。 だが常人であればその笑みに怖気を感じるであろう。 少女より放たれているものはただ一つ、それは“殺意” 彼女の中にあるのは“殺し”に対する純粋なる渇望。 「…ふふふっ……他の二人には悪いけど…私が一番乗りね…」 「ええ、そして貴方が選ばれた理由、分かりますよね」 「もちろん」 笑み。それはただただ邪悪な笑み。 これから起こる快楽に堪らず震える少女。 「殺して殺して殺して殺す…ふふふ!はははははは!!たまらないなぁ!! また殺しができる!!最高だよ!!!あははははははははははっ!!!」 少女は、人ではない。 獣。血と肉と殺戮を好む狂気の獣。 そう、だからこそ彼女は選ばれ、与えられた。 聖十騎士団の中でも忌むべき称号を。 聖十騎士団・第二騎士“白銀の狼(フローズヴィトニル)”シュトルム=ウント=ドラング その名を―――。 笑う少女を静かに青年は微笑みながら見ていた。 アルジェント:選ばれた理由?ジグードでむさ苦しくなった場に潤いを与えるためだろう? そりゃ最もだ(笑) ディゼル:リバース予定があと二人(笑) |