第0章 キャラクター作成

来たる2008年、某月某日。
エスペランサーのシナリオをするにあたり、三人のプレイヤーを厳選し、召集をかけた。
一人は死の継承者で主役を務めたイオス=ヴァルムオンドのPLフェンリル。
もう一人は同じく死の継承者にて第二の主役的位置を獲得したセレナスのPL瀬田。
そして、最後の一人はエスペランサーの短編シナリオ「黄昏を染める者」にて輝かしいロールを見せつけ
主役としての才能を感じさせた新たなるPLshiba(しば)。

この三人を交え、新たなるエスペランサーリプレイの物語が開幕しようとしていた。


GM:と言う訳で、このメンバーでエスペシナリオをしたいと思いますので
よろしくお願いしますね〜!

しば:みんなっ!待たせたなっ!(蹴)

フェンリル:はりきって歴史に新たな1ページを刻みましょうねー。

GM:ではまず、シナリオ予告っぽいものを張りますので、その後でキャラのハンドアウトを
渡したり、作成に入りましょう〜!

◆シナリオ予告
――熱砂の大陸・ムーヴェリアス。

その地より広がる不協和音。
神の意志を示し、その時代、人々を影で支配を為す忌まわしき聖域。

“アヴェスター教会”

エデンの支配よりの解放を謳い、多くの国を吸収・滅亡へと追い込む神の使徒達。
それは誰も気づいてはいなかった。
その教会に巣食う、かつてムーヴェリアスを支配した魔王の影を。

“聖十騎士団”

それは称号。
それは神聖にして畏怖の象徴たる名称。
アヴェスター教会に存在する最強の十人の騎士。

ムーヴェリアスに存在する国の崩壊の影には必ず彼らが存在した。
そして今、影としての存在でしかなかった彼らは光の世界へとその姿を露にする。

アヴェスター教会。聖十騎士団。そして、眠りの皇帝。

物語の闇に隠れた真実が暴かれた時。
全ては“悲劇的結末(デウス・エクス・マキナ)”の終結を迎える――。


エスペランサー・リプレイ
【眠りの皇帝】


貴方と交わした永遠の約束。
私はそれをずっと忘れない―――。

◆   ◆   ◆

GM:物語は死の継承者や命尽き果てるまでなどよりも過去の話
十数年くらい前の物語になります。

フェンリル:お、結構過去編ですね。

GM:なのでキャラクターはなるべく新たに製作のオリジナルでよろしくお願いしますです〜。
あ、それと今回は初期レベル5からの作成で物語中も更にレベルアップしていきますので
結構ハイレベルなシナリオや戦闘になるかもなのでよろしくで(笑)

しば:ほいさっさん〜。

GM:では、次にハンドアウトを貼りますね。まずはPC1のしばさんのやつです〜!

◆PC1用シナリオハンドアウト「支配の契約(エンゲージ・リング)」
貴方には優しい母がいた。心を許せる友がいた。一緒に笑ってくれる少女がいた。
穏やかで退屈だったが貴方にとって全てだった世界。
だがその世界はある日、崩れ去った。原因不明の火災。
それが貴方から全てを奪い去った。
親友のリック。彼と貴方だけを残して貴方の故郷の村はこの世から消えた。
それから3年。貴方はムーヴェリアスに存在する都市の一つ、トルギスにいた。
そこで貴方はダグラスと言う人物に拾われ彼を父親代わりとして平凡な日常を送っていた。
変わらないはずの世界――だが再び、その世界もまた崩れる。
貴方が母から譲られた指輪。
それと同じ指輪をした少女が現れた時、貴方は運命の物語が開かれる。

◇コネクション
アリス=アルロス(ご主人様と下僕)
ダグラス(保護者)


フェンリル:おお、アリスがいる。

GM:もともとアリスはこの物語のヒロインです(笑)

しば:アリスの僕っすかww

GM:下僕ですぅ(笑)


◆PL2用シナリオハンドアウト「眠りの使い手」
貴方には幼い頃の記憶が無かった。家族の記憶も無かった。
貴方にあったのは幼い自分と自分を慕う弟、そしてそんな自分達を温かく包む母親の絵が描かれた
ロケットペンダントだけだった。
そして生まれたときには貴方はすでに幻と言われる地脈・第一階位【眠り(ヒュプノプス)】をも扱えた。
自分が何者なのか全く分からず留まる場所も行くべき場所も無くただ放浪するだけの貴方。
だがそんな貴方にも安らぎが訪れた。
ムーヴェリアスに存在する小さな国の一つフェザード王国。
そこで行き倒れとなった貴方をその国の小さな女王・シアリー=ハルワーナが拾ってくださった。
初めて自分に対し自然体で接してくれた女性。
そしてレスト=カヴァールと言う初めての友も出来た。
シアリーが貴方を想っていない事は貴方も知っていた。
それでも自分を拾い居場所を与えてくれた彼女のため、友のためにこの国に全てを尽くそうと思った。
だが、その儚い思いもやがて崩れ去る。
“アヴェスター教会”と言う忌まわしい名と共に――。

◇コネクション
シアリー=ハルワーナ(守護)
レスト=カヴァール(友人)

フェンリル:なるほどなるほど、了解です。

GM:ちなみにPL2のフェンリルさんには特別なスキルを取得して製作してもらいますので
その方面での製作をお願いします(笑)。そちらのスキルを今、張りますので。

PL2用特殊スキル《眠りの剣士》
貴方は『地脈第一階位 眠り(ヒュプノプス)』を扱える。(レベルに関係ない)
<地脈の素質>をLV1で自動取得し、第一階位『眠り(ヒュプノプス)』 の
自動取得レベル:1の技を取得する。
この『眠り』のレベルを上昇させ自動取得レベル:2の技を取得することは可能だが
貴方は<帝眠>のみは取得できない。

フェンリル:おおおおおおお!!

GM:とりあえず、これを頭に入れてのキャラクター製作をしていただけると助かります(笑)

フェンリル:もちろんです!これをキャラの中核にせずして何を中核にするかという素晴らしいスキルです
ね。あと2レベルにするのは決定です。<睡蓮>はマジ欲しい。

GM:では最後に瀬田さんのPL3のハンドアウトも貼りますね。

◆PL3用シナリオハンドアウト「仕えるべき人」
貴方には心より忠誠を誓った主がいた。貴方には心から認め合った友がいた。
その主のためならば自らの命など惜しくもなかった。その友と一緒ならどんな戦いも苦ではなかった。
だからこそ、そのどちらを選択しなければならなかったのは
貴方にとって生涯忘れることの無い悲痛の選択であった。
友は貴方の主を討つべく反旗を翻した。
貴方は主への忠誠を果たすため、そして主を護りぬく為に友をその手にかけた。
友を殺した罪と引き換えに主を護った名誉を得た。貴方にとってそれほど虚しいものはなかった。
だが結局貴方はその主を最後の瞬間に護ることはできなかった。
友も仕えるべき主も己の拠り所全てを無くした貴方。
やがてそれから幾年。君の前に一人の人物が現れ告げる。
「君が護れなかった主。あの人からの君への新たな命令を告げるよ」
それは全てを失った貴方への唯一残されたすがるべき光だった…。

◇コネクション
主(忠誠)
ヴァルター=オデッサイス(友人)


瀬田:おおおー!(笑)

GM:では皆さん、種族を選び、クラスを選び、キャラクターの製作に入りましょう〜!(笑)

フェンリル:一応儂はヒューリアでいきます。

しば:ハングアウトのイメージ的にはカーヴァンクルとか、作りやすそうだなぁ。

こうして順当にキャラクターの製作をしていく一同。
フェンリルさん、瀬田さんはすでにエスペランサーでの長編シナリオの経験があるため
キャラクター作成においてもさくさく進め、しばさんもまたやりたい方向性を主張しながら製作を行う。

しば:魔人の剣はもちろんいれてるよっ!これで相手の服を脱がす!(笑)

GM:さすがに裸とかにはならないけど、相手によっては
「…ひゃ…!な、何をするっ!!」とかみたいなイベントはありですね(笑)

しば:「何ってこういうことさグヘヘヘ…」もはや主人公のしゅのじもな(ぁ)

GM:フェンリルさんは出来ましたか〜?

フェンリル:はい、何パターンも考えましたが、たぶんこのキャラを表現するのにはこれしかない。

GM:了解です。では各々ライフパスに行ってみましょう〜!

しば:幽閉だと…!(笑)

GM:幽閉…閉じ込められた事があるのか(笑)

しば:たぶん児童ポルノ法に引っかかったんだよ。

GM:なるほど(笑)(ぇ)

◆   ◆   ◆

GM:それでは一通りキャラクター製作も完了したようですし、よければ最後に
それぞれのキャラクターの自己紹介などを言ってもらえると助かります(笑)
まずは順当にPL1のしばさんからお願いします。

しば:ほいんほいん

○ディゼル=オウディラス自己紹介
「あ…!僕の番からですかね…? えと…、何言えばいいんだろ…。
と、特技はバク転とかできますよっ!う、自慢にもならないか…(ションボ)。
とと、と、とりあえずよろしくお願いしますっ!」
ちっちゃい時に故郷が災害にあって(火事だっけ)
家族を失うけど、友達と共に過ごせたおかげか、暗い性格にならなくて済んだ。
一応カーバンクルの特徴である額のメルクリウスがコンプレクスで、バンダナまいてたりする。

GM:おお〜!なるほど、いいですね〜!(笑)

しば:そう言えば、友達の名前なんだったっけ(笑)

GM:リック君(笑)

しば:そんな名前だったっけ(笑)

フェンリル:というわけで次は儂の長い自己紹介いきます。お覚悟を。

○アルジェント(記憶喪失のため苗字不明)自己紹介
記憶喪失の青年。幼い頃の記憶が無く、手がかりはロケットペンダントと
自らのアルジェントという名前だけだった。
最初から地脈・第一階位【眠り(ヒュプノプス)】を扱えたが、その理由もわからず
ただ己の力の一つだとしか考えていない。
自分にあるのは戦う力だけ、それ故に表も裏も無く荒事を請け負いながら放浪する日々が続いていた。
ある時、とある暗殺組織に雇われた。もちろんお世辞にも真っ当な組織とは言えなかったが、彼にとって
そんなことはどうでもよかった。
初めはアルジェントは高く買われていた、だが次第に組織は彼が邪魔になった。
組織にとって必要なのは『殺す力』であり、殺さずの力である『眠り』ではなかったためである。
おまけに眠らせなどしたら「私がやりました」と言っているようなものであった。
だがその時点で組織内の誰よりも強かったアルジェントを易々と殺すことはできなかった。
故に組織はとある仕事内で彼を裏切った。出鱈目の仕事をでっち上げ、彼を罠に嵌めたのだ。
彼は走った。絶えず襲いかかる組織の追っ手を潰し、潰し、潰し、彼は走り続けた。
自分のいる場所など既にわからない、もう何人の追っ手を倒したかも覚えていない、ただ彼は己の力を
叫び続けた。気がついたとき、彼はどことも知らない場所に倒れていた。
このとき既に組織は彼の手によって壊滅していたが、彼は知らない。
己の生命力を限界まで酷使し続けた彼はもう指一本動かせなかった。
ああ、自分は死ぬのだ。そんな現実を突きつけられても彼の心には悲しみは無かった。
きっとそんなものは失った記憶の彼方に置き忘れてしまったのだろう。
だが彼は死なない、”彼女”が彼を死なせない。この出会いこそ、彼の新たな生の始まりなのだ。
記憶を失ってから常に社会の表と裏を行き来していたアルジェントは
等価交換以外の授受を理解できません。
今自分がシアリーを護っているのも、彼女が自分の命を救ってくれたから
『命一つ分の働きをしている』に過ぎないのです。
だから彼は無償で与えられ続ける『愛情』という存在が恐ろしい。
自分の記憶の手掛かりになるロケットペンダントにある絵、それに対しても
かけがえのないものであると同時にどこか恐ろしさも感じています。
そこに描かれている自分は今の自分とあまりにかけ離れているから。
故に自分が他者に与えられるものなど何も無いと考えています、等価交換は結局所持している価値が
変わってないので、彼にとっては『与える』ということにはなりません。
アルスは記憶喪失で何も無い自分に無償で何かを与えてくれる人がいて、
自分の中から他者に与えるものとして『愛』を見出だしましたが
アルジェントにはそれが何も無い、与えるものなど何も見出せなかった喪失者です。
武器は『殺戮の糸』を使った糸使い。詳しい戦い方は本編をお楽しみに。

GM:うおっ、マジでなげぇ!!(笑)これは本編が楽しみすぎる…。

フェンリル:ありがとうございます。正規シナリオなので本気でやりました。

GM:それじゃあ、次は瀬田さん、お願いします(笑)

瀬田:はい(笑)

○サクス=一刀自己紹介
俺の名前はサクス、一介の剣客だ。年齢は―そうだな、外見だけを言うなら24、5歳といったところか。
ウォーレムの血筋を引いているお陰で体格に優れ、昔から揉め事の仲裁等はなぜか俺に回ってくる。
頼られるのは嫌いではないから構わないが、暴力沙汰は好きではないんだ。
だから俺に揉め事をあまり回すな。ついでに言うなら俺は口も達者ではない。俺はお前ほど器用でない
からな、解決方法は斬るか突くか裂くか、それだけだ。そこのところは分かってもらいたい。なぁ、主?
血液型は、“下克上”だ

GM:了解です!それ、血液型じゃなく座右の銘のような気がしますがオッケーです!(笑)

瀬田:あありがとうです(笑)

GM:それでは、全員のPC紹介が終わりましたし、いよいよ本編に入りましょうか〜!

フェンリル:はーい。

しば:ほひ(笑)

そうこうしながら、無事にキャラクターは完成し、遂にエスペランサーリプレイ
眠りの皇帝の物語が幕をあげる。


 
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