GM:じゃあお待たせしました〜。PC2です〜!
セレナス:はーい!(マテ フィリア:私だな。 GM:はい。フィリアです(笑)。 ●PC2オープニング・シーン2 〜ふたりの出会い〜 GM:まずはシュヴァルストさんに拾われてしばらくのシーンからいきますー。 エデンの修練場の前でシュヴァルストが君へ一言言う。 「まずは捨ててもらおうか」 フィリア:「分かりました。あなたがそう言うのならば」 即答っすか(笑) GM(シュヴァルスト):「……何の事か分かっているのか?」 フィリア:「あなたが捨てろと言った。何を捨てればいいのかは、これから言うのでしょう?」 GM(シュヴァルスト):「ああ、そうだな。まずお前には名前を捨ててもらう」 フィリア:「名前、を?」 GM(シュヴァルスト):「ああ、そうだ」 フィリア:「では、私は“誰”になるのですか?」 GM(シュヴァルスト):「フィリアという名の少女は『あの時』に死んだはずだ」 フィリア:「……、はい」 GM(シュヴァルスト):「ヴェストーネ。このエデンで優秀な騎士へ与えられる家名だ。 リザベラ=ヴェストーネ。今日から、お前はその名を告ぐがいい」 リザベラ:「分かりました。私は、リザベラ=ヴェストーネ……」 GM:そう言ってシュヴァルストは君へ一つの名刀を授ける。 リザベラ:サーベル相当の名刀…。 GM(シュヴァルスト):「その剣に恥じぬ力を身に付けろ。そして、お前の『願い』を果たせ」 リザベラ:「はい。この剣に恥じぬ力を持って、『仇』を討ちます」 GM(シュヴァルスト):「ああ――」 そうしてフィリア=クーへは名を捨て、新たなる名と剣を受け取った。 それから数年の歳月が流れた―――。 「シュヴァルストの剣」。 その異名と共に確固たる実力と地位を身に付けたリザベラは エデンだけでなく、一部の闇世界にまで名を広げる存在となった。 そして現在。 ――某・テロリストのアジトにて。 GM(テロリスト):「く、くっそー!こ、この化け物がぁぁぁ!!」 そう叫び粗暴な格好をした男がリザベラ目掛け斬りかかって来る。 リザベラ:そこにはもう私はいない。 GM(テロリスト):「へ…?あ、あれ…」 リザベラ:「化け物とは、正しく無い表現だ」 既に彼の後ろに私はいた。 GM(テロリスト):「―――なッ!!」 男は振り向こうとする。 リザベラ:彼の後ろから左手で彼の首を掴む。 GM(テロリスト):「うぐっ…!て、てめ…ッ!」 リザベラ:「私は化け物ではなく剣……人が扱う道具だ」 そのまま握りつぶす。ごきッと。 GM:「―――――っ」 声もなく男はそのまま息絶える。 リザベラ:ゴミを討ち捨て、呟く「この程度でテロ、な……。馬鹿にしているのか?」 GM:「…っ!このシヴァルストの道具が…!」と奥にまだ数人残っていたテロリストが出てくる。 リザベラ:《一閃》+《周破斬》 「剣を使うまでもない」 ガントレットを嵌めた左腕で GM:一閃の剣戟に続き「ぐああああぁぁぁッ!!!」 絶叫をあげ、テロリスト共は全滅する――。 リザベラ:「おい」 奥に続く入り口に向かって呼びかけるよ。 「素直に出てこい。投降し法によって裁かれよ」 GM:「…ふん。最近のエデンのやり方は随分と過激だな」 とテロリストのリーダーだ。 「…投降する気は無い。せめて貴様に一太刀は浴びせるぞ。リザベラ=ヴェストーネ」 リザベラ:「正確ではないな。……やはりテロなどする輩は頭が悪い。一つだけ訂正させてもらうぞ」 GM(リーダー):「…何だ?」 リザベラ:「エデンのやり方ではない。私という道具の機能が過激なのだ。 私はエデンの道具ではなく、シュバルスト様の剣……ここまで言えば理解できるか?」 GM(リーダー):「ああ、よく分かったよ。貴様が意志を持たない人形だってな」 リザベラ:「分かればよろしい」 GM(リーダー):「―――死ねッ!!」 そう言って男は件を片手に駆け出す。 リザベラ:「……では、人形なりに遊ばせてもらおうか。5合だ……5合だけ反撃はせん」 GM(リーダー):「ふざけるなッ!」 そう叫び剣戟の連続を振るうリーダー。 リザベラ:「ひと、ふた、みぃ、よ……5合。お前は本当に人間か?」 GM(リーダー):「き、貴様ぁ…!!」 リザベラ:「一撃で倒そうと思うな。また、斬撃全てに全力を入れるな。 虚と実を織り交ぜ、確実に仕留めろ」 GM(リーダー):「うおおおおぉぉッ!!」 怒声とともに一刀両断の剣を振り下ろそうとする。 リザベラ:振りおろされる前に、彼の二の腕を掴んで止めるよ。 GM(リーダー):「――ぐッ!き、貴様…!!」 リザベラ:「人形の私が出来てお前に出来ない……可笑しいな」 口元を歪める GM(リーダー):「…くっ、確かに…オレじゃあお前には勝てないな…」 リザベラ:「……怖くないのか?」 GM(リーダー):「怖いさ。…だが、オレからも忠告させてもらうぜ。貴様は強い。 その強さの油断が命取りだ」 『とすっ――』 その瞬間、君は首筋に軽い痛みを感じる。 リザベラ:「……これがどうかしたのか?」 既に右手に痛みの元を掴んでいる。 GM(リーダー):「…は。オレも終わりだが、貴様はもう終わりだよ」 リザベラ:「この程度の毒で私が殺せると? お目出度い頭だ」 GM(リーダー):「さてな。そいつはどうかな?」 『ぐらり――』と君の視界が軽く揺れ出す。 リザベラ:「……む、神経毒か?」 GM(リーダー):「遅効性だが、確実に死に至る。解毒薬はここには無い。貴様を道連れにオレは死ぬ。 先に待っているぜ……グフッ」 口の中にあった毒を飲み込み、息絶えるリーダー。 リザベラ:「これのことか?」 瓶を懐から取り出す。「……馬鹿が。お前らが用意した毒を調べていないと思ったのか」 GM:おいおい、どこまで準備いいんだよ(笑)。 イオス:意地でもいい気になるつもりだ…。 リザベラ:瓶の中身を飲み干す。 「……しかし、効くのが遅いのが問題か」 ぐらり――その場に倒れます。 GM:了解。では君はその場で倒れ、気を失うね。 リザベラ:うん。 GM:そうして次に目を覚ました時、君はベットの中だった。 見るとどうやらどこかの宿の一室のようだね。 リザベラ:「………ここは、どこだ?」 GM:「気がついたか」 そんな声が君のすぐ隣から聞こえる。見るとそこには黒いコートに身を包んだ一人の剣士がいた。 ![]() リザベラ:「誰、だ?」 GM:「…名乗るほどの者じゃないさ。 お前が倒れているのを見かけて、宿に運んだだけだ。その様子だと、もう大丈夫のようだな」 リザベラ:「感謝する」 目を閉じようか。 GM:その言葉に男は少し驚いた表情をして返す。 「…感謝の言葉を言われたのは初めてだな。ありがとう」 リザベラ:「……なぜだ?お前に感謝されるようなことはしていないはずだったが……」 GM:「…ああ、確かにそうだったな。礼を礼で返すのはおかしいな」苦笑まじりに。 「さっきの事は忘れてくれ」 リザベラ:「私に命令できるのはシュバルスト様だけだ。 感謝されることは私も少ない。この事は忘れんさ」 GM:「…そうか。お前も変わった奴だ」 リザベラ:「お互いだろう?」 起き上がろうか。そろそろ動けるっぽいし GM:「確かに、そうだな」 では男もそう言って立ち上がり 「やはり名乗らせてくれ。オレはアドル=ローベンだ」 リザベラ:「リザベラ=ヴェストーネ。覚えなくてもいいぞ? 私はお前の名を覚えたがな」 GM(アドル):「…リザベラか。生憎、オレは記憶力は良くてな。 もう、会う事も無いだろうが。お前の名は忘れないよ」 リザベラ:懐から金を出してアドルに差し出す 「宿代だ」 GM(アドル):「…律儀な奴だな」 苦笑しながら。 「それではな。あまり無茶はするなよ」 リザベラ:「ゴミどもを1人で処理する事をムチャと言うなら……無理な相談だ」 GM:君の言葉に笑みを返しアドルは部屋から立ち去っていく。 リザベラ:「……こういう経験も、たまにはいいものだ」 少しだけ、笑って立ち上がる。 「――帰らねばな」 そう言ってリザベラもまたエデンへと帰還する。 やがて二人に訪れる宿命の再会をこの時二人は知らずにいた。 |