―――声が、聞こえる。
いつの頃か。 俺を呼ぶ声が聞こえる。 「―――――。」 誰だ…俺を呼ぶこの声は? 無限に広がる空白の空間に 答えが返らない疑問を繰り返す。 「―――――。」 …なぜ俺を呼ぶ。 なぜ、こんな価値の無い命に声をかける。 いくら疑問を繰り返してもそれが返事をすることは無い。 「―――――。」 果てしなく広がる白の世界。 その世界の果てから僅かに聞こえる声。 だが、俺は不思議とそれにどこか心地良さを感じていた。 「―――――。」 静寂の中で聞こえる声。 俺の心に生まれる僅かな波紋の音。 俺はただそれをずっと、聞いていた。 ◆Prologue Scene01◆ 任務 ―――エデン帝国。現在、この世界・エル=ユーナにおける最大の国家であり 世界の安定と秩序を護る国。 そのある作戦会議室の一室に物語の核心となるべき人物がいた。 彼女の名はメドウ=グレイン。 この時、彼女は自らの運命の歯車が廻りだした事に気づくことは無かった――。 GM:では、エスペランサー本編に入りましょうか〜! まず、シーンプレイヤーはメドウ君から。現在、君はエデン帝国のある作戦会議室の一つで作戦を聞いて いる最中です。ちなみにこの時はまだそれほど高い地位ではなく実戦部隊の一人と言う感じです(笑)。 メドウ:正義に殉ずるために大切な事だ。しっかり聞いておかないと…。と心の中でそう呟いています。 GM:ちなみ、この時この部屋にいるのは君の上官スペンサーと君の戦友・シアの三人です。 ちなみにスペンサーは昔、あなたの窮地を助けてくれたというあの騎士さんです(笑)。 メドウ:ああっ!あの憧れの!(笑) GM:ですよ!(笑) あ、ちなみにシアさんは貴方がこのエデンに来た時、ウェルファスという男に才を見 出されて弟子入りしたときに一緒に弟子入りしてた子です。いわば共に同じ師の下に育った戦友です! この辺は次のOPシーンで詳しくしますので(笑)。 メドウ:同期のライバルって奴ですね(笑)。性別と外見だけ簡単に教えてください(笑)。 GM:性別は男で外見の年齢は16、7くらい。銀髪、真紅の瞳の結構な美男子。 性格はものすごく淡々としたというか、あまり感情や人間らしい部分が無い。 一見すると冷たい人物だね。 メドウ:うーん…とっつきづらい感じだな(笑)。 GM:でも君はなぜかこいつとずっと今までいるという不思議な関係(笑)。 「さて、それでは作戦の要点だが…いいかな?メドウ。」と上官のスペンサーさんが君の顔を確認して そう言葉を言う。 メドウ:「は、はい!」 シアのこと考えてたら聞きそびれた?!(笑) GM(スペンサー):「はは、そう緊張しなくてもいいよ。君とシアならば必ず何とかなるはずだから。 実はつい先日、ルグワ遺跡という古代文明の遺跡が発見された。 だが、問題はその遺跡ではなくその遺跡の奥にある一つの『物』だ」 メドウ:「モノ…といいますと?」 GM(スペンサー):「…詳細は言えないが、君達にはそれを回収して欲しいんだ。 現在、それを狙って世界中の魔族達が動いている」 メドウ:「遺跡の中で魔族と遭遇する可能性もある、という事ですね」 GM(スペンサー):「ああ、それはまず間違いないだろう。これが魔族達の手に渡ると我々人類にとって は間違いなく災厄の種となる。魔族達に奪われる前に迅速にその『物』を回収して来るんだ」 メドウ:「判りました。誠心誠意やり遂げます!」 GM:では、そう返事をする君の隣りに座るシアもそう一言「……了解した」と言って立ち上がる。 その君達を確認してスペンサーさんは付け加えるように情報を話す。 「それと今回の任務は重大ゆえに他からも後続援護の人材が来る。彼らと協力してうまくやってくれ」 メドウ:「後続…了解です」 (…スペンサーさん、僕らだけでも大丈夫だとは思ってくれないのかな。 何にせよ失敗は許されない!頑張らなきゃ!) と心の中で。 GM:では部屋を出てすぐにシアが君に話しかけてくる。 「……メドウ。今回の任務はお前が果たせ。俺は援護にまわろう」と。 メドウ:「珍しいな。何か考えでもあるのか?」 GM(シア):「遺跡へ向かった魔族の数を調べたが尋常ではない。 誰かがやつらの足を食い止めその間にもう一方が物を回収する方法しかない。ただそれだけだ」 メドウ:「!判った。シアなら恐らくやれると思うが…死ぬなよ?」 GM(シア):「…心配などは不要だ。」そう言ってシアは剣を掲げてさっさと歩き出す。 メドウ:うあー、シアかっこいいな…。師匠のウェルファスさんもスペンサーさんも きっとシアの事を頼りにしてるんだろうなぁ…頑張らなきゃ。 と心の中でそう思ってシアの後を追います(笑)。 GM:了解です。では、一旦シーンを切って次のシーンに行きましょう。 ◆Prologue Scene02◆ ルグワ遺跡の死闘 GM:では、次はPC2で! レイア:うぃ GM:君とシルヴィアは暗い闇が支配する遺跡の奥の奥にいた。 すでにまわりは何百という魔族達に囲まれ、ともすれば絶体絶命の状況下にありながらも、 君とシルヴィアは不適な笑みを浮かべていた。 「やっぱり、情報以上の数だったわね。びびってないわよね?レイア」 レイア:「はっ、冗談きついぜ。 惚れた女の前で格好付けずにどこで格好つけるんだ、そうだろ?」とウィンク一つ。 GM(シルヴィ):「はいはい。――いいからやるわよ!」 君のくどき文句をいつものように受け流し彼女の周りから氷結の渦が生まれる! レイア:俺の隣にお前がいてお前の隣に俺がいる。どこに負ける道理があるよ! そう言って俺も二刀の刀を抜いて目の前の魔族共へ向かって行くぞ! GM(シルヴィ):「《氷の渦(ユーフェ・スティード)》!」 彼女も天術を放ち、周りの魔族達を凍りつかせていく。 アルス:お、天術使いか。 レイア:自分の役目は彼女を守り時間を稼ぐこと。 ただその為だけに数多の敵の中心へと走る。奔る。疾走るッ!! GM(魔族A):「グ、グワ?!コ、コイツ…!ハ、ハヤスギル…!!」 疾風のように駆ける君を前に魔族はたじろう! レイア:「俺の女に手ぇ出したら…死ぬぜ?」 あえてその身を危険に晒し尚且つそれでも突き進む! GM(魔族A):「チョコマカト―――!!」 まぞくAの攻撃(笑)! レイア:鋭い爪が頬を浅く裂く感触。大事無い。返礼とばかりに腹を深々と切り裂く! GM(魔族A):「―――?! バ…カナ…!!」 その一言と共にぶしゃああああっと血を流し 目の前の敵は倒れる。それを見てシルヴィは「ヒュー!いい調子じゃん!レイア!」と 君へ声をかける。 レイア:「男ってのは可愛い子に応援されたら張り切るもんなんだぜ!」 いつも通りの軽口の応酬。心地よい空間。 GM(シルヴィ):「それは単純で助かるわー。」とシルヴィもいつもの軽い受け流しをしながらも その攻撃は正確さを極めていく。 やがて数刻における激戦の後、すでに地面には数十という魔族たちの死体。 しかし、敵の数はそれ以上。やがて、疲弊してきた君達は壁の奥へと追い込まれていた―――。 レイア:汗で滑る刀を握りなおす。 GM(シルヴィ):「…さ、さすがに数が多いわね。どう…まだ、いけそう?レイア」 シルヴィは額の汗を拭いながらそう君へ問いかける。 レイア:「…お疲れなら帰りはお姫様抱っこしてやるぜ?」 GM(シルヴィ):「…それは遠慮しておくわ!」 レイア:「…そいつは残念だ!」 GM:その瞬間、君たち目掛けて無数の魔族達が襲い掛かる! だが刹那、はるか後方より放たれた光の矢が君たちの眼前に迫った魔族達をうち滅ぼす! ! レイア:「ッ?! 何だ?!」 GM(シルヴィ):「…やっと来たみたいね」 そう言ってシルヴィアが視線を向けた先。 魔族達の遥か後方に弓を構えた一人の少女がいた――。 ◆Prologue Scene03◆ 少女の使命 GM:と言うことで、出番ですよ。アルス=ノヴァさん(笑)。 アルス:はーい。 GM:君の放った弓は光を帯び、目の前の魔族達を打ち滅ぼす。 その奥には作戦会議で聞いた二人のエデンの戦士の姿も確認される。 アルス:「間に合った…?」 GM:君は目の前の状況を見ながら、作戦の概要を思い出していく。 ――1時間前。エデン最高幹部アリスの部屋にて。 GM(アリス):「……おい」 と目の前のソファにすわる君の上官アリスは開口一言、そう切り出す。 あ、ちなみにドリアスの少女なので外見はすごく若い…と言うより幼い感じです(笑)。 アルス:「はい」 GM(アリス):「命令だ。わたしのゆー事、聞け」 アルス:「はい、もちろん」 GM(アリス):「…これからルグなんとか遺跡に行って魔族を倒して、エデンのやつらを助けろ。以上」 アルス:「わかりました。ルグナントカ遺跡ですね」 GM(アリス):「…ち、違うもん。」とそう呟いて君へルグワ遺跡への地図を渡す(笑)。 「私はお前の主人だからな。ちゃんと私のゆー事、聞いて頑張れよ」 アルス:「はい、もちろん。それで、ごほーびは?」 GM(アリス):「……ん!」 と言って君に変な毛皮の塊の羽が生えたのものを渡す。 それは、ぱたぱたと羽をひろげて君に懐いてくる。 「…私の友達…雪羽。大事にしないと、処刑するから…」 アルス:「前払いでいいのですか?」 GM(アリス):「…はやく行け」 そう言ってぷいっと顔をそむける。 アルス:「はい、行ってきます。頑張りますので、帰ってきたら「おかえり」と言ってください」 くるっと踵をかえし、すたすたと歩いていく。 GM(アリス):「ぷんっ」 GM:――そんな事を思い出しながら、君は目の前の二人の戦士、レイアとシルヴィに合流する。 するとシルヴィが君へ近づいてくる。「助かったわ。あなたがアリス様がよこしてくれた援軍ね?」 アルス:「はい、そうです」 この頃はアルスはまだ純粋な子です。 GM(シルヴィ):「私はシルヴィア。で、こっちはレイア。よろしくね。」 レイア:「助かったぜ、お嬢ちゃん。ひらひらと手を振る」 アルス:アルス=ノヴァです。 GM:そう、挨拶を交わす君達。だがその瞬間、残った魔族達が一斉に君達へと距離を詰め 一気に襲い掛かる!! レイア:「―――ッ!!」 GM:それはまさに魔族達も己の命を賭した最後の猛攻であったろう! 彼らのそのすさまじい突貫に君たちは自分達の命の危険を感じた!! ―――だが刹那。無数の四季の花々がその場に舞い散った。 GM:次に気づいた時、君たちの目の前にいた魔族達は全て、その花々と共に消え去っていた。 そして、君たちは気づく。 目の前に剣を構えた、凛とした表情の少女がそこにいた事に―――。 ◆Prologue Scene04◆ 三人の出会い メドウ:「――奥義『瞬花』。…間に合った、かな?」 目の前の三人の人物の安全を確認して剣を収めます。 GM:はい(笑)。と言う事でメドウ君。君は目の前にいた全ての魔族達をその剣技で屠り、 先にここにたどり着いていたエデンの兵達と合流したっぽい(笑)。 あ、ちなみにシアは遺跡の手前で浸入してくる魔族たち相手に戦っているってことで。 メドウ:了解です(笑)。 GM(シルヴィ):「――うっわ!すっごいわね、あんた!何者?!」 と感心した様子でシルヴィアは君に近づいてくる。 レイア:「まさに主役は遅れてやってくる…って感じだな」 目の前で起きた出来事に素直に感心してます。 メドウ:「どうも。ある任務を受けてこの遺跡にやってきた者です。貴女は?」 GM(シルヴィ):「私も同じよ。エデンからの任務である物を回収するためにこの遺跡まで来たわ。 ちなみに私はシルヴィア。よろしくね」 メドウ:「お仲間さんでしたか。咄嗟の判断でしたが、助けられて良かった。メドウです。よろしく」 レイア:「レイアだ。助かった、サンキュウな」 アルス:「私はアルス=ノヴァです。あなたたちを助けるのが私の役目ですので、 危険が無ければこれで私の任務は終わりです」 GM:その時、シルヴィアは何かに気づいたように君へ話しかけてくる。 「あ、メドウって!君、もしかしてウェルファスの弟子っていう!あのメドウ君?!」 メドウ:「!ウェルファスさんの事を知ってるんですか?」 GM(シルヴィ):「勿論よー。私とレイアとウェルファスはよく一緒に任務をこなした仲だからね。 それにしても噂には聞いていたけど。貴方、本当に凄い才能ね。 ウェルファスが一押しするのも分かるわ。」 メドウ:「噂に…あ、ありがとうございます」 ウェルファスさんもこの人達がここに来てたの知ってたのかな、とぼんやり思っています(笑)。 レイア:「あー…ご両人。一先ずここで話をするのもどうかと思うぞ? それにまだ任務は終わってない。そうだろ?積もる話は任務の後で。お仕事お仕事♪」 GM:そう、君たちがひとしきりの挨拶をし終えた瞬間――― “―――ドスドスドスッ!!!” 君達は全員はその全身を無数の刃で貫かれてた。 その頭、心臓、胸、腕、足、全て―――。 そう、君たちは全員はその場で串刺しとなり――――死んだ。 アルス:おう?!! GM:そして、君たちは目が覚める。その身体には傷跡などは一つも無かった。 にも関わらず、君たちの中には確かに先ほど一度死んだ感覚がその身に残っている。 メドウ:「ッ?! …夢、なわけない!!」 何が起こった?!周囲を見回す!! GM:ではその瞬間、君たち全員の頭の中に一人の少年の声が響く。 『はははは。どうだった、一度死んだ感じは〜?』 メドウ:「――誰だ?!」 GM:笑い声と共に一人の少年が闇の中から君たちの眼前へと現れる。 銀の髪をした育ちの良い雰囲気の少年。だが、君たちは歴戦を戦い抜いた戦士としての本能で感じる。 目の前のこいつは―――高位の魔族だと。 メドウ:敵意を隠さずに睨みつけます。 レイア:冷静に敵の実力とこちらの戦力を比較する。…数ではこちらが圧倒的に有利だ。 だが、こいつには得体の知れない何かがある。 GM(ペレリウス):「はじめまして。一応挨拶しておこうかな?僕の名前はペレリウス。 君達を―――殺す者だよ。」 ペレリウスと名乗った少年は冷酷な笑みを浮かべて君たちを見る。 アルス:何ぃ?!ペレ子?!!(笑) ◆ペレリウス 実はこのペレリウス。エスペランサー・リプレイのとある別のシナリオでのメイン敵キャラの一人なのです。 北の大陸・フォブリアにて、その名を轟かせている上級魔族。 今回はゲストとしての登場(笑)。 メドウ:挑発…したいところだけど、よしておこう。シャレになんないくらい強そうだし(笑)。 GM(ペレリウス):「さてと。僕の目的はこの奥にあるものなんだけど。 先に君達を始末しないとゆっくり取れそうに無いね〜」 とあくまで君達を見下すようにペレリウスは言葉を放つ。 レイア:二刀の刀を構えます。 GM(ペレリウス):「悪いけど僕は面倒なのが嫌いだから。さっさと終わらせてもらうよ。 さっき一度死んだ感覚を味わったんだし。いい予行演習にはなっただろう?次は――本気で行くよ」 そう言い終わるや刹那、空間から生み出した鎌を手に取って君達へ向かってくる! メドウ:一度引く?いや、正義に撤退は無いっ!!剣を抜いてそれに呼応するように走っていこう! アルス:「それは遠慮します。「おかえり」を言ってほしい人がいるので」 矢に気を込めて射る。 GM:ではメドウの剣とペレの鎌が火花を散らす――!! 「…へえ?君、フラグメントかぁ。通りで僕の嫌いな匂いがするわけだ…。」 ペレリウスは眼前の君を見ながらそう言葉をかける。 メドウ:「…ッ だからどうした!ここで貴様が僕らを殺すというなら… その前に僕がお前を殺す!殺す!!」 GM(ペレリウス):「あはは!君、面白ねー!心の中に色々抱えてるみたいだねー!」 鎌を振るいながら楽しそうに言葉を続ける。 「現実は君が考えているような正義なんか無いのにねぇ…。」 メドウ:「うるさい!うるさいぞ!お前に何がわかる!!」 アルス:矢はいつ届くのだろう…。 GM:矢。かきーん。あっさり打ち落とされました(笑)。 アルス:扱いがぞんざいだ! レイア:「連れないこと言うなよ色男。急ぎすぎは女に嫌われるぜ?」 とペレリウスの背後から奇襲。汚いなどと言ってる余裕は無い。 GM(ペレリウス):「…おっと」 そう一言を言ってペレを次元に姿を隠し、レイアの一閃から逃れる。 レイア:さぁ負ける準備は万端だぜ!(一同笑) GM(ペレリウス):「やれやれ。本当は君のような人間はいたぶり殺すのが僕の趣味なんだけどね〜」 そう言いながら君たちから少し離れたところにペレリウスが現れる。 メドウ:「?!」 魅せプレイということで、他の人の魅せ場を作るべく ここは強さを実感してたじろいでおこう(笑)。 GM:では、たじろぐメドウとその周りにいるレイア達を一瞥し 「悪いけど…もう終わらせるよ」とその宣告を。 レイア:「―――!!」 GM(ペレリウス):「死んでもらおうか。君達自身の想像で!」 そう言った瞬間、ペレリウスの隠れた右目から黒い光が現れたかと思うと、 君達はその全身を業火の炎で焼かれていた――!! それは肉、骨、血、全てが燃え落ち、灰となるほどに―――!! メドウ:「くっ…!こ、こんな所で……!!」 GM:炎の絶望の中、君達全員の意識は消え去る…はずだった。 そう、その中で一人だけ業火の炎を身に纏いながらペレリウスへ向かっていく人物がいた。 ―――それはアルス=ノヴァ。 アルス:何故?! GM(ペレリウス):「?! な、なに!!」 アルス:プレイヤーが一番びっくりだ。 GM:初めて焦りの表情を見せて君の攻撃を必死に受け止めるペレリウス。 「ば、バカなっ?! な、なんで!僕の力が効かない…!! そんなはずは……!! お、お前は…人間か?!!」 かつて無いほど、うろたえ君の繰り出す攻撃を必死で防ぐペレリウス。 メドウ:途端に小物臭が(笑)!がんばれ!がんばれアルス!(笑) アルス:「熱いけど歩けないことはありません。私は…私は…」 後半はぶつぶつ呟くように言いながら、一歩一歩近づいていく。 GM(ペレリウス):「く、くそっ!!」そう一言を言って姿を消すペレリウス。 どうでもいい隠し設定ですが、実はペレリウスの天敵はアルス=ノヴァだったりします(笑)。 メドウ:某少年漫画のエ○ルとル○ィ戦を思い出した(笑)。 GM:『バカバカしい!お前のような不気味な存在がいるのに僕がこれ以上戦う必要なんか無いよ! この遺跡にあるものなんか、お前らにくれてやるよ』 そう響き渡る声を残して、 ペレリウスの気配は完全に消えた。それと同時に君たちを覆っていた炎の幻影も消え去る――。 アルス:「…あれ?あの人は逃げましたか」 キョロキョロと辺りを見回す。そして大腿の位置にある銀色の紋章がゆっくりと光を失っていく。 メドウ:「助かっ…た?」 レイア:「今日の俺はラッキーデイみたいだな…」 GM(シルヴィ):「何だか分からないけど、助かったわ…」 とりあえず全員、身体は無事だね(笑)。 アルス:雪羽のところにとててっと歩いていってひょいと抱き上げる。 GM(シルヴィ):「さあ!さっきの魔族も消えた事だし、さっさと最深部まで行って 例の物を回収しましょう!」 とシルヴィアは君達を先導するように奥へと駆け出して行く。 メドウ:「確かに遺跡にあるものを探しましょう」 任務が一番大事!(笑) GM:と言う事で、君たち全員は遺跡の最深部にたどり着く。そこには中央に魔法陣が描かれていて、 その中心に黒い箱のようなものが厳重に何重という鎖で封印されている。 それを見て「うん、あれみたいね。間違いないわよー」とシルヴィアが確認の声を出す。 メドウ:では周囲の安全を確かめてから、その箱を持ち出そうとします。 レイア:俺は後方で警戒中。何があるかわからないしな。 GM:では、メドウ君。君がその箱に触れた瞬間『――どくん!』と自分の鼓動が高鳴るのを感じた。 そして同時に箱を覆っていた鎖が自動的に解ける。“ばきんっ!!” メドウ:「うわっ?!」 つい驚いて後ずさりします(笑)。 GM:黒い箱は静かに君の目の前で佇んでいる。 メドウ:恐る恐る箱を開けてみます。中身を見るくらいきっと構わないだろうし(笑)。 GM:『かたっ――』と言う音と共に箱が開く。 その中には、古いがどこか神々しい雰囲気を感じさせる刀の『柄』だけがあった。 そしてメドウ。君は不思議とその柄に何か惹かれるものを感じた――。 メドウ:「なんだこれ…何かの魔法のアイテムかな…?」 惹かれるままに手に取ります。 GM(シルヴィ):「はい!ストップ、ストップ!!」 といきなり君の横から現れたシルヴィアが柄とその箱を奪い取る(笑)。 「私たちの任務はこれを持ち帰る事でしょうー。変な欲を出しちゃだめよー。メドウ君」 メドウ:「ち、ちょっと持ってみるだけのつもりだったんですけど…うう」 と聞こえるか聞こえないか位の声でぼそぼそ言って、「了解です。じゃあ外に出ましょう」と返します。 GM(シルヴィ):「まあ、何にしてもこれで任務は完了だし。さっさとエデンに戻りましょうー!」 とシルヴィは箱を持って君たちを率先して歩いていく。 アルス:「あなたたちを助けるという私の任務も終わりです。帰りましょう」 レイア:周囲を警戒しつつ殿を務める。 メドウ:未練がましくちらちらと箱を見つつも(笑)、周囲を警戒しながら歩くよ。 GM:そうして君達は遺跡を出て、エデンへと帰還した。 l帰還した君達の戦果は高く評価され、この後に君達が行動を共にする機会も増える事となった。 だがメドウ君。君にはあの箱の中にあった柄の事がどうしても頭から離れなかった。 やがてその正体は悲劇と言う名の運命の元に明かされることを。 この時の、君は…君達は知る由も無かった―――。 ―――そして、一年後。 物語は始まる。 |