第7章 運命の誓い

●PC3オープニング・シーン3 〜運命の誓い〜
GM:セレナス君、君の眼前では今まさに君の騎士任命の拝命式が始まろうとしている場面だ。

リザベラ:イオス君に異常が起こる数分前……ってところか。

GM:拝命式が起こる広場の周りにはテラスト王国中の騎士が勢ぞろい。
君のはるか前方には大きな岩の前に立つ司祭の姿が。
そして君の後ろにはおじ様の姿がある。

セレナス:ニヤニヤ。

GM(サルード):「さ、行って来い。セレナス」

セレナス:「うん、叔父さん。これが本当の第一歩だ」

GM(サルード):「ああ!」
とそのおじ様の声と共に拝命式の開始の音楽が流れる。
君はゆっくりと司祭の前まで引かれた赤い敷布の上を歩いて行く。

セレナス:一歩一歩確かめながら歩いていきます。

GM:そうして君は司祭の前まで到着した。
「…………」 しかし司祭はなぜか君が目の前に来ても反応が無い。

リザベラ:やっぱ一歩が挫かれるのか…。

イオス:へんじがない ただのしさいのようだ。

セレナス:「司教様?ここは身長制限でも―――」

GM:「………」
“ぐらりっ――”と司祭は君の目の前で突如うつ伏せになって倒れる。
“どさっ――”その背中には大きな風穴が空いていて、そこから大量の血が流れ出す。

リザベラ:ぎゃー!

GM:「きゃああああああああ!!!」と周りから絶叫が(笑)

イオス:本当にただのしかばねになっちまったー!

GM:しかし君が驚いたのは司祭が倒れた事により見えた司祭の後ろにいたある人物の姿だ!
それはあの時、君が町で出会った不気味な少年だった。

セレナス:「……君はッ?!」流石に驚きます。

GM(少年):「やあ。また会ったね」と凄惨な笑みを浮かべ。
ペレ子
リザベラ:やっぱり重要人物か。

GM(少年):「さてと拝命式の途中で悪いけど。ここから先は別の式を行なわせてもらうよ」

セレナス:「…へ、へぇ?まったく飛んだ占い師やね?」

GM(少年):「あはは。僕は占い師じゃないよ」明るい笑顔で。

セレナス:「ああ、少なくとも殺人予告するイカれた犯罪者ってことだけは分かったよ」

GM(少年):「生憎、犯罪者よりも、もっとタチが悪いかもね。
――<門>よ、開け」:
少年がそう言った瞬間上空が暗雲に包まれ、そこからぽっかりと大きな穴が口を開く。
それと同時にそこから無数の異形の化け物達が現れ、この首都へと降り注いでくる!

リザベラ:いきなり首都ピンチ!

GM:勿論この場にもその異形の怪物が降り立ち、騎士たちは即座に戦闘体制を取るが…
「な、なんだ!こいつぎゃあああああぁぁ!!!」とあちらこちらでそんな悲鳴が上がる。

セレナス:「ふざけよって…!」少年を睨みつけます。

GM(ペレリウス):「ふふ…あっはっはっはっはっはっ!!一応、名乗っておこうか!」
少年は高らかな笑い声と共に宣言する。
「僕はこの大陸の魔族たちを統治する『四柱(テトラード)』のリーダー
魔族(バスタード)・ぺレリウスだよ」

イオス:メチャ上位じゃねーか!

リザベラ:堕ちた神のカケラ、魔族……そんなモノの超上位かよ……。

GM(ペレリウス):「よろしくね。脆弱な騎士君」
年相応の笑顔を浮かべてセレナスを見る。

セレナス:「へ、へぇ、その割に随分とちまっこい子やね」

GM(ペレリウス):「魔族を外見で判断しちゃいけないよー♪」笑顔を浮かべたまま。

セレナス:「じゃあ人間は外見で判断していいっていうのかい?」笑顔で返します。

GM:その瞬間、君の後ろにいた騎士が悲鳴をあげて倒れる。
「ぎゃああああああああああぁぁぁ!!!」

イオス:やばい、もしかしたらこの国の騎士団の実力って神聖騎士団に匹敵するか…?

セレナス:「って、先輩方っ?!しっかりっ!!」

GM:見ると、燃え盛るこの拝命式を背に一人の黒衣の剣士がそこにいた。
「……許せ」その男は切り倒した騎士にそう言い、君に近づく。
「若い騎士とは聞いたが、これほどとは。少し若すぎるな」と黒衣の剣士は君を見てそう呟く。

セレナス:「……誰、おっさん?人間同士でもやっぱり外見で判断かぁー…。
ちいさくても中身はすっごいんだよ☆」精一杯強がります。

リザベラ:黒衣の剣士……?ってまさか

GM(黒衣の剣士):「…そうだな。外見で判断するのは失礼だったな。
戦う者の最低限の礼儀として名を名乗らせてくれ。
『四柱(テトラード)』が一人、アドル=ローベンだ」

リザベラ:やはりアドルッ!てか四柱がこの場に二人もッ!?

セレナス:「残念だけど、その言葉は今斬った騎士さんにかけるべきだったね!」

GM(アドル):「…確かにそうだな」アドルと名乗った剣士はどこか悔恨の念を込めてそう呟く。
「さて、敵として合間見えた以上は戦わせてもらう」

セレナス:「僕は御免被りたいんやけどー!」

GM(アドル):「…そう言うわけにいかないのでな」
言ってアドルは地を蹴って君に瞬時に近づく!その速さは目で追えるような尋常な速さでは無い。

セレナス:足を震わせながら剣を抜き放ちます!

GM:君が剣を抜いた瞬間にはすでにアドルの姿は無かった。

セレナス:「――ッ?!」咄嗟に身をかがめます。

GM:気づくと、アドルはすでに君の背後に立っていた。
「思ったより反応はいいな。だが、剣は折らせてもらった」
見るとその宣告通りに君の剣は完全に断ち切られていた。

セレナス:「年寄りのくせに元気やね……」
折られた剣を見つめつつ、しゃがんだまま返します。

GM:そう君が言うや否や“ぶしゃあああぁッ!!”と君の両足と両腕から血が吹き出る!

セレナス:「あ、があぅッ?!!」

GM(アドル):「…言ったろう。“剣”は折らせてもらったと。
もう、お前は戦えない」そう言ってアドルは静かに剣を納める。

セレナス:「ず、随分と気の利い、た…」そう言いつつ倒れます。

GM(アドル):「…お前はまだ若く可能性がある、死ぬ必要は無い。
しばらくはそこで倒れていてくれ」

セレナス:「み、みんなして僕を未熟者扱い、し、て………」

GM(サルード):「――セレナスッ!!」
君がそう吐き捨てるような台詞を言うと同時に炎の中から踊り出るおじ様の姿があった!
「貴様…!よくもセレナスを!!」とおじ様はアドルへ向けて剣を抜いちゃうぞー!

セレナス:「叔父さん?!来ちゃ、来ちゃダメだよ、この人、強すぎ…る…」

GM(アドル):「…この国の騎士団長とお見受けした。オレの名はアドル=ローベン」
アドルはおじ様の方へ振り返り、そう自らの名を礼節に則り名乗った。
「…テラスト王国騎士団長・サルード=グラングーレだ!」
そう宣言するや否や二人は剣を抜き激突する――!
倒れたままの状態でセレナスはそれを見るが
その戦いはまさに剣を極めた者同士の壮絶な戦いだ。

セレナス:「叔父、さん………!!」

リザベラ:…あぁ。叔父さんフラグ立っちゃったか。

GM:やや、サルードおじ様が押されているが、それでもかなりのいい戦いをしている。
「貴様ほどの剣士が…なぜ魔族などに荷担を!」
と剣を交えながらサルードは目の前の漆黒の剣士アドルへと問う。
「……それ以外の道がなかった」
アドルはサルードの剣をさばきながらそう返した。
そして、そんな二人の激闘を見ている君の耳に不意に少年の声が聞こえる。
「あ〜あ。全く、アドルは相変わらずつまらない戦いばっかりするな〜」
“がしっ――”とぺレリウスはセレナスの腕を掴み、無理やりその場に立たせる。
そしてその喉元へと右手より生み出した鎌の切っ先を押さえつけた。

「はい、そこの騎士団長さん。剣を捨ててよ。じゃないと君の息子、死んじゃうよ」

GM(サルード):「―――ッ!セレ…ナスッ」
ペレリウスのその発言に剣戟を中断し、その場に立ち止まるおじ様。

セレナス:「ふっ、ざけ、るなっ……!」

GM:サルードの動揺は大きかったが、しかしこの場で一番動揺したのは戦っていたアドルだった。
「お、お待ちください!ペレリウス様!この者は紛れも無い歴戦の勇士!
その相手に対してそのような非道な真似は…!!」

リザベラ:騎士団長、《一騎打ち》を使っていれば3D10だったのに…。

GM(ペレリウス):「君さー、くっだらない事言わないでくれる〜?
そんなの僕はどうでもいいんだよ。さあ、さっさと剣を捨ててよ。騎士団長さん」
セレナスの首に鎌を突きつけたまま、ペレリウスは宣言する。

セレナス:「………君は、自分自身では戦わないんだね……」

GM(ペレリウス):「はっ、こんなくだらない戦い、僕が手を出すまでも無いよ」
ペレリウスは不遜な態度でそう返す。そして、おじ様は静かに持っていた剣を見つめ…
「……ふっ」
からん――と彼は持っていた剣をその場に捨てる。

リザベラ:団長!

GM(ペレリウス):「ふふ。それでいいんだよ。さあ、アドル。さっさと殺してよ」
ペレリウスのその発言に唇をかみ締め、しばし苦悩の表情を見せた後でアドルは剣を構える。
「……許せ、誇り高き騎士よ」

セレナス:「うっ、ぐっ、指揮をして大勢を動かして、自分自身は鈍らない?頭とか!」
ぐっと咽喉に力を込めて詩を放ちます!

GM(ペレリウス):「――ッ!!」その衝撃に思わず手を離すぺルリウス。

セレナス:<ローレライ伝説>を、自分とペレリウスに向かって!

GM:そう来るかー!(笑)
では君のその決死の一撃でペレリウスは君と同時に大きく吹き飛ぶ!
だが―――

その時には既に遅かった。
次にセレナスが目を開けた瞬間、そこには血を噴き出し倒れるおじ様の姿が
まるでスローモーションのように映っていた。そしておじ様の最後の言葉がハッキリと
セレナスの耳へ入る。

「……セレナス……強く…生きろ……。レーネを…頼……」

セレナス:「叔父さあああああああああああん!!!!!!」

GM:“どさっ――”。その言葉を最後におじ様は息絶えた―――。

セレナス:頭が空っぽになります。

GM:そんな空っぽの君の頭をペレリウスが踏みつける。“どこッ!”
「この人間がああぁ!!よくもこの僕に傷をッ!!」

セレナス:「はは、は……」引きつった笑みを浮かべながら踏みつけられます。

GM(ペレリウス):「はっ、死相は大当たりだったね。
君はここで―――死にな」
“どすッ――!!!”ペレリウスのその言葉と同時に君の胸に鋭い痛みが走る。

セレナス:「―――」

GM:続けて口から熱い液体がこぼれ、空いた胸からもドクドクと命の液体がこぼれ出す。

セレナス:「ご、ほ、ぼっ………」

GM(アドル):「ッ、ペレリウス様ッ!なぜッ!!」とアドルがペレリウスに駆け寄る。
「なぜ!この者まで手を―ッ!!」

リザベラ:PCがOPで?!

GM:怒声を上げるアドルを冷徹に見るペレリウスはただ静かに返す。
「…君さー。誰のおかげで生きていられるのか、忘れたの?」
そのペレリウスの発言にアドルは反論できないように唇を噛む。
「…っ!」
“どすっ――”とペレリウスはアドルの片腕を鎌で刺し、更に言いつけるように宣言する。
「そもそも君のような人間が僕達魔族の頂点『四柱(テトラード)』にいること自体が
気に入らないのにさー。君がそんな態度だともう一人のあの“ぶっ壊れ”の
四柱(テトラード)と一緒に処分するよ?」
そのペレリウスの発言に対し、アドルは顔を下げ
「……申し訳、ありませんでした。」
と、そう目の前のリーダーに詫びる。

イオス:もしかしてグラドみたいなのがいるのか…。(ツクールVX黙示録の獣を参照下さい)

GM:「分かればいいんだよ。さて、それじゃあパレードを続けようか。
『贄の刻印』誕生のパーティーをさ!きゃははははは!!」

リザベラ:また『刻印』か……

GM:そう言ってペレリウスとアドルは倒れたセレナスを後にする。
薄れ行く意識の中、君は目の前にある『誓いの石』を見る。

セレナス:「僕は、一人前の、騎士、に………―――」


そうセレナスが呟いた瞬間、全ての時が不意に―――止まった。

GM:見ると凍りついた時の中で
誓いの石を前に全身を黒衣で包んだ不思議が男が立っていた。
『――死にたくありませんか?』その男は不意に君にそう告げる。

セレナス:「僕は、姉さんを取り返すまで、死ね、な、い、んだ………」

GM(黒衣の男):『…貴方が本当にそれを望むのならば、力を与えましょう。
ですがそれは人を超えた<神の領域>その継承です。
それでもなお、貴方はそれを受ける覚悟が――ありますか?』

セレナス:「なんであっても、構わない……姉さんを取り返すことができる、な、ら……!」

GM(黒衣の男):『――ならば貴方へ継承しましょう。神の力を』

セレナス:「神の力………」

GM(黒衣の男):『かつて魔王・アルトサウディウスを滅ぼした地王・エルドラードの神器。
その一つ―――<絶斧(ゼロ)>を!』
そう黒衣の男が宣言した瞬間、誓いの石が砕けそこから輝く武器の姿が現れる!

セレナス:「………?!」

GM(黒衣の男):『さあ、受け取りなさい』そう言って黒衣の男は君にこの武器を手渡す。
その瞬間、その男と武器から流れる不思議な光に包まれ、君の傷は癒えていく。

セレナス:「これはっ…?!」手足が動かせるようになったところで斧をまじまじと見つめます。

GM(黒衣の男):『あとは、全て貴方次第ですよ。
その神器の力をどう使うかは貴方自身が選ぶ道です――』
そう言って黒衣の男は消え――再び時が動き出す。

セレナス:「神、さま……?」

GM:そして燃え盛るその場所で君の手には確かに君の身長をはるか越す巨大な斧の姿がある。

セレナス:「こ、これは……?!」

GM:しかし、不思議と重さはほとんど感じず手に馴染むその武器。

そう…その日、少年は本当の意味で『生まれ変わった』


●PC3オープニング・シーン3終了
セレナス:キラーン☆

リザベラ:すげぇ…地王が残した伝説の武器を継承しやがった…。
いや、地王しらんけど。

セレナス:
   / ̄\
  |  ^o^ | < もう まけません
   \_/
   _| |_
  |     |

リザベラ:ブーム君?!


 
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