約束の地編 第6章 騎士が眠る地の果て(下)

GM:ディゼルVSクリストファーのターン。
このターンでディゼルは3ターン目:対象はメジャー・メジャー(組み合わせ)のスキルを
一切行なえない。になるのでご注意を(笑)

ディゼル:うっす!(笑)

GM:まずは行動値!クリストファーは行動46!今回は早いよー(笑)

ディゼル:2、8、8の44。とりあえず≪再生法≫を…。

GM:では、クリストファーのソニックも発動!

《風の導き》 必要行動値:40以上 対象:単体 射程:視界
貴方は即座に貴方が指定したキャラクターの行動値を1D10分、上下できる。
この時、対象の行動値がソニックドライブの必要行動値に達すればそれが発動し
逆にソニックドライブの必要達成値以下になれば発動をキャンセルできる。

ディゼル:ぎゃー!!ちょ!(笑)

サクス:これは(笑)

GM:そちらを―――4下げる(笑)あと1足りなかった(笑)

アルジェント:おしい!

ディゼル:うおおお(笑)セフセフ(笑)回復ー。
精神力は10回復〜。

GM(クリストファー):「運が良かったですね、ディゼル。
これが決まっていれば僕の勝ちだったのに…残念です」

ディゼル:「まったく、冷や汗ものだった…」

GM:ではクリストファーから!もはやクリストファー自身も血に濡れ
体力を消費しているがそれでも彼のやる事は一つ。更なる死糸の増大。
すなわち<殺戮の人形劇>によるHPを消費しての<死糸>攻撃力の増加!
効果は三回目の+3D10に突入!

ディゼル:「くっ…!」
今から来るであろう6D10の実ダメに耐えるべく体に力を入れる。
正直言うと怖い(笑)

GM(クリストファー):「仮に…これで貴方が倒れなくても
次のターンで貴方は致死にいたる死糸を喰らう。
さあ、そろそろ終わりにしましょう。僕達の戦いを」
では6D10の実ダメいきます。…って39点!微妙な出目だ!(笑)

ディゼル:3分の2削れた(笑)

GM(クリストファー):「残りましたか…ですが今のでハッキリ理解しました。
次の死糸で貴方は倒れるとね」
最終段階の死糸に向け、クリストファーは更なる糸の増大を宣言する。
そしてディゼルのターン。

ディゼル:「お互い、余力は残ってなさそうだし、そろそろ終わらせよう。
クリストファー」命中は8、7で43。

GM:それは当たり!威力を!

ディゼル:メジャー特技次で使えなくなるんだよなぁ(笑)
って事で<断罪の刃><エンチャントブレイド>を宣言!

GM:ところでディゼルさん。例の隠し切り札はMPの関係で使えないの?(笑)

ディゼル:あ、キリング?

GM:それ(笑)

アルジェント:うん、いつ使うのかなぁとずっと思ってたんだ。

ディゼル:ギリギリ使えるぜ!(笑)MP19だから(笑)

GM:おお!ならダメージ的にそれを使うのが一番ベスト!(笑)

ディゼル:ういす!

GM:最後の最後の久しぶりの主人公の切り札来たぜー(笑)

ディゼル:なんだ、さっきの断罪〜宣言は夢か…。
称号能力≪騎士狩り≫――!(シナリオ中2回目という事実)

GM:確かに、実は二回目だよね(笑)
では君から放たれる聖十騎士団を断罪するための最終奥義。
その気迫をその身に受けながらも、クリストファーはただ静かに冷笑を浮かべるのみ。

ディゼル:「僕の称号能力であなたという存在を断ち斬る――!」
攻撃値出目8,5の122!
二人の間を瞬時に詰め、クリストファーの体を真一文字に切り裂く!

GM:“ずばあああぁぁぁぁぁんッ!!!!”
それは終幕を告げる、ディゼルの一閃。
君と君の人生に人形劇を引いた男に最後を与えた騎士狩りの刃。
「………ふ……ふふっ……」
血を流し、その身は確実に致命傷を負い
クリストファーは一歩、二歩と静かに後ろに下がる。
「やはり……僕の負けですか……まあ、そうですね。
貴方には…この先で、あの御方の…ヴェルトハイム様の完全復活の際に
その相手をするという…役目が残っていますしね……」
血を吐きながらもクリストファーはいつもの冷静な態度のまま呟き、君を見る。
「残念ですよ……君があの御方に殺される瞬間を、見れないのが……」

ディゼル:クリストファーのその最後の言葉を剣を収めつつ静かに聞こう。

GM(クリストファー):「…さあ、これで僕が君へ仕掛けた人形劇は終わりです。
そして“主”である僕の死によって、“人形”の君へ残される時間も僅かとなる……」

ディゼル:「人形を持つ人がいなければ人形もまた何も成せないように…か」

GM(クリストファー):「あの御方に殺されるのが先か……時間切れが先か……。
せいぜい…足掻いてください…ディゼル…。
そして、アリスとの僅かな時間を愉しんでください……ふふっ……」
君のその言葉を肯定するようにクリストファーは笑む。
「では―――」

「御機嫌よう―――楽しかったですよ、ディゼル」

GM:その最後の言葉を紡ぎ、クリストファーの身体は光に包まれ始める。
そして、その身体全てが光の粒子となり彼の後ろにそびえ立つ
約束の地へと向かう門の中へと消えて行った―――。

ディゼル:その光が届くのもやはりあの場所なのだろう――。

GM:クリストファーの魂が完全に消え去るのと同時に“ぴしり――”
君の身体に一筋の傷がはいる。それは君の身体の崩壊の合図。
主であるクリストファーが消え、君に残された時間が僅かとなった証拠。

ディゼル:「――!」
まさか、こんな早くに障害がでるとは思っていない…。
急がなくては――、僕にはもう――そう、僕にはもう時間がない

そして、ディゼルの因縁はここに静かに終結を迎え
彼の最後の物語が、最後の戦いが――始まりを迎える。

◆    ◆    ◆

GM:では場面をアルジェントVSシュトルムへ。
セットアップ&行動値!

アルジェント:セットアップで<静寂の領域>をHP消費で使用。
だが今回、自分は効果の対象としない!

GM:なるほど、了解です。ではシュトルムは<奇襲攻撃>を使用!
「何か狙っているようだけど…果たして上手くいくかなぁ?アルジェント」
言いながら君に接敵して終了。シュトルムは行動値49。

アルジェント:10・9・4・3で行動値59。フォーチューンゲットで≪再生法≫で
さらに待機。精神力回復は…うおっ、10が出た。

GM:了解。ではシュトルムの攻撃から。命中は73です。

アルジェント:回避34で当たりー。

GM(シュトルム):「何を狙っているのかは知らないけど、言ったよね。
そんな暇なんて与えない。君はここで終わりだよ」
言ってシュトルムは刃を振るう。それは必殺の軌跡を乗せた彼女の刃。

<破滅の刃> タイミング:ダメージロール直前 対象:武器 射程:− 消費精神:7
貴方が装備している武器の攻撃値を3倍にして攻撃判定を行える。
ただし攻撃終了後、貴方が装備している武器は即座に崩壊する。一シナリオ一回使用可能。

GM(シュトルム):「殺すよ。確実にね」
そして<暗器殺劇>を乗せ、ダメージは90点!

アルジェント:「だから…それが油断だというんだ、シュトルム」
≪グラビティムーヴ≫を使用。その達成値を半分にする!
さらに<砂の盾>を生命力消費で使用。6・5で防御50。全止め。

GM(シュトルム):「…ッ、へぇ…やるじゃない…私の殺意を乗せた刃を止めるなんて…!」
言いながらシュトルムは凄惨な顔で君を見る。
だがその表情に笑みはない。ただ君への殺意のみしか、もはや彼女には存在していない。

アルジェント:「シュトルム、お前は二つ間違いをしている。
一つは俺が手札を使いきれば勝ちだと思っていること。
もう一つは、お前の攻撃で俺を倒せると思っていることだ」

GM(シュトルム):「それはどういうことかな。君の残されてる手があるとも思えない。
それにさっきの防御もそう何度もは使えないだろう。次のターンに君の死は確定しているんだよ」

アルジェント:「そうかな?技を使う者がまず一番に考えなければならないことは何だと思う?」
マイナーで5m離れる。

GM(シュトルム):「技なんてものは相手を殺すためにあるものだろう。
如何に相手に対して有効に使えるか、それだけだろう。
けれど君にはそんな技すら無いだろう」

アルジェント:「違うな。技を使う者がまず一番に考えなければならないこと、それは――」
メジャーで通常攻撃。10・4・4・4で命中56。なんで4ばっかり並んでるんだ…。

GM:当たりです。威力を。

アルジェント:うおっと、以外にもここでフォーチューンだ。10・8・3で攻撃71。
「技を使えなくなったときのことだ」

GM:了解。その攻撃に多少ダメージを受けるシュトルム。
しかしそれで斃れる事はなく、彼女は悠然と立ち君を見る。
「は、何を言うかと思えば…技がなくなった時に出来ることなんて無いって言ってるだろう!」

ディゼル:まさに今のディゼル(一同笑)

GM(シュトルム):「そして、これで君の敗北は決定だよ。
私の殺意を乗せた反撃の刃で君を殺す。なかなか楽しかったよ、アルジェント。
それじゃあ、ね」

<殺戮の狼> タイミング:本文 対象:単体 射程:視界 消費精神:−
即座にシュトルムは生命力を[4D10](ジャッジとして扱いません)分消費する。
シュトルムに対し攻撃を放ち終わった際、シュトルムは攻撃を放った対象へ
即座に絶対命中の[装備している武器+消費させた生命力]による攻撃判定を与える。
この時、対象は防御判定を行なうことは出来ない。一シナリオ一回使用。

アルジェント:アルジェントは不敵な笑みを崩さない。

GM(シュトルム):「この私の最後の一閃で君はもう終わりだよ?
なのに笑っているなんて、気でも触れたの?アルジェント」

アルジェント:「そう思うならやってみるがいい」

GM:笑っている君へシュトルムは殺意を隠す事無く君へぶつけ、その刃を構える。
「強がりを…言ってるだろう、君はこれで終わりなんだよ!!」
代償は36点消費!さらに<崩壊の刃>を使用して、攻撃は75点!

アルジェント:<砂の盾>を使用。ジャッジはできないから、防御は39。36ダメ。
生き残った。

GM(シュトルム):「ッ、馬鹿な!私の切り札を受けて、何故…?!」

アルジェント:「レストと戦うお前を見ていたと言っただろう?それくらいは予想済みだ」

GM(シュトルム):「…は、そう言えばそうだったねぇ…
けれども君の命も、もう僅かだよ。次のターンで終わりにしてあげるよ」
ではクリナップでよろしいでしょうか?

アルジェント:OK。クリンナップで<再生の氣>を使用。10回復。

◆    ◆    ◆

GM:サクスVSヴァルターのターン。サクス、すでに君に刻まれた数字は
先程のターン終了で「1」となっております。
即ち、ここで倒さなければ後はもう無い状態です。

アルジェント:サクスはこれがラストターンだね。

GM:そして、それはヴァルターも理解しているのだろう。
だからこそ、彼は先程の自分のターンを捨ててまでこのターンの一撃に全てを賭けている。
セットアップ&行動値!

サクス:セットアップに《エクセリオンフォーム》を使用!

GM:ではヴァルターもセットアップ行動をします!
先程から高めていたヴァルターの気、それがさらに高まり彼が構えていた床が陥没し
その圧倒的に力に君自身も知らずに汗を流していた。

<戦神降臨> タイミング:セットアップ 対象:自身 射程:− 消費精神:10
このターン、貴方が行なう[命中値][攻撃値][回避値][防御値]による判定に+1D10をする。
ただし、代償として貴方は次のターン、行動済みとなる。

サクス:なるほどすぎる(笑)

GM:ヴァルターの気が―――右拳、その一点に集中する。
そして、行動値は<騎士の輝き>を使用して41!

サクス:8・10・8で行動値43だよー。

アルジェント:先手をとれたのはいいね。次のヴァルターの攻撃のことを考えなくていい。

サクス:え…。

アルジェント:だってこのサクスの攻撃で倒せなかったら
ヴァルターが攻撃しようがしまいがサクス死ぬやん。

サクス:あ、そゆことか(笑)

アルジェント:もちろん<相討ち>は使ってくるだろうから、それは考えないとだめだけど。

サクス:というか僕としてはぶっちゃけ待機したいんだけどだめだろか(笑)

GM:それはあり(笑)

サクス:演出的に受けなきゃだめだろうと思いまして(笑)
全力を受け止めた上で倒さないと、この二人の決着としては不完全な気がして。

アルジェント:確かにそれもアリだ。

GM:演出を大事にすることはとても良い事だと白いGMも言っていた(笑)

サクス:「来い、ヴァルター。お前の全力の一撃が俺の身体ごと魂を砕けるかどうか」
待機を宣言ー(笑)

GM(ヴァルター):「よかろう。お前のその気持ちにオレも全力で応えよう」
静かだった――。すでにヴァルターが取り巻く気はその右拳のみに集中し
辺りにはただ静寂のみが存在していた。
「18年の年月を経て、こうしてお前と再び再会し
言葉を交え、拳を交え、そして決着を着けられた事―――感謝しよう」
ヴァルターは構える。それは18年前に彼が放とうとし、ついには放てなかった最後の一撃。

「さらだば、サクス―――」

サクス:さらだばああああ!

GM:そして最後の拳は――放たれた!
《災いの拳》を乗せた最後の一撃!命中は72!

サクス:「俺の全身で受け止めよう!」

GM:了解!<騎士の輝き>の使い、攻撃は――113点!

サクス:しぬる(笑)

GM:普通に死ねるダメージだよね(笑)でもサクスなら頑張れるって思う!

ディゼル:たっけぇ(笑)

サクス:<緋翼の紋章>を使用!8・7・2・10で<騎士の輝き>を使うよー!
出目は…8・7・10・10・10・6・10・2って出目おかしい(笑)

アルジェント:爆発しとる!

サクス:15・30・16・2で…63か(笑)
防御合計125!

GM:たっか!(笑)マジか、ここにきて防いだ!(笑)

ディゼル:ダイスだけで63とか(笑)

アルジェント:エスペランサー最大の防御値ではなかろうか…。

GM:ヴァルターの渾身の最後の一撃。
それはサクスが築いた圧倒的な防御の壁の前に、今―――停止した。
「―――見事だ、サクス」
ただ一言。ヴァルターは君へそう言った。

サクス:「―――見事だ、ヴァルター」
全身から血と蒸気を噴き上げながら、ヴァルターにそう応えます。

GM:ではサクスさんの行動ですね。

サクス:「それではいくぞ、ヴァルター…俺の最後の一撃、受けて倒れろ。
……そして、休め」

GM(ヴァルター):「ああ、来るがよい。これで――幕としよう」

サクス:マイナーは一切なしでメジャーで攻撃!命中が61!

GM:あたりです。威力をどうぞ!

サクス:<変貌の刃>を使用して残りHP4、ここで<変貌する種>を使用!

<変貌する種>
あなたは1戦闘に1回のみ全ての種族スキルの中で即座に1つだけ取得する。
フォーチュンポイントが必要な場合それを消費して使用する事。

GM:遂に来た!最後の能力!

アルジェント:何っ?!ここで使うのか!
って、HP4じゃ第三の腕は使えないんだな。

サクス:ここで使用するのは、<命尽き果てるまで>!

GM:なるほど!それはいい選択だ!(笑)

アルジェント:おお!熱いな!前のセリフはその伏線か。

サクス:ありがとんー!全能力値に3・4・5で12追加ー(笑)

アルジェント:フォーチューン使ってで振り直せば?

サクス:あー、しかしどうするべきか。FP1しかなくって。

GM:攻撃時にFPが出れば2点になってライフチャージが使えるようになるという考えもあるね。

サクス:そそー、それを信じて剣を振るう!(笑)
「命、尽き果てるまで――さらだば、ヴァルター」
6・10・7・6で115点!!

GM:サクスの放った渾身の一撃、それはヴァルターの身体を捉え
その身体を大きく傷つける!
――だが、斃れるその寸前でヴァルターはその足を、踏み留めた。

サクス:あああああああぁぁ!!!(笑)

GM:惜しい!実に惜しい!寸前でヴァルターの生命力は残った!(笑)

サクス:やばいこれ(笑)振り直すしかないか…!

GM:いや、残る手は他にもありますね。第三の手を使用した際の
HP代償の3D10の時にFPを出して1点を得る。そして即座にライフチャージを使用ですね。

アルジェント:ギリギリの発動だな。

GM:得るか、死か。

アルジェント:3D10だとフォーチューンを得られる確率は27%だ。
今思えばダメージロールに紋章乗せておけばよかったねぇ。

サクス:今思えばねー(笑)でも、もう紋章はつきちゃったしねん。

アルジェント:あ、尽きちゃったんだ。

GM:ではここはやはり、賭けるしかない…か?

サクス:あ、一騎打ちを放棄すると3D10の実ダメを喰らうってあるけど
これ、使えます?

GM:なるほど、あえて一騎打ちのペナルティを喰らう事で
FPを得る作戦ですね。いいですよ。では、3D10を二回って事でどうぞ(笑)
この時、どちらかで2点になって、HPを回復させたあとに同時に二つの代償を払うのは可とします。

サクス:ありがとー!なら…まずは第三の腕を使うよー!(笑)
第三の腕は4・8・1でアッー!

GM:出なかったのか(笑)

アルジェント:それでも27%が2回だから、54%で半分なんだけどねぇ。

サクス:一騎打ちの代償は……10・3・6―――でたあああああ!!!!(笑)

アルジェント:おお!!

GM:すごい!奇跡!!(笑)

アルジェント:ホンマギリッギリやなアンタ…。

GM:では二つの代償はの合計は32点ですね!
でも全回復すれば十分払えますよね?(笑)

アルジェント:なお、ライフチャージでフル回復するので
<命尽き果てるまで>の効果は切れるですぅ。

サクス:なるほど!(笑)とりあえずライフチャージして、HPを全回復させて
代償を払って<第三の腕>による命中判定行きます!

アルジェント:こう、本来なら死ぬほどの負荷を細胞を無理矢理再生させて
動かしてる感じなのかなぁ。

サクス:それだ(笑)8・10・10・8・9で…当たった気がする!(笑)

GM:その出目ならもう絶対に当たります(笑)威力を!

サクス:10・6・2・5・8で105点ー!

“ずばあああああぁぁぁぁぁぁぁん!!!”

GM:それはこの場を切り裂くほどの残撃の音。
静かに、君が放った一閃をその身に受けたヴァルターは口を開く。
「――感謝しよう、サクス」

サクス:「……ヴァルター」

GM(ヴァルター):「お前と出会い、戦い。そしてこの最後の瞬間全ての決着を着けられ、もう満足だ」
ゆっくりとヴァルターは振り返る。
彼は笑みを浮かべていた。それはかつて親友同士だった君へ向けた彼の笑み。
そして、ゆっくりと彼の身体は光に包まれていく。

サクス:「ヴァルター、還るのだな……」

GM(ヴァルター):「ああ、これでこの世界への憂いもない。
あとは我が魂は消え往くのみ。この世界にはあの世などはなく、
ただ魂が還る場所のみが定められているのみ。
だがそれでも良い。オレにとっての楽園とはお前との戦いの中にあったのだから」
言ってヴァルターは最後に感謝の言葉を述べる。

「さらばだ、サクス。お前と出会えて良かった―――」

サクス:「ありがとう、ヴァルター…。
この俺と共にあり、互角以上の戦いを繰り広げた人間、宿敵にして親友よ……」

GM:君のその言葉を胸にヴァルターの身体は光に包まれ、そして―――消えた。

今、サクスに取っての生涯最高最大の友でもあり敵だった者は
誇り高く、この世界より消えた。

そして、サクスにとっての因縁も今、決着を迎えた。

全てを見届け、サクスは静かに歩をあゆみ出す。
この物語の最後の敵がいるべき場所へと―――

◆    ◆    ◆

GM:ではアルVSシュトルム!セットアップ&行動値!

アルジェント:<静寂の領域>を使用。自分は対象にしない。

GM:ではそれに対してシュトルムのスキル宣言。

<ディスアペア> タイミング:瞬間 対象:単体 射程:視界 消費精神:7
対象が放ったあらゆる特技(地脈・天術などを含む)を無力化できる。一シナリオ一回使用。

GM(シュトルム):「その領域も終わりにしよう。君との戦いはこれで幕としたいからさぁ」

アルジェント:えっと、消費したのはそのまま?

GM:そだよ(笑)

アルジェント:「いいだろう」 はっはっは、無駄に10減ったぜ。

GM:<奇襲攻撃>を使用。シュトルムは接敵!行動値は54!

アルジェント:9・2・1で行動値45。ここで1D減るのもアレだが≪再生法≫使用。
さっきの静寂を生命力消費で使っちゃったからね。精神力回復は今度は2かよ…。

GM(シュトルム):「じゃあ、私の行動から…フフッ、結構君との戦い楽しかったよ。
こんなに血塗れになったのは久しぶりだったし。
まあ、その感謝の気持ちを込めて、楽に殺してあげるよ」命中72!

アルジェント:<銀閃>使用。8・7・2の51で失敗。フォーチューンも出なかったか。

GM(シュトルム):「はっはっはっ!終わりだよ!これで君を殺してあげるよ!!」

《禍つ刃》 タイミング:ダメージ判定前 対象:自身 射程:−
貴方のダメージ判定時に+[5D10]のボーナスをする。
ただし、この時の判定ではクリティカルは発生しない。

GM:そして<崩壊の刃>と<暗器殺劇>も使用。
全てを破壊するシュトルムの最後の一閃。104点!

アルジェント:<砂の盾>使用。9・5で防御53。51ダメージ。残り生命力は、11だ。

GM(シュトルム):「ッ、そんな馬鹿な…!何故だ、何故ッ!殺しきれない!」
先程までの殺撃と撃ち合い。敵である君の耐久力とその防御、生命力を完全に把握し
それを踏まえて君を一撃で葬るほどの力を放ったにも関わらず生き残った君に
この戦いの天才、殺戮を極めた狼は始めて狼狽の声をあらわにする。

アルジェント:「あの領域の本当の意味はお前に効果的に攻撃を加えるためでも
自分を死なせないためでもない。俺を殺しにくる、お前の『殺し』の目測を外すことだ。
そのために、“効かない攻撃まで効くように見せた”」

GM(シュトルム):「…ッ!」その言葉に初めてシュトルムは衝撃を受ける。
先程まで自分が繰り出し、アルジェントの生命力を即座に1にまで追い込んでいた攻撃。
だがしかし、それはアルジェントが“自らの結界で自らの防御を半減させていた為”
「…なるほどね…道理で最後の踏み込みで君を殺せなかったわけだ…。
私の殺しの感覚、目算する狂わせ、文字通り戦術で私の殺戮能力を上回るなんて
想像もできなかったよ、アルジェント」
言ってシュトルムは最後にそう漏らす。
「フフッ…あ〜あ…残念だなぁ…すごく悔しいよ…。
君はこの手で殺してあげたかったのに…あと一歩足りなかったよ……。
まぁ、でもいいか。君のような殺し甲斐があって最後まで殺せなかった獲物がいたと言う事もさ」
シュトルムはそう言い、君を見る。彼女の纏う殺意はその最後まで失う事はなかった。
殺戮こそが彼女の本質。そして全て。故に自身の死に対しても彼女は愉悦を見い出していた。

アルジェント:「俺は、お前だけは『眠り』の力ではなく、『戦術』で倒したかった。
お前が今まで蟻のように踏みにじってきた、『人間の力』で」

GM(シュトルム):「ハハハッ!確かにねぇ!最後の最後で思い知らされたよ。
殺されるしか能が無いと思っていた人間の力、戦術で私を追い込んだなんてね!
ほんと…残念だったよ…アルジェント…。君を殺せなくてさぁ!」

アルジェント:「そろそろ幕引きだ、シュトルム」
命中は9・5・3で51。

GM:攻撃は自動的に絶対命中となります。攻撃をどうぞ。

アルジェント:10・4・9で73だ。

“どすんッ―――”

それはシュトルムの胸を、心臓を貫いたアルジェントの最後の一閃。

「…フフフッ…ハハハハハハハ…ハッハッハッハッハッハッハッ!!!」

自身の死を感じながらシュトルムは最後になお笑った。

「ハハハハッ!やっぱり殺戮を最高だよ…!魂が死する瞬間、この感触…!
君の魂に…この感覚を味あわせる事が出来なかったのが残念だったけどねぇ…」

その口から滴る血を滴らせながら、シュトルムは最後に紡ぐ。

「…まぁ、どの道君もすぐに死を迎える。先に待ってるよ。アルジェント
この世の果ての海でね…ハッハッハッハッハッハッ!!」

哄笑と共にシュトルムの身体は光に包まれる。
そして――その光は君が向かうべき奥へと惹かれるように消えていった。

アルジェント:それでは最後に呟くように言おう。
「俺は今まで、自分を騙す言葉ばかり並べたて、自分に嘘ばかりついてきた。
だが、対価だとか、シアリーのためだとか、そんな言い訳をして逃げるのはもうやめだ。
怖いなら怖いと認めてやる…。だが必ずそれを乗り越える、失いたくないなら護り抜く
手を伸ばすことを諦めない、それが…『恐れない』ということだ」
その光を追うように歩きだす。その歩みに一片の恐れも無く。

シュトルム=ウント=ドラング。
殺しのみに生きた殺戮の化け物に終止符を打ったアルジェントは静かに向かう。
最後の敵と対峙するために―――。


 
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